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中国はいまも、これからもパクリ大国なのか

読者の方から、面白いニュースを教えていただきました。

中国におけるACG(アニメ・マンガ・ゲーム)カルチャーの中心的なポータルであるbilibiliにおいて、そこにアップロードされていた「幽冥詭匠」という漫画が、他作品から構図を丸パクリ(いわゆるトレス疑惑)していたことを理由に、アップロードを永久に停止する措置を受けた、という話です。

きっかけとなったのは、中国で特大ヒットとなったマンガ・アニメシリーズ「羅小黒戦記」の原作者であるMMTJ氏が、自身のSNSでこの「幽冥詭匠」においてあまりにも他作品(日本の作品も多数含みます)からの構図のパクリが多すぎることを指摘し、中国のカルチャーの未来のために当該作品の公開を停止すべきだ、と各プラットフォームに求めたことです。

もともと同作品のパクリはこれまでにも一般のネット民から数多く指摘されてきたようなのですが、パクリ元が中国ではあまりメジャーではない作品だったり、古めの作品だったことなどから、大きくは取り扱われてこなかったようです。

しかし今回、大御所であるMMTJ氏が声を上げたことで騒ぎが大きくなり、各プラットフォームは対処に動かざるを得なくなりました。

一度は削除されたものがこっそりと再アップロードされていた例もあり、bilibiliはより強い措置として同作品のアップロードを「永久に」禁止するということを発表した、ということのようです。

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中国がパクリ大国であるというイメージを持っている人は多いかと思いますし、現実問題として悪質なパクリが平然と横行している、と言われてもしょうがない部分はあるように思います。

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