華人パンツ手洗い問題への知見まとめ

華村＠中国

先日このnoteを書いたところ大きな反響があり、中国人ならびに在外華人がパンツをどう洗っているのかという知見が、在中邦人や中国人の配偶者を持つ日本人の方々などから大量に寄せられました。いま僕は、世界でもっとも華人パンツ洗い事情に詳しい日本人だという自負があります。ここに、皆様から寄せられた知見をまとめておきたいと思います。

手洗いではなく、別途処理する派の存在

皆様から寄せられた意見や経験は、「中国人の、特に女性はパンツは他のものと一緒に洗いたがらない」という点においてほぼ共通していました。

しかしその中でも、パンツを手洗いするのではなく、パンツは別に洗濯機を別に回して洗うという人が多かったです。中には、パンツ専用洗濯機の目撃証言も。

うちも「パンツだけ回すのはダメなの？」と聞いてみたことがあったと思うのですが、たしか洗濯機にパンツを入れること自体が気持ち悪いからダメ、と言われたような記憶があります。うちの嫁はタカ派です。

手洗いの後に洗濯機に入れるというハイブリッドパターンもあるようで、パンツ洗いの多様性に驚かされるばかりです。

パンツ以外に靴下も分けている人がいた

パンツ以外にも、靴下も分けて洗うと言う人もたくさんいらっしゃいました。靴下もパンツと同じく、汚いので他のものと一緒に回してはいけないという認識の方も多いようです。

うちの家庭に限って言えば、靴下は他のものと一緒に洗濯機に入れて洗っています。うちの嫁もたしか以前は靴下も分けて洗いたがっていたと思うのですが、話し合いの末靴下はOKということになった…ような覚えがあります。記憶が曖昧なのですが、嫁に「どうだったっけ？」と聞くと靴下も手洗いルールが復活しそうな気がするので、あえて聞きません。夫婦間の微妙な駆け引きというやつです。

別洗いを必要とするロジックの違い

先日のnoteでは、嫁が主張する手洗いが必要な理由は「パンツには雑菌的なものがたくさんついているので、一緒に洗濯機を回してしまうと雑菌が他の服にもまわってしまうから」だと書きました。

しかし、全く別の角度から「他の服は外気に触れていて雑菌まみれだから、肌や大事なところに直接触れる下着をそれらと一緒に洗うべきではない。それを洗った洗濯機自体も汚いから分けるべき」というロジックでパンツを手洗いする、という意見が複数寄せられました。

行動としては同じなのに、そこに至る論理が違うどころか真逆なのは大変興味深いです。文化人類学とかの人は研究してみたらいいんじゃないでしょうか（適当）。

在日の中国人、中国以外の華人も同じっぽい

リプライを寄せていただいた方の中には日本在住で中国人と関わりのある方も多かったのですが、やはり同じように手洗い派が多数でした。また、日本でも昔はそうだったというようなご意見もありました。

さらに、マレーシア在住の編集者・文筆家である野本響子さんにお読みいただいたのをいいことに、マレーシアの華人についてはどうなのか思い切って尋ねてみました（アホな質問にお付き合いいただき本当に恐縮です）。

するとここにもマレーシア在住の方からの反応があり、やはりマレーシア華人の中にも「パンツは洗濯機に入れてはいけない」というルールで洗濯をする人がいることが確認できました。世界に広がるパンツ手洗いの輪。

皆様のおかげで、華人のパンツ洗い事情について相当の研究が進んだ思いです。ここに謝意を表します。

今回寄せられたもののまとめは以上ですが、もし他にも何か知見をお持ちの方、他の華人がいる国お住まいの方などがいらっしゃいましたら、コメント・Twitterなどなんでも結構なのでお寄せください。まとまった量になれば、追記するかもしれません。よろしくお願いします。

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