最近の中国ビザ関連措置への雑感
半年ほど前に、日中のビザ相互問題について扱いました。
以前、日本のパスポート保持者は事前のビザ取得なし、つまりノービザで中国に15日間まで滞在することができました。しかしこの措置はコロナでいったん停止となり、コロナ禍が開けても再開しませんでした。そして時は過ぎ、半年後の今も日本人のノービザ渡航は認められていません。
中国がノービザ入国を認めていた国には日本の他、シンガポールとブルネイの2カ国があったのですが、その2カ国についてはすでにノービザ措置が再開されています。つまり、ある意味では日本だけが締め出されている形です。
で、日本についてはノービザを再開するのかしないのか、再開するとなればいつになるんだと日本人がSNSなどでガヤガヤと議論していたら、最近になって中国はフランス、ドイツ、イタリア、オランダ、スペイン、マレーシアの6カ国について、試験的に15日以内のビザ免除措置を認めると発表しました。
日本としては、「あれ、ウチは?」と肩透かしをくらった形です。
そして最近、中国のビザ関連について、驚きをもって迎えられたニュースがもうひとつあります。それは、ビザの発行にかかる費用を一時的に25%オフにするというものです。いうなれば、ビザのバーゲンセールです。これは全ての国が対象になるようです。
今日はこうした、中国へのビザをめぐる諸々から見えてくることについて私見を述べてみたいと思います。
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