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料理とデザインのステキなカンケイ

最近、家で料理する機会が少しばかり増えたので、ちょっと料理に関して思ったことを書き連ねてみようと思います。


料理って、デザインと似てない?

去年の9月に2度めの一人暮らしを初めてもうじき1年になるわけですが、まぁ2度めともなるとそれなりに料理するわけです。

で、ずーっと感じているのは
料理ってデザインと似てるとこが結構あるよね
ってこと。

あくまで私の話なので当てはまらない人もいるかもしれませんが、
そこはご愛嬌ということで。

何を食うのも何をやるのも自分勝手なワタクシ一人暮らしの場合、
体力ゲージ・気力ゲージ・食材・時間・精神的な余裕
この5つが一定以上あるときに限り、「つくる」というコマンドが選択できるようになります。

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体力と気力はRPGでいうところのHP・MPです。ないと何もできないのです。で、後ろ3つが結構重要なので、そのへんを主に解説。

食材

私は料理するときの思考はだいたい以下の2パターンになります。

1.食材から何ができるか考える
2.何が食べたいか決めて食材を見る

1は、食材から献立を決めるパターンです。

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「ピーマンと豚肉がある」としたら、ホイコーローが近いよね、と考えてキャベツを買い足すか別な素材で補ってホイコーロー作るやり方。
これはデザインでいうと「素材」から着想を得て作るタイプだと思います。
(私の中ではこれはデザインというかアートです。)


いっぽう、2は食べたいもの先に決めるパターンです。

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まず 「ホイコーロー食いてぇ!」と思い立ちます。
その後食材を見て出来るか?足りなければ何で補うか、無理なら買いに行くかして作るやり方。
デザインでいうと「完成形」を想像しながら素材を集めて作るタイプになるかと思います。

私は圧倒的に2のケースが多いです。

日頃やってる仕事に置き換えても同じで、お医者さんがホームページ作って欲しいっていってきたから、コンセプトとかミッションとかなんとかかんとか聞いて、写真やテキストを集めてデザインしていくわけです。

時間

「私の場合は所詮男の料理ということで一品あたり10〜15分くらいしかかからないので、目がくらむほど腹が減っているか、自分以外と約束している時間が迫っている時以外は残っていると判断します。

ただし、この時間というのは他の要素とかなり密接に関係してきます。
というのも、うちの冷蔵庫は一人暮らし用の135リットルしかない小さいやつなので、食材ストックがあまりできません。
野菜もほぼ全部外に出てます。(10万給付金のおもな使いみちは冷蔵庫になる予定です。)

さきほど触れたように、これが食べたい!と思い立って冷蔵庫を開くも足りないものがままあるわけで、たいていそこから買い出しに行くので、
この「買い出し」も時間に含まれるわけです。

素材を準備するのに時間をかけすぎてしまうと納期が切迫してくるデザイナーあるあるにも通ずるものがここにはあります。


精神的な余裕

作る精神的余裕がない時は作れません。

料理作ってる余裕がないくらい\(^o^)/ってなってるとき、主に仕事が押し迫ってるときですね。本日23:59までに入稿しなければいけないデータがあるときに玉ねぎは刻めません。

精神的余裕は気力とはまた違うゲージです。(時間かからないものでさえ作ることができないのだからもしかしたらモチベーションというのが適切かもしれない。)

王様に100円だけ投げつけられて「魔王倒してこい」っていわれたとき、勇者はすぐに倒しにいこうとはしません。
のんべんだらりとほうぼうをうろついて、アッサラームでお姉さんについていったあげくオッサンに肩揉まれたりしているうちにようやく「ま、倒しに行ってもいいかな」という気持ちになるわけです。

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デザインでいうと、、、なんでしょうね?笑
精神的に余裕がない時はクライアントもエンドユーザーもペルソナもすべてのものが見えにくくなってしまうので、デザイン迷子に陥ったりしますよね。だから似てます。(ごめんなさい、ここはこじつけチック)

味付け

実はこれが一番似ていると思っているんですが、味付けはもろデザインと同じだと思ってます。

例えば、さっき「食材」でふれましたがホイコーローが作りたいけどキャベツがないとき、私はこんなふうに考えます。

「キャベツって☆●な感じの味だよなー、じゃあ・・・」と、思考がスタートします。

「キャベツはもちろんほしい」がスタート地点。

▶買いに行ける時間(と余力)があれば行く。
 ▷正ホイコーローができる

買いに行くのめんどくさい。
 ▷白菜あるわ。
  →白菜は水分出るだろうから先に強めに炒めとこうか。
  →ホイコーロー味のなにかができる。

 ▷人参あるわ
  →味のクセが強いから、味の付け方変えたらいいんじゃね?
  →ホイコーロー味に近い何かができる。

 ▷入れなくていいんじゃね?
  →キャベツがないぶんだけ味を薄めようか。
  →何かができる
・・・

みたいな感じでif文がずっと走って、その時の最適な選択肢でやります。

ハンバーグ食べたいけどひき肉ないなぁ、、、じゃあ普通のバラ刻んで固めたらよくね?みたいな。

誰かに食べさせるわけでなし、自分がうまければそれでいいので味の方向性だけ間違えないようにしていくわけです。
(ちなみに誰かが食べても多分うまい。小さい頃から正しい味を食べさせてくれたじーちゃんとばーちゃんに感謝です。)

肉の種類が違うときも同様にifとelseifを走らせます。

必須アイテムの「肉」と「野菜」があって「あの味」ならば、それはもうホイコーローなのです。

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同じような理由でうちには代用できない調味料以外はありません。
そもそも置く場所がないし、ひとりだと使いきれない。
甜麺醤→味噌とか砂糖とかでなんとかする
豆鼓醤→納豆洗ってなんとかする
みたいな。

味の方向性さえあってれば、後はなんとかなると思ってます。
横着なので、材料も味も不明なものを作るときだけクックパッド的な何かで材料を見て、適当に作ります。完全に不明なものだけレシピを見ます。
この雑さが多分時間かからないポイントなんでしょう。

ブイヤベースが食べたくなったらシーフードミックスとコンソメとトマトジュースでなんとかしたりするわけです。
方向性一緒でしょ?笑

完成形を想像しながら作っていくこの作業が、ものすごーくデザインに似ていると思っています。
このデザインにこれを足したらお客さんにわかりやすいよなーとか、この書き方だと分かりづらいからこうアレンジしてみようとか。

だからそんなに料理が苦にならないのかもしれないです。
というかちょっと好きかもしれない。

残念なのは、ひとりだと
・食材費
・作る時間
・買いに行く時間
・洗い物の時間
などのコストを考えると、自炊より食いに行くほうがコスパが高いことでしょうか。

半分趣味的な意味合いが無いとなかなか難しいと思ってますが、
日頃ずっとPCの前にいる仕事、しかもコロナってからは対面打ち合わせが減ったので、気分転換にすごく役立っています。

盛り付けと包丁のセンスは皆無なので、そこはデザイナーとしてどうなの?とは思うところですが笑

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