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株式会社スタイリッシュ・アイデアの新井です。

2024年4月から弊社で提供している公開セミナーの体系を変えたり、新たなセミナーを始めたりしています。

公開セミナー体系は、参加者の皆さんからのフィードバックをもらうことで、少しずつ考えも変わってきていることもあり、まだ未完成ですが、なんとかもう少しで整えたいと思っています。

シナリオプランニングの継続学習の場

弊社では2013年に会社を立ち上げたときから今にいたるまで、シナリオプランニングの公開セミナーを定期的に提供しています。10年以上続けてきて、おかげさまで、たくさんの方に受けていただいています。

しかし、シナリオプランニングは、そんなに簡単な手法ではありません。一度、セミナーに出ても「理解したつもり」で終わってしまうこともあります。

「理解したつもり」よりは深く理解していただけた人でも、「じゃあ、自分 or 自社でやってみるか!」となっても、一人でやるのも大変そうで、時間もかかるしということで、なかなか継続的にシナリオプランニングに触れる機会がない。

「だから継続的に練習できる機会をつくってください!」とよく言われていました。

また、拙著『実践 シナリオ・プランニング』の読者の方からも「本の内容を実践できるような場をつくってください!」と言われることも出てきました。

そういう声を受けて今回開催したのが「シナリオプランニング練習会」です。

2024年5月例会は未来創造ダイアローグを実践

記念すべき第1回目のシナリオプランニング練習会は、未来創造ダイアローグを実践しました。

過去に弊社セミナーに参加したことがあるか、拙著を読んだことがある人という参加条件で、今回は都内にて、対面での開催。

直前の案内になってしまったこともあり「誰も来てくれないかも…」と思ってましたが、8名の参加者で未来創造ダイアローグを実践しました。

チェックインでいろいろ話す自分

今回の未来創造ダイアローグは、「2030年の日本における働き方」というシナリオテーマを元にして、あらかじめ用意した5本の軸の候補から2本を選んで複数シナリオをつくり、それを元にダイアローグをするという形式。

単に未来創造ダイアローグをやるだけではなく、「シナリオプランニング練習会」でもあるので、

  • 3本以上の良い軸の候補があるとき、どのような基準で選べば良いか?

  • 抽象度の高い軸を使ってシナリオの中身を考えるとのコツは?

  • 筋の良い戦略オプション案を出すためには何をすれば良いか?

ということも解説しながら進めました。

せっかくなので、なるべく自分の関心にあったこと(シナリオアジェンダ)で未来のことを考えてもらいたいと思い、冒頭ではマグネットテーブルを使ってグループ分けも行いました。

どんな場になったのか?

シナリオをとおして何を考えたいのか、あかじめ共有したあとに軸を選んだり、シナリオの中身を考えたので、初めて会った人同士とは思えない対話が行われました。

4時間があっという間で、途中、休憩の時間を取っても、その時間もダイアローグは続く、続く…。

今回はグラウンドルールを「成果物をつくりあげるより、プロセスを重視」としたのですが、そのとおり、安易にわかりやすい結果に飛びつかず、ときにはお互いの違いをきっちり話しながら、2030年の日本における働き方を取り巻く未来を考えていきました。

どんな場になったのか、については、私がいろいろ書くよりも、参加者の方の感想をご紹介する方が実感を持っていただきやすいのではないかと思います。

すでにたくさんの感想をいただいていますが、そのうちのひとつをご紹介します。

シナリオプランニングを体験し、参加者としての実感や他の方との相互作用を体感することで、仕事に反映できればと考え、参加させていただきました。

特に極の解像度を高めることが、複数シナリオの検討を深め、成果へのレディネスにつながっていることを感じ、最終的な成果物まで辿り着けなくとも、重要なポイントを深く検討することの大切さを感じました。

また、シナリオプランニングのプロセスの時間・工数の制約から、実施を手軽に行えない場面も多いため、未来創造ダイアローグの可能性を探求していけたらと感じました。

それにより、日常の自身と組織の枠組みを揺るがし、思考の空間が広がることで、事業や組織に生じる二項対立や葛藤に向き合う探求を、様々な組織に提供していく可能性を追求できたらと感じています。

素晴らしい機会をありがとうございました。
(菊地さん)

次回の開催は?

「シナリオプランニング練習会」は隔月で開催していく予定にしているので、次は7月開催予定。また詳細が決まり次第、弊社のウェブサイトでご紹介します。

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新井 宏征(『実践 シナリオ・プランニング』著者、株式会社スタイリッシュ・アイデア代表)
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