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MARCH合格に必要な勉強時間は本当に1500時間なのか?

「march 合格 勉強時間」で検索してみると、一番上にこんな情報が↓

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1500時時間とか1800時間て不思議とよく言われるんですが、特に統計データを引っ張ってきてるわけではないはずなんですよね。
そもそも文系か理系かでも変わりますし、正確な計測て実質不可能ですから。


ただ、映像授業の仕組みを活用すると、おおよそを知ることはできます。


どうして映像授業で計算が出せるのか

集団授業だとペースを志望校に寄せているので、マーチ合格に必要なコースがちょっと難しかったとしても頑張って受けるしかありません。

一方、個別指導だとペースは生徒側にありますが、それだけ属人的というか人によって差が付いてしまうのでこれも正確に必要な時間を測るのは難しい。

で、映像授業は今の自分の学力から志望校に求められるレベルまでの授業を余すことなく受けることが出来るので、集団と個別の良いとこどりをしたような仕組みになっています。

こういうことですね↓

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ということで映像授業の授業回数をベースに必要な学習時間を見てみたいと思います。
私は河合塾マナビス出身なので、今回はマナビスの学習計画を基に計算しますが、東進さんの学習計画を見た限りでは概ね変わらないはずです。

その結果、

MARCHの過去問挑戦に必要な時間は文系:1,650時間、理系:2,420時間

でした。
理系は数Ⅲまで学習すると仮定しています。


見出しの通り文系が1650時間の学習をすることで「MARCHの過去問を見ても知らない問題は無い」とされている状態なので、合格できるかどうかは別の話。
1650時間はどんなに遅くても高3の9月までに到達しておきたい、という見解です

ということは高1の4月から高3の9月までの間の約30カ月で上記の時間学習するとなると

・文系:高1の4月から始めたら毎日110分ほどの学習で到達
・理系:高1の4月から始めたら毎日約150分ほどの学習で到達


こうして考えると高3からマーチ挑戦がいかに大変か、ということはわかると思います。


MARCH合格にここから+1,000時間くらい

高3の10月から志望校対策を開始したとします。
ちなみに志望校対策は早くできるなら早いに越したことは無いです。

個人的には10月ではちょっと遅いと感じますが、一応9月から学習したとなると、もう部活もないですから平日は6時間、休日は10時間くらい学習できるとしてだいたい1か月で200時間くらいは自主学習の時間を確保できるはず。
×5か月なので1,000時間くらいは増すことが出来ます。

となると結論としてMARCH合格に必要な学習時間は文系は2,550時間、理系は3,420時間という計算になります。


さて、何が言いたいかと言うと
「本当に欲しいモノならあんまり数字を鵜呑みにしない方が良いよ」ということです。

実も蓋も無い話ですが、結局合格できるかどうかはその人の状況によって異なります。

部活動の有無や集中力の違いなどもそうですが、極端な話これまでの学習のバックボーンと言うか、”時間さえかければできる”ようになっている人と、大学受験勉強をしていきながらそれを身に付けていく人とでも違ってきます。

なので理論上はこうなるんですけど、ここまで膨大だとむしろここは大した話じゃないんですね。
だって計測不可能ですし、スタディプラスに詳細に正確に記録し続けている人も多くはないでっ章。

なので、一番大事なことは「自分が時間をかけられる分だけかけて取り組み続けることが一番」ということです。

毎日19時まで部活動をやっている人が、1日3時間の自主学習は物理的に難しいでしょう。
でも目指しているなら、そこまでは取れないにせよ学習時間はどれくらい取れるか、と出来る限りの学習時間を確保すればそれで良いと思います。

そう考えれば「何時間くらいやれば良いですか?」という質問にもならないはずです。

部活動をやっている子は傾向として「あんまり先のことまで考えないで目の前のことに取り組む」という習慣はついているように見えますから、気が付いたら偏差値上がっていた、という事例はけっこうあります。

もちろん時間の融通が利く高校生の方が単純に学習時間を確保できますから、その点では部活動をやっている子より有利でしょう。

正確にわからないことを気にするよりは、いま自分ができるベスト、いやベターで良いです。
ベターを尽くせるように頑張る、という考え方の方が変に気持ちも焦らないで良いと思います。


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