No.27 STARTUP 優れた起業家はどう考え、どう行動したか

続いての本は、熱投(No.25:僕は君の「熱」に投資しようの略語)を読んだ後、本屋でぶらぶらしている時に目を惹かれた為に冒頭を読んでみましたが、とてもおもしかったので読むことにしました。

起業家って言葉だけ聞くと、僕みたいな一般人は「とんでもない」天才が「とんでもない」アイディアから事業を作り出し、「とんでもない」カリスマ性であっという間に上場企業にまで成長させる...
そんなイメージを持っている方も一定数いると思っています。

この本では近年大きく成長したスタートアップ企業の実際の事例を解説しながら、優れた起業家がどのように事業を拡大したのか・資金を調達したのかを説明しています。とても興味深かったです。

目的

会社立ち上げのイロハを学ぶ為

実際の起業に関する課題点等を勉強する為

学び

例えベンチャー企業だとしても大事なのは「人」

自分より優秀な人間を雇う

ユーザーの声ではなく、行動に着目する

天才起業家だって同じ人間、自分にできないことなどない(諦めない)

メモ

起業の際のアイディアの見つけ方は大きく3種類
①事例起点(過去)
→たとえば米国や中国で流行っているサービスの日本版を考えること
②課題起点(現在) 
→自分が使っているサービスへの不満などから着想する
③構造変化起点(未来)
→ユーザーの行動や技術の進化・環境の変化から新しいビジネスチャンスを見つける

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起業は、自らの能力自慢ではない。

いいアイディアとは??
1|誰の何の課題を解決しているのか
→ターゲット顧客は誰か。どうニーズを満たし、ペインポイント6を解決するのか
 2|スケールできるのか
→十分な市場規模があり、大きな事業規模を見込めるのか
3|既存のサービスに置き換わる新しいサービスか
→差別化、競争優位性があるのか
4|ビジネスとして成立するのか
→収支が合うか。KSF7を理解できているか
5|数年後により多くの人に使われるサービスか
→将来性があるのか


チームメンバー選定のポイントは自分より優秀かどうか。
組織の中で1番自分が優秀という状況に陥ってはいけない。

アイディアの素晴らしさや技術力の高さ(特許なども含まれる)、カルチャーだけではなく、「この人(起業家)の力になりたい、一緒に山を登りたい」とメンバーに感じてもらわなくてはいけない。

初期チームに必要な4つの要素
①必要最小限のチームで始める
②カルチャーヒットを優先する
③社長が雑用役を引き受ける
④社長が松明をかざす

②についてはこんなことを述べていました。

極端に言えば、無給でも協力してくれるほどの信頼関係や、同じ志を持てているかが重要になる。

以下は株式会社Mirrativ、赤川氏の言葉です。

基本的に、起業すると生活のほぼ100%の時間で事業について頭の片隅で考えることになる。一睡もしないという意味ではなくて、休んでいる間でもそれが自分の事業とどう関わってくるんだと考えて、頭から離れない状態になるということです。僕はそのゾーンに入っている起業家は強いなと思うし、そういう人はあらゆる時間が採用チャンス・事業チャンスになりうると思っているんです

自営業の会社の社長さんとかもそんな感じなんですかね...

「『こんなことまで言っちゃっていいんだ』という、心理的安全性をいかに双方向で確保するのかがこの会の重要な部分です。みんな何かしらの想いはあるので、それを発信してもらうことによって、組織の一体感や相互理解が生まれ、雰囲気がよくなります。プライベートの話をしてもみんなが真剣に聞いてくれたり、話がおもしろくなくても周りが盛り上げてくれたり、相手を理解するにはまず自分から心を開く、というプロセスが浸透するきっかけにもなります

これ!これめっちゃ大事ですよね!
つまらん飲み会を開くという意味で全くなく、チーム会で話す時にしっかりを目を見て話を聞くとか、リアクションをちゃんと取るとか、そういった当たり前のことができている会社って案外少ないような気がしています。

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顧客の声はアイディアを創出する際のきっかけとしては活躍するが、アイディアの検証には役立たない。

つまり大事なのは顧客の行動であり、声ではないんですよね。

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最後に資金調達をする際の投資家と起業家の目線のズレについてです。

端的に言えば、起業家は会社経営(プロダクト開発、マーケティング、採用など)のために資金調達を行うが、投資家はキャピタルゲインのために出資する

起業に必要な3つの素養
①高い目標を持つ
②得意なことをやる
③諦めない

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