ボツ案:2024年3月25日(月)議事録+

先日のピザ屋における談話を経て考えてみたことを、いちいち聞いてもらう時間もないと思うので、書き出してみました。大したことを思いついていないうえに、文章を書くことが下手なので、だからなに? という感じですが、よろしくお願いします。たぶん、読むのはけっこう時間のムダです

議事録から


☞3冊ほどがいいと考えていたが、Gさんはもう少しあっていいといった。あまり少ないと選書の意図みたいなものがーー実際にはなくても、感じられてしまうんじゃないか、という。そういうわけで、8~10冊を選んでみたい。
☞Eさんは、Gさんの新刊に関係する古本を並べるというアイデアがおもしろいといった。
☞商品はビニールに入れ、選書にあたって買って読んだ本を見本として置く。これは汚れていてもいいし、汚してもいいが、売らない。

フリーペーパー


誰が書いてもいいし、版元の紹介文の書き写しでもいいが、並べた本についてのテキストをまとめたフリーペーパーをつくってはどうか。とりあえず見本を開いたり、フリーペーパーを持ち帰ったりして、次の機会に買ってもらえるといい。GG書Rの広告つき。コンビニコピーでA4二つ折りの簡素なもの。

選びかたについて考えてみたこと


並べる本の主題を掲げてみるとどうか。たとえば、
【生活】『ごろごろ、神戸』平民金子(ぴあ)
【食事】『自炊。何にしようか』高山なおみ(朝日新聞出版)
【短編】『中国行きのスロウ・ボート』村上春樹(中央公論新社)
【詩】『想像星座群』白鳥央堂(書肆子午線)
【子どもの本】『ともだちはうみのにおい』工藤直子(理論社)
……といった感じ ※本はすべて仮
主題があることで周辺の古本も選びやすいだろうし、まとまりがあるようにみせられそうだ。本そのものは多少GCのカラーからはみ出てしまっていても、主題の集まりはGCのイメージに収まるように設定してみる、とか。

*NDC(日本十進分類法)と独自分類


日本の多くの図書館では、NDCという分類法に拠って本が並べられるが、*ブックディレクターなどが提案する独自分類を採用する図書館も増えているらしい。これは、NDCから離れて、あるいはNDCを踏襲しつつ、あらたな分類のルールをつくるということで、地域性や専門性をより引き出したり、子どもへのわかりやすさとか、ざつな言い方だが新鮮さみたいなことが効果としてあるのだろう。よくわからないが。
独自分類は、書架の一角で展示する特集コーナーなどと違い、その図書館全体にかかるものなので、NDCと同様にすべての本がかならずどこかに収まる総合的な分類でなければならない。
主題を……の思いつきは、独自分類と呼ぶほど大きなものではなく、どちらかといれば一角の特集コーナーのようなものだしーーというかオリジナルの陳列なんて書店においてはスタンダードだし、自分の本やCD棚をときどき並びかえるようなことは誰でもやっている。それでもあえて主題を掲げて、ということにこだわりをもつなら、独自主題をとって選書する、とでもいっておこう。

具体的な選書パターン


①独自主題を設定し、それに沿って選書する。上に述べたとおり。
②選んだ本から逆算して主題を設定する。もっとも現実的であり、やりがちで、また本末転倒な感じもする。なんというか、アイデアを活かすためだけの方法であって、内容がまったくない。いきなり形骸化。
③NDC0~9類に沿って10冊を選ぶ。
課題は、(1)各類に当てはまる一冊ずつを選ぶことができそうにないこと、(2)選んだ10冊がすべて取り扱いできるかわからないこと、(3)そもそもぜんぜんいいアイデアではないかもしれないこと、など。
④独自分類は、本を収めるフレームの解釈をあたらしくする、というものだと思うが、NDCというフレームは残したまま、収める本の主題を変えてしまうのはどうか。たとえば『想像星座群』は詩集(911)で本来は9類に並ぶものだが、これを星の本として読んで、4類(自然科学)に入れてしまう。
まあ、これは課題のいくつかをしか解決しないし、②と同じく形骸化する可能性が高い。

と、ここまで書いてみながらじょじょに気がついていたことだが、独自分類がどうとか持ち出すまでもなく、こんなことはどの書店、レコード屋でも行われていることだ。というか、鮮魚コーナーの刺身のそばにワサビも並べておく、みたいなこととほとんど同じだと思う。
そういってしまえばそうなのだが、まあ、なんというか、はじめるにあたって思想、といったら大げさだけれど、下地というか根拠みたいなものをつくりたかったのかもしれない。でも、ぼくあたまがわるくて(「キリストは馬小屋で生まれた」宮沢正一)、ダメだった。

時間をかけて書いてみてわかってくるのは、思いつくことはなにもかもつまらないし、ありふれて、かつ実現するためのふつうの強度さえ持ち合わせいないということだ。それでもなおこのまま進もうとして、内容がないスカスカの企画もどきにしがみつき、みっともない弁明をつづけるつもりなのか?
ふつうに選びます。
おわり

*NDC(日本十進分類法)
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*BACHとか http://www.bach-inc.com/

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