隣り合わせの廃と青春17 血盟パラダイムシフト

以前、私は、リアルの友人中心の血盟で楽しくやっている話をしたと思う。
相変わらずその血盟は居心地がよく、満足していた。
だが一方で、リネージュにのめり込んでいった結果、私の考えが変わってきている部分もあった。
端的に述べると以下のようなもので、老人は二度咲くの方針とは1ミリも重ならない。

・リネージュは、1人で強くなっても仕方ない。このゲームはどこまで行っても数の暴力がモノを言う。
・もちろん個々の強さも重要なので、強くなりたいなら、周囲の環境も変える必要がある。より強いプレイヤーがいる血盟に入り、刺激しあい、お互いを高めているべきである。
・同じ考えを持ったプレイヤーの集まった血盟なら、ワールド最強も目指せる。

そうだ。そもそも老人は2度咲く血盟のプレイヤーは、いわゆる厨房プレイヤーや、アデナ稼ぎや攻略、レベル上げに執心することなく、色んな角度からゲームを楽しむプレイヤーが中心だった。
そういうプレイを否定する気は全くなく、むしろ今の自分からするとそちらの方が好ましいと思うくらいなのだが、当時の私の考えとは合致していない。
これをそれっぽく言うと、いわゆる「音楽性の違い」。
その頃の私はといえば、高校に通いながら、1日8時間以上も狩りをすることも珍しくなく、控えめに言って正気のネジが外れかけていた。
もう、リネージュに膝までドップリ、適度に楽しむなんて精神はどこかに置いてきてしまっていた。

そんな流れの中で、肝心の経緯は思い出せないのだが、とんでもない血盟に入る機会に恵まれた。
本当にどうしてこの血盟に入ることができたのか、全く思い出せないのが悲しい。(誰か関係者の人、これを読んでいたら匿名でいいので教えていただきたい。ぜひコメント欄にコメントを下さい。)

その血盟の名前は「鬼導」。

解散したおじ様の黙殺やTopJ、Legendの高レベル者、その他とにかく高レベル・高スキルのプレイヤーが集まった武闘派血盟である。
名前からして相当イかれているが、中身はもっとイかれていた。

まずメンバー。
カノープスサーバー最強のナイト「修哉」や、黙殺の高レベルキャラクター「砂鬼」「松本」といったキャラクターがスポットで参加する。
メインメンバーは、黙殺同盟を構成していたTopJ血盟やポルナレフ軍団の高レベルキャラクター達。
フィールドPKももちろん行うが、そのスタイルはあくまでも「黙(まって)殺(す)」スタイル(何事にも例外はあったが)。
そして血盟チャットは攻略情報やPK情報が飛び交って活発だ。

何よりも驚いたのは、掛け値なしのサーバーのトッププレイヤー達だって、話したら普通に面白い人たちがほとんどだったということ。(しつこいが、例外は何事にもあることは忘れてはならない)
まだまだネットの黎明期、2001-2002年代。リネージュは人種の坩堝で、本当に色んな人がいたように思う。
他のゲームなら露知らず、私が関わった当時のリネージュのトッププレイヤー達は、癖はあれど皆頭が良く、会話していて楽しい気持ちの良い人たちが多かったものだった。

また、当時は「オフ会」という名の、インターネットを通じて知り合った面々とリアルで会い飲み会をするみたいな文化が生まれ、流行り始めた頃である。
私もだんだん「オフ会」に呼ばれるようになり、周囲の面々と比較するとかなり歳が若かったこともあって、非常に可愛がってもらった。
性別も世代も関係ない、趣味で繋がる関係が、飲み会が、こんなに楽しいものだなんて!
当時の私にとっては何もかもが初体験のことばかりで、本当に楽しかった
(年齢の事は気にしないで下さい。この物語はフィクションです。)

そんなこんなで、トッププレイヤー達のプレイに触れ、たくさんの人とインターネットでリアルで出会いながら、私はリネージュにのめり込み、人生経験も積んでいった。

投げ銭はありがたく受け取ります! ※リネージュには1銭たりとも使われませんので悪しからずご了承下さい。