高度情報処理試験対策 残り1週間の「仕上げ方」(令和6年秋版)
令和6年度の秋季情報処理試験(10/13)まで残り1週間となりました。
残りの時間は限られています。
最後の一週間は、これまでの勉強を前提とした「仕上げ」のみの時間とするべきでしょう。
では、具体的に何に取り組めばよいのでしょうか?
本記事でも、さきに結論を書きましょう。
■1週間での「仕上げ方」■
1. 午前(選択)・午後I(記述)・午後II(論述)のどれを最終集中対策するか決めること
2. 残り1週間で何をやるか明確でないなら、午後I対策に注力すること
3. 午前(選択式)の仕上げ方:1問でも多く「丸暗記」
「キーワード」を紐づけて「暗記」すること4. 午後I(記述式)の仕上げ方:問題文と設問文から、解答を思い出せるかという訓練をすること
5. 午後II(論述式)の仕上げ方:論文パーツを整備すること
本記事では、合格に向けた「仕上げ方」について詳しく書いて参ります。
1. 1週間で重点対策をする内容を決める
まずは、ご自身の状況を冷静に振り返り、何を重点的に仕上げるかを決めましょう。
ここで決めることは単純で、
午前II:選択式
午後I:記述式
午後II:論述式
のどれを最終集中項目にするかを決めます。
これが重要な理由は、午前で落ちてしまえば午後の試験が採点されることは無いからです。
同様に、午後の記述式で落ちてしまえば、論述試験には進めません。
この現実を踏まえて、どの形式の準備を重点的に行うか、決めておくべきです。
■1つ目のポイント■
午前(選択)・午後I(記述)・午後II(論述)のどれを最終集中対策するか決める。
2. 午後Iに注意しよう
もしどれを重点対策するか決めかねている方は、「午後Iの記述式」を選びましょう。理由は、午後Iが盲点になりやすいからです。
最後の1週間は、足切りを回避するため午前対策に注力する方は多いです。
一方、合格を真剣に目指す方は最後の関門である午後II対策に最後まで注力します。
午後I対策を優先するとは言っても、最後にして最難関である午後II対策に集中したくなるかもしれません。
実は記述式は、最もコンディションに左右されやすいです。
ちょっとした集中力の欠如で、すぐに問題文の内容が頭に入ってこなくなります。
それなのに時間は午後IIより短いです。
私自身、何度も午後IIに照準を合わせ勉強してきて、午後Iで危なく落とされそうになったり、実際に落ちたりしています。
以上のことよりどれを重点対策するか決めかねている方は、「午後Iの記述式を重点対策する」ことを提案したいと思います。
■2つ目のポイント■
残り1週間で何をやるか明確でないなら、午後I対策に注力しよう。
ただし、今回の合格は諦め、次回のために午前I免除の権利を勝ち取ることを目標にするのなら午前Iの勉強に集中するのもありでしょう。
この節では、現時点で当落線上にいると自分で思っている方に向けて書いています。
3. 午前(選択式)の仕上げ方
残りは1週間なので、過去問を「丸暗記」しましょう。
その際、問われていることの「キーワード」を自分なりに理解して紐づけて暗記するのが望ましいです。
1問1答形式で1問でも多く頭に詰め込むのはテクニック要らずで簡単ですし、全く同じ問題が出る可能性もあるのでダイレクトに得点に結びつきます。
過去問を数年踏まえていくと、何度も登場する「キーワード」があります。
「キーワード」に注目していくと、傾向が見えてきます。
傾向が見えてくれば、記憶の定着率が増え「暗記」作業の効率も上がるという好循環が生まれます。
「丸暗記」なんて芸がない…と思われる方もいるかもしれません。
しかし、残りの時間は「仕上げ」のみに注力するべきという話をしました。
ここからは即得点につながる、「軽い勉強で仕上げていく」のがよいでしょう。
今から試験に対してマインドセットを切り替えたり、その試験区分に求められる人物像の行動規範を理解したりするのは、合格に向けては「重たい勉強」と言えます。
軽い勉強で仕上げるために「丸暗記」は有効です。
「キーワード」と紐づけて脳細胞をフル活用しましょう。
