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「美しさ」の裏にある痛みと我慢、そして罪悪感。

私は現在
人生で2回目の歯列矯正中。

子供の頃の1回目の矯正を終えてから
15年経つ。

少し動いてしまった歯はあれど、
それなりに整った歯並びをしていた。

でも骨格に対して歯が大きいせいか
歯全体が前に飛び出しており
いわゆる口ゴボになってしまっているため、

横顔を整えたくて
もう一度矯正することにした。


今回は口元を引っ込めるために
健常な歯を数本抜歯してスペースをつくり、

前の歯を後ろにひっぱっていく
という治療計画。


今日はいよいよ
前歯を引っぱる土台をつくるために、
上顎の骨にネジ状のスクリューを埋め込んだ。


先生が慣れた手つきで麻酔を打ち、
感覚がなくなった頃にスタート。


ドドドドドドドドという
激しいドリル音と振動で頭がグラグラした。

まるで口の中で
建築工事を行なっているみたい。


痛みは耐えられるレベルであったものの、

病気でも怪我でもないのに
体の中にネジを埋め込むことに
ひどく罪悪感を感じた。

美しくなろうとすることはエゴなのだろうか?

大切な肉体に
人工的なやり方で手を加えることは
よくないのではないか?

美容をがんばろうとするたびに頭によぎる。

そしてキレイになろうとするときは
いつだって痛みと我慢が伴う。

歯科矯正だけじゃなくて

脱毛 

体型コントロールのための
食事制限やトレーニング

お肌をキレイにするための
レーザーやダーマペン

セルライトをつぶすエステ

たるみをとるハイフや糸リフト

さらにハードな美容整形・・・

何をどこまでやるかは人それぞれだし
程度はいろいろあるものの、


どれも痛みがあり、我慢する必要がある。

それでも辛いなと感じるのは
振り返ると一瞬で

やっぱりキレイになる努力は楽しいし
満足度が高い。

だから、がんばれてしまう。


テレビに映っている人気の芸能人も

SNSで輝いてみえるインフルエンサーも

みんなこんな思いをしているのだろうか?

白鳥は優雅に見えて
いつも水面下で必死に漕いでいる、と言う。


もしかしたら美しい人はみんな
痛みや我慢、そして罪悪感を隠しながら

涼しい顔で泳いで羽ばたいて、

はたからみると
優雅に見えているのかもしれない。

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