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おひとり様ごあんな~い

ソロタイム

私たちは群れの中で生きています。

そして、人間関係の維持に膨大なエネルギーを使うことによって、満たされた人生を送るチャンスを逃してしまっています。

そのため、より良い人生を送るには、日頃の人間関係から切り離された「ひとりぼっちの時間」(ソロタイム)が重要となってきます。

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私たちを疲弊させるのは何でしょうか?

答えは心の中に棲む他人です。

群れの中にいる時間(ソーシャルタイム)の間、私たちは家族からの期待、仕事での責任、社会常識や慣習と言った他人の声から逃れられません。

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Lonely(孤独)ではなくAlone(独立)

本来「ソロタイム」と寂しさとは無縁なもののことを言います。

「ひとりぼっち」でいることに孤独や寂しさを感じるのは群れに対して依存心を抱えているためです。

自らの心身を損なうほど群れの役割や期待に応えようとすることを、「過剰適応」と言います。

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ソロタイムを豊かに過ごすためには

目的意識を捨てるのが重要です。

たとえば「勉強する」という行為ひとつとっても、「将来のために」「お金のために」といった目的が常について回ります。

こうした目的意識は、群れの要求に応えようとする結果生まれるものです。

ソロタイムを充実させるには、まず目的意識を捨て、群れから心を切り離す必要があります。

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自分の心に打ち勝つ

自分のタスクと相手のタスクを区別する必要があります。

暗い気分で下す決断は100%間違っていると言われています。

そのため、決断を迫られている時ほど、群れから離れて、群れの価値観や常識からいったん離れて冷静になるのが重要です。

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感情=本心ではない

私たちは普段、身近な人間関係やSNSといった刺激に一日中さらされ、他人の声に感情が乱されています。

感情は一瞬ごとに脈絡なく変わり続けているため、今この一瞬の感情が必ずしもあなたの本心と言うわけではありません。


怒りをこまめにとり払う

自分の中にある小さな怒りに気付くためには、良い状態の自分・明るくさわやかな時の自分を定期的に思い出し、リセットするのがポイントです。

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心と身体の関係

楽しい気持ちはは一瞬で変わるのに、口論した相手に対する悪い印象や嫌な気分は長く引きずってしまうのはなぜでしょうか?

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その答えは、

①言葉の働き

人は感情そのものは瞬間的なものであっても、それを言葉によって繰り返すことで無意識下で再生産してしまいます。


②身体の影響

感情の変化は身体と相互に連携しています。

怒りが芽生えた時は、様々な脳内物質が分泌されると同時に、身体の様々な筋肉が緊張し、脈拍が早くなります。

この身体の変化が、一瞬で変わっていく感情を持続させるのです。


身体とモノを感応させる

身体や心は、無意識のうちに周囲の人やモノから影響を受け、周囲に同調しようとします。

あらかじめルーティンを決めておくことで、たとえ些細な行動であっても自然と心が落ち着かせることができます。



心には「毎日続ける」が効く

人間の体にはホメオスタシス(恒常性)があり、現在の状態を維持しようという力が自然と働きます。

この仕組みをうまく利用して、まずは二週間続けてみるのがおすすめです。

たとえば、早起き、運動、ダイエットなどと言ったように、新しいことを始めたいときは、二週間を目途に挑戦してみるのがよいでしょう。

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SOLO TIME(ソロタイム)「ひとりぼっち」こそが最強の生存戦略である

名越康文 (著), 伊藤美樹 (イラスト)


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