■3つ目のポイント■
午前(選択式)に注力するなら、残り1週間では1問でも多く「丸暗記」しよう。
「キーワード」を紐づけて「暗記」すること。
ところで中には、地力で計算して解けるような問題(計算問題)もあります。
そのような問題でも、なぜ計算するのかという背景部分に「キーワード」が書かれていますので、「丸暗記」する場合は「キーワード」と紐づけておきましょう。
4. 午後I(記述式)の仕上げ方
午後Iの記述式も午前問題ほどではないとはいえ、1問1答形式で暗記しておくというのは有効です。
問題文と設問文から解答を暗記すると、その設問と問題文の構造さらに自分の思考プロセスを関連付けて記憶することができるからです。
たとえば、平成〇年度の問〇の設問〇の答えは「〇〇〇〇〇〇すること」と覚えたとします。
こうすることで、その設問と、問題文の構造、さらに自分の思考のクセを関連付けて記憶することが期待できます。
自分の思考のクセを認識できると、正答にたどり着くまでの思考プロセスを研ぎ澄ますことができます。
残り1週間で、この研ぎ澄ましに集中しましょう。
残り1週間は、隙間時間で、自分で解いたことのある問題文と設問文を見て、解答を思い出せるかという訓練を繰り返しておくとよいと思います。
こうした記憶は「短期記憶」となるため、残り1週間で仕上げるのが都合が良いです。
■4つ目のポイント■
午後Iは、隙間時間に、自分で解いたことのある問題文と設問文を見て、解答を思い出せるかという訓練を繰り返そう。
問題文の構造、さらに自分の思考のクセを紐づけて把握し、ぎりぎりまで自分の思考プロセスを修正していこう。
5. 午後II(論述式)の仕上げ方
まさに一夜漬けの利かない試験形式ではありますが、それでもできる「軽い」勉強はあります。
それは、論文パーツの整備です。
これも、論文パーツは暗記できるから残り1週間という短期でできるかつ有効な対策となっています。
小難しいことを考えている時間はもうありません。
設問に対応した解答となる論述文、言い回しを1つでも多く覚えましょう。
問題によっては、ある設問と別の設問で同じ論文パーツが使えるものも出てきます。
最後まであきらめず、どのような角度で問われても論述しきれる可能性を高めておくために、引き出しを充実させておきましょう。
これまである程度対策してきている方は、設問と論文パーツの関連を整理しておきましょう。
■5つ目のポイント■
午後IIにも「軽い」勉強はある。それが論文パーツの整備。
どんな切り口で問われても論述できるように、最後まで引き出しを充実する作業をしよう。
論文パーツの整理の仕方に特化した記事もあるので、合わせて確認してください。
■論文事例マップの作り方■
参考記事はITストラテジスト区分ですが、事例マップの作り方は各区分に共通するものです。
まとめ
それでは、本記事で紹介したことを改めてまとめておきます。
■まとめ■
1. 午前(選択)・午後I(記述)・午後II(論述)のどれを最終集中対策するか決めること
2. 残り1週間で何をやるか明確でないなら、午後I対策に注力すること
3. 午前(選択式)の仕上げ方:1問でも多く「丸暗記」。
「キーワード」を紐づけて「暗記」すること4. 午後I(記述式)の仕上げ方:問題文と設問文から、解答を思い出せるかという訓練をすること
5. 午後II(論述式)の仕上げ方:論文パーツを整備すること
残りの過ごし方を決めていた方も、決めていなかった方も、何らかの気づきを提供できたのではないかと思います。
本noteでも秋試験のシステム監査技術者の合格体験記事をまとめています。
受験予定の方はご参照ください。
■合格体験記事■
ここまで読んできてくれた方であれば、当落線上にいると思っている方も是非合格を目指してほしいです。
悔いの残らないようにしましょう。
さて、残りはラストスパートですね。
試験後までは X 中心で呟きます。
ではそれまで。
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