問いかけるコロナ禍4

すべてが終わったとき、本当に僕たちは以前とまったく同じ世界を再現したいのだろうか。―『コロナの時代の僕ら』パオロ・ジョルダーノ

この問いかけが、僕の心を渦巻いている。

この問いには、いくつかの問いが内包されている。

それは、今の僕たちの「世界」とは、どのようなものか
もっと言えば
僕たちはどのような「世界」を築いてきたのだろうか
という問いだ。

この問いに、私たちには真剣に向き合わなければならない。

コロナはあらゆるものをストップさせた。

集まりを、旅を、イベントを、セミナーを、
経営会議を、キャンプを、飲み会を。

それは、僕たちに思考を強制している。
それに抗う時に、自粛は文字通り自粛となる。

しかし、この時間は、自粛期間ではない。

深め、考え、問う時なのだ。

僕たちが築いてきたものは、果たして正しかったのだろうか。

あらゆるものがストップしなければ
決してスタートしなかった問いがある
あらゆるものが当然に動いていたあの時には
ストップしていた、いや、ストップさせていた
問いかけが、思考が、あるのだ。

そのことに気が付かなければ
次にストップするのは
「人間の歴史そのもの」
とすら、思えてくるのだが。

S.D.G (yus)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?