マガジンのカバー画像

足下から考える仕事術

41
世の中にはいろいろな仕事術があふれていますが、その実践のためには、まったく新しいことを始めるとか、なんらかのツールが必要になるというものも多いですよね。そうではなく、もっと身近な…
運営しているクリエイター

#COMEMO

感情に飲み込まれてしまう前に

Holsteeのメールマガジンをときどき読んでいる。 Holsteeは、彼らのマニフェストが話題になったときに知って、それ以降、メールマガジンを購読して、ちょくちょく読んでいる。 話題になったというThe Holstee Manifestoを動画にしたものがこれ。 そのHolsteeから先週送られてきたメールマガジンの内容が、特に今の時期にはとてもいいなと思った。 その内容がこれ。 その中でウィル・スミスの、恐れ(fear)というのは現実のものではなく、私たちの想像

仕事のペースをつくる(3): 休息する

昨日、一昨日と2回にわたって書いてきた「仕事のペースをつくる」シリーズの3回目にして最終回。 ・仕事のペースをつくる(1): 中断をなくす ・仕事のペースをつくる(2): 計測する あまりゴチャゴチャしていても実践できないので、これくらいがちょうど良いでしょう。 その3回目は「休息する」ということ。 これは仕事を終えてきちんと十分な睡眠を取るということも含んでいるし、仕事中にも「疲れたら休む」という当たり前のことをできるようになるといいねということ。 仕事は成果の

仕事のペースをつくる(2): 計測する

昨日の「仕事のペースをつくる(1): 中断をなくす」に続く2本目。 昨日の内容、特に内的中断についての対処ができるようになってくると、ひとまず、目の前のことに集中できるようになってくる。 そうやって集中できるようになってくると、どんな仕事でも終えられるんじゃないかという気になってくる。そうして1日の計画にあらゆるタスクを詰め込んでみるものの、夕方になって、まだ盛り盛りと残っているタスクリストを見て「こんなはずじゃ…」とため息をつく。 そうなってしまう原因は、見積もりが甘

仕事のペースをつくる(1): 中断をなくす

なかなか落ち着かない日が続いていて、いつもとは違う環境で仕事をしなくてはいけない人も増えている。自分の周りでもそういう人が増えてきた。 かくいう自分は、会社勤めの頃から翻訳や執筆の仕事は会社ではやらず家でやるようにしていたし、自分の会社を始めてからは、一応オフィスは持っているものの、自宅で仕事をする機会がかなり多い。 そんなこともあって、自分の経験から、在宅勤務など慣れない環境で働くことを余儀なくされている人、そこまでいかなくても、今の仕事のやり方を見直してみたいと思って

未来のことを上手く考えられるようになるためには?

シナリオプランニングをやっていると、 「シナリオプランニングを身につければ、未来のことをうまく考えられるようになるんですよね?」 という質問を受けることがあります。 そうではない、ということを(もちろん理由も添えて)回答しても、そんな答えをもらった方はどうも釈然としない感じをしています。 スピーチを上達させるためには?そういう疑問を持つ人たちに、どう説明をしたら良いのかを頭の片隅におき続けて、日々、いろいろと考えていたとき、たまたまYouTubeでConor Neil

自分で自分を間違って値踏みしないために書く

しばらく前に、将来は起業することを目指している学生さんたちに会う機会があった。 そのうちのひとりにこんなことを聞かれた。 「将来、ボクもコンサルティングとかファシリテーションの分野で独立したいと思っているんですけど、どんな準備をすればいいですか?」 ここで、「まずは、コンサルティング会社への就職を目指したら?」とか「ファシリテーションの講座に出てみたら?」とか「経営関連の本を読んでみたら?」という辺りのアドバイスをするのが一般的だろう。 ただ、そんなアドバイスは他の人

自分の軌跡をたどるために書くということ(noteを5日サボってみて)

「うわっ、こんな時間だ!note、書き忘れた…。」 気づいたら12時をはるかにまわった3時前になっていた。 7月3日分のnoteを書き損ね、noteの連続更新記録が63日(たぶん)で途切れてしまった。起きて、すぐに気にしたのがnoteだというのもね…。 その日は、実質3月からずっと続いていたプロジェクトの報告会。 報告会の形式上、自分ができることは限られていて、基本的にはプロジェクトでずっと頑張ってきた若手が中心になって進めることになっていた。 そういうわけで、自分

本棚をアップデートしているか?

