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悲劇に、せめて思いを馳せられる自分でありたい

今月の18日、貴州省の貴陽市から出発したバスが横転事故を起こし、27人もの人が亡くなりました。このバスに乗っていたのは新型コロナウイルスの濃厚接触者で、市外の集中隔離施設に移送される途中でした。

そもそも当地では深夜のバス運行が禁止されているにもかかわらず、深夜に事故が起きたことや、目的地の隔離施設が出発地から200㎞以上も離れていたことなど、この事件には不可解かつ理不尽なことが山のようにあり、多くの批判を呼んでいます。

事故の翌日には当該地域の行政トップ3名が停職処分とされました。しかし事故原因の追及や、そもそも当時の防疫措置が妥当だったのかという検証は、少なくとも目に見える形ではなされていないようです。

そのほかにも貴陽市では事実上のロックダウンが長引いており、そこではさまざまな悲劇の存在が囁かれています。

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