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産前産後支援サービスを利用したら、不思議な出会いがあった話

私が住んでいる川崎市は、産前産後に育児・家事支援が一定価格で受けられる支援事業を行っています。これを頼んで来ていただいたナニーさんが、たまたま同じ関西出身&アメリカに住んでいたことがあった方で、不思議なご縁を感じたお話です。(あ、前回の投稿から3か月以上(!)経っていますが、無事に(?)息子生まれております。出産もまぁ凄まじかったのですが、その話はおいおい。。)

そもそも、この事業は産前産後にヘルプが必要なママに手を差し伸べてくれるものなのですが、自宅に戻った直後に頼めてたらどんだけ助かったか!ていう内容です。私の場合、里帰りが終わって4か月ぶりに実家から自宅に戻ってきた当初、夫1人で住んでいた自宅は、物こそ増えていないものの埃だらけ。(夫は平日早朝~深夜まで仕事、週末は私の実家に来るという生活なので、家はほったらかし状態です。4か月掃除がされない部屋がどうなるかは想像に難くないと思います、ハイ)寝室の私のベッドも埃をかぶった状態で、枕は、これで寝たら即喘息っていうレベルの埃のベールをかぶっておりました。(寝具の洗い替えがないのでとりあえずコロコロしたよね)加えて、赤ちゃんグッズをイチから揃えなくてはいけない状態で(ベビーベッドとベビーカーだけは先に届くようにしましたが)、いきなり始まる赤ちゃんとのワンオペ入浴に、猫の手も借りたい状況下で、家には夫のプロテインとコーヒーというストイックな食材しかなく、帰ってからプチパニックに。

相変わらず息子のうんち漏れ・吐き戻し・オムツ交換中のおしっこ飛ばしというトリプル技で洗濯物に追われ(うんちをウタマロ石鹸でこすり落とすのが地味に面倒&手の油分なくなってボロボロ)、しかも1月下旬という真冬のタイミング。外に出ようにも、ベビーカーを赤ちゃん置き場として室内で使っていたので(なんせ床は埃だらけなもんで)食材の調達もままならず(ネットスーパーあるけどリードタイムあるんでね、いますぐ必要ってときは買いに走るしかない)、しばらく実家から持ち帰ったおからクッキーでしのいでおりました。(健康なんか不健康なんか、、、いや、不健康でしょ)そして昼寝をしてくれず、寝ても5分10分に1回起きてギャン泣きする息子よ、、

前置きが長くなりましたが、自宅に戻った翌日に助産師訪問で来てくれた助産師さんが、状況を見かねて勧めてくれた産前産後事業。事前登録やらヘルパーさんの空き待ちで3週間経ち、やっと来てもらえたわけです。

2時間の枠で、居室とキッチンの掃除をお願いしていたのですが、3週間の間に結構掃除も出来ていて、はっきり言うとお願いしてまでやってもらう程でもない状況でした。でもせっかくなので来ていただくことに。(これまでにヘルパーさんが見つからず派遣元から断られたこともあり、来てくれるなら有難い!という気持ちで)

今回はナニーサービスの会社にお願いしたので、来ていただくのはヘルパーさんというよりナニーさん。事前に、訪問ナニーさんのプロフィールがアプリ上で見れるようになっています。予約・変更も全部アプリなのでこの辺手軽で便利ですよね。
ナニー詳細には、「男児育児経験あり・女児育児経験あり・英語での子守りOK」と。ふむふむ。プロフィール写真がなんともフレンドリーな感じの方。

予定時間の10分程前に到着されたナニーのTさんは、写真通りメガネが特徴の明るい方。玄関で天気の話なんかしながらパパっと作業用のエプロンを着られます。私が話していると、「あら、言葉がどちらの方?」「あ、やっぱり。私も○○(関西)出身です」と、同じ関西出身であることが判明。

フロアの掃除をやって頂いた後、息子がぐずりだしたので、抱っこであやしてもらい、その間に私は洗濯物。その間、洗面所にいる私のところまで、おもちゃのメリーに合わせたTさんの鼻歌が聞こえてきます。「いい天気ですよー」と息子に話しかける声も。窓際まで行って景色を見せてくれてるようです。この人、家来たことあったっけ?ていうぐらい自然に息子の相手をしてくれています。

しばらくすると息子が寝たので、キッチンの掃除をして頂きました。私は洗えた洗濯物を横で干しながら、何となくTさんのプロフィールの話に。「英語も出来るんですよね」とたずねると、なんとアメリカに住まれていたとのこと。しかも、同じニューヨーク。ご主人のお仕事の関係で渡米、20年程前に帰国されたそうで、時期こそ違うものの、話が盛り上がり。私が、やっぱりアメリカが好きでまたいつか戻りたいんですよね~なんて話すと、「分かる分かる」と。ナニー派遣の会社から、家事支援で来てくださるのも珍しいですよねと聞くと「そうそう、でも私家事好きやし、『産前産後』っていうの見て手伝ってあげたいと思って」と。

「20年経ってすっかり日本人になってたけど、昔を思い出したわー。人間って適応力があるからねー良くも悪くも」とTさん。「○○さん(わたしのこと)フランクやん?アメリカ住んではったからかな?普段ナニーで呼ばれてこんなに話すことないけど、ご縁ですね」と。私からしたら、Tさんがフランクなんですけど。

マスクをされていたので目元しかわからなかったけど、笑った時のメガネ越しの目元がすごく優しくて、なんか安心する人でした。

終了時間まで少しの間、リビングで息子に授乳しながらお話しをして、時間が来たので「私はこの辺で失礼しますね」と、さっと支度をして帰られたTさん。

ぴかぴかに綺麗になったキッチンで、コーヒーを飲みながらさっきまでのことを振り返ると、なんだか不思議な気分になったのでした。




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