今週末で6月が終わる。 6月が終わるとなると、2019年も半年が終わり。2019年の第2四半期も終わるといういろんな区切りになる。 特にこの3カ月は忙しすぎたなと思いながら、相変わらず山盛りのやることを横目に、土曜日の今日は本棚の整理をしていた。 最近になって、本との付き合い方を変えているのもあるけれど、本棚の「アップデート」することは定期的にやっている。 いま本棚は自宅に3架(3点)、オフィスに1架、それでも入りきらないものは倉庫に預けている。 自宅にある3架のう

『プロダクトマネジャーの教科書』増刷とプロダクトマネジメント関連お薦め洋書

昨日、翔泳社から『プロダクトマネジャーの教科書』の増刷が決まったという連絡がありました。 2006年12月に出して以来、ありがたいことに絶版にならず、ぼちぼちと増刷していただいて、第6刷にまでなりました。ありがとうございます。 自分で翻訳した本の中では、今でもその中身をバリバリ使っている『90日変革モデル』も増刷してほしいなぁと思っているので、宣伝しておきます! 2006年に翻訳して以来、技術の進化、特にウェブやソフトウェア周辺技術の進化とあわせて、プロダクトマネジメン

続けるために「成果」は「出す」のではなく「見つける」

2019年が始まってそろそろ半年が過ぎる。 今年の1月に立てた「今年はこれをやるぞ!」ということは続いているだろうか? 続けることは、なぜ難しいのか?「続ける」ということは、なんとも難しい。 外から強制されているようなものでなければ、「今日は仕事が忙しすぎたから特別に…」というような感じで、いくらでも言い訳をつけてサボることができる。 いやいや、外から強制されているものでも、あるいは「続けなければ生命に支障が出る」というようなもであっても、そう簡単には続けられない。

一歩前に進んでもらうための「適切なフィードバック」を考える

noteを続けていると、書くことのモチベーションを維持させるための仕掛けがいろいろあることに気づく。 これは自分でWordPressをインストールしてやっているようなブログではもちろん、ほかのブログサービスでもあまりないことだろう。 その仕掛けの中のひとつが、タイミングの良いフィードバックだ。 マイページにアクセスしたり、記事を更新するときに、ポップアップでいろいろフィードバックが表示される。 連続で更新していると「○日連続更新ですね!」というようなポップアップが出て

仮説は妄想でもやっつけ仕事でもない

チームで仕事をしているといろいろなことがある。 以前にチームで取り組んでいたプロジェクトの話し。メンバーにお願いをしていた作業があがってきて、見てみると、単なる思いつきのようなことが書かれているレポートがあがってきた。 結論らしきものを支えるデータもなければ、そこに至るまでの道筋もよくわからない。 不思議に思ってたずねてみると「これは仮説ですから」とだけ返ってきて、目を疑った(回答がテキストで送られてきたので)。 それからチームメンバーしかり、いろいろなクライアントと

日々、自分を通して考えるということ

以前に書いた「個人の救済は勉強だ」という記事でドイツ語学者の関口存男の言葉を取り上げた。 学生時代、ドイツ語の勉強のために読んでいた『マイスタードイツ語コース [文法]』の著者が孫の関口一郎で、彼の著作を読んでいるうちに祖父にあたる関口存男を知った。 最近、気になって関口存男の名前で検索してみたら、なんと三修社が特設サイトをつくっていた。 サイトの冒頭で「関口存男のことば」なるコーナーがあって、次のことばが紹介されている。 今日の社会は(今日の社会に限りませんが)決し

プロジェクトが動き出すときに自問すること

ここ最近は、弊社にとってはかなり大きなプロジェクトの立ち上げのために東奔西走している。 こちら側もクライアント側も、かかわる人が多い上に、かなり多様なので、相当前倒しで進めていたつもりだったけど、結果としてそれくらいでちょうどよかった。 いよいよ、それだけの人たちが本格的にかかわり出すフェーズの開始を来月に控え、本格開始前の最後となる打合せをクライアントとおこなった。 プロジェクトマネジメントの知識体系の考え方にも則って、これまでいろいろと詰めてきた。そこまでしてきた最