中国が諸外国を見つめる姿勢、その関わり方、そこから見えてくるもの
先日、とある事情から中国人の学生さんが書いた論文を読む機会がありました。その内容はアメリカやイギリス、日本などの国々の報道において、中国がどのように扱われているのかということを分析したものでした。
結論としては「西側における中国に関する報道は偏見に満ちており、正しく事実を反映していない」としたうえで、「それは各国の政府による世論操作であり、中国の対外的なイメージを下げるという思惑が見て取れる。このような陰謀は、いち早く是正されなければならない」というようなものでした。
その内容に対する正否や、書いてある論理の強度はともかく、このような結論になることは大変興味深いと思いました。
というのも、そこからは中国が諸外国を見つめ、関わりを持とうとする際のある特徴が見てとれるような気がしたからです。
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