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株式会社スタイリッシュ・アイデアの新井です。

先週から中京大学で「アドバンスト 組織・人材マネジメント」という講義を担当しています。

シナリオプランニングで探る「自分のテーマ」

今年で3年目になりますが、シナリオプランニングを活用して、不確実な時代における組織マネジメント、人材マネジメントを大学3, 4年生の皆さんと一緒に考える時間です。

せっかくの機会なので、単に手法としてのシナリオプランニングを理解してもらうだけではなく、シナリオプランニングで考えた不確実な未来の可能性を元に「自分のテーマ」を考えることをゴールにしています。

これは、企業向けには「次世代リーダー育成プログラム」として提供しているものをアレンジしたもの。

毎年、最終回では授業やグループワークをとおして考えた「自分のテーマ」を検討したシナリオと共にプレゼンしてもらうことにしていますが、かえってこちらが刺激をもらうようなものばかりです。

ロシナンテス立花さんのインスピレーション・トーク

毎回の授業でいろんな切り口から今の自分のこと、将来の自分のこと、世の中のことを考えてもらおうとしているのですが、そのひとつがインスピレーション・トーク。

毎年、私の周りにいるすばらしい人々にお声がけし、授業の冒頭で、30分ほどのプレゼンと全体での対話をやっています。

今日の授業では、認定NPO法人ロシナンテスで広報とファンドレイジングマネージャーを務めている立花さんにお話をいただきました。

ロシナンテスさんの活動はぜひ上記のサイトを見ていただきたいのですが、サイト上にある案内文を引用すると、このような組織です。

病院がない。医者がいない。
発展途上国には、厳しい現実がまだまだ存在します。
ロシナンテスは、そのような地域に暮らす人たちに医療を届ける活動を続けています。
医療施設のない村々を回って医療を提供し、国や地域と協力しながら診療所をつくり、給水所の整備や学校建設、栄養改善なども含めた包括的な保健事業を整備することで、現地の人たちだけで医療を継続できる仕組みづくりをしています。
これまで主にアフリカのスーダン・ザンビアで活動し、人々が「医療」を自分たちのものにするための支援をしています。

https://www.rocinantes.org/about/

そのロシナンテスで広報とファンドレイジングマネージャーを務める立花さんはNVCのオンライン講座でご一緒したことがご縁なのですが、ぜひお仕事のことを学生さんに紹介していただきたいと思い、毎年お願いしています。

(毎年講演をしてもらう度に「今度こそ対面でお目にかかりましょう!」と言いつつ、不精して、言いっぱなしのまま実現せず…。今年こそは!)

「これから」という言葉の重み

毎年、立花さんのお話を聞く度に、自分自身が「自分のテーマ」を見つめなおすきっかけになるのですが、今年もそういうお話をしていただきました。

中でも今日お話ししていただいたのは、ロシナンテスさんの「スーダン情勢報告会」で来日されていたスーダン人のゼインさんのお話。

ゼインさんはロシナンテスさんが過去に行っていたスーダン少年サッカーアカデミー生で、2011年東日本大震災の復興支援の一環で来日したあと、九州国際大附属高に3年間留学した経験を持つ方。スーダンに戻り、ハルツーム大卒後、スポーツ店を経営していたものの、2023年4月に始まった内戦で店を失い、国外への避難を余儀なくされています。

ゼインさんについてお話と共に、ゼインさんのメッセージも紹介されました。2分弱の動画ですので、ぜひ見てください。

この動画を授業で流してもらったのですが、ゼインさんのメッセージを聞きながら、「これから」という言葉に、こんなにも思いを込めて使ったことがあっただろうかと思っていました。

思い切り我田引水ではありますが、自分がシナリオプランニングをやったり、未来創造ダイアローグで不確実な将来の可能性を元に対話をしているのは、かかわってくれた人が「これから」のことを考えるためにやっているんだなと強く強く思いました。

トップ画像:UnsplashJoseph Danielが撮影した写真

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