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サマーキャンプ体験記 ~子供向け英語でサマーキャンプ~

こんにちは。子供に何とか英語を習得させようと悪戦苦闘しているNNです(苦笑;)。

日本の夏休みというと、小学生はスイミング、中高生は塾の夏期講習を思い浮かべる人が多いと思いますが、アメリカやカナダでは学生の夏休みと言えばキャンプが定番です。ボーイスカウト、ガールスカウトと呼ばれる非営利団体などが主体となって実施する、数週間の山籠り合宿で、自然を体験し、色々なスポーツを通して心身のリフレッシュをするのが夏休みの過ごし方の主流です(勿論ご家庭の方針にもよりますが)。

特にアメリカは土地が広いため、徒歩通学ではなくバス通学が主流なのからも分かる通り、子供が普段運動をする機会が少ないです。誘拐などの観点からも、14歳以下の子供は大人の付き添いがないと公園にも一人で行かせてはいけない法律になっているので、日本のように「一人で遊んできな~」と気軽に言えないのです(その前にそもそも歩ける距離に公園がない場合も多々あります)。なので、日頃の運動不足を解消するのがキャンプという訳です。

また、アメリカだと良い学校に行くためには学校で良い成績を取るだけでは駄目です。課外活動や勉強以外の趣味など、余暇をどう過ごすかについても加点対象となるため、進学を気にする保護者は子供の習い事や長期休暇中の学業以外の活動も色々工夫しようとします。勉学だけ優秀では頭でっかちの偏った人格になってしまうという考えがアメリカにはあるので、学校が休暇中も塾で勉強漬けというやり方はかなり少数派ですし、そうして過ごした子ではアメリカのトップ大学には入学できません。

そこで活躍するのが、子供だけで参加できるキャンプという訳です。両親共働きが主流のアメリカでは、子供が14歳くらいになるまでは留守番をさせるわけにもいかないので、こういったキャンプは丁度いい託児所代わりでもありますし、勉強以外はゲーム三昧になる可能性を限りなく減らせますし、おまけに運動もさせてくれるなんて、親にとっては至れり尽くせりフルコース!高校生ぐらいになると、小中学生のお世話をするという名目のちょっとしたバイト代わりにもなるのです。

という訳で、アメリカで夏休みと言えばキャンプなのですが、本題に入る前にまず最初に我が家の経緯を少しご紹介。我が家は子供が小学校に入るタイミングで某陽気な社会主義国に一時期滞在する事になり、子供も学校は日本人学校だったのですが、夏休みは基本サマースクールに行かせていました。当時まだ6歳だった子供が参加できるサマーキャンプはなく、近くのインターナショナルスクールが主催する通学型の1~2週間のサマースクールに毎年行かせていました。といっても、万年常夏の都市だったため、屋外での活動には限りがあり、基本は体育館で遊んだり、楽器を弾いたり歌ったり絵を描いたり、最終日に披露する舞台の練習など、日本の学校行事がちょっと英語版になりました程度のものでした。

で、その某陽気な社会主義国なのですが、実は日本のお隣韓国から英語習得目的で留学する人がもの凄く多くいまして、サマースクールも8~9割が現地の子を抜いて韓国人という有様・・・。まあ物価が安いので、アメリカやヨーロッパ行かせるよりお得感があるのでしょうね。とまあ、そんな状況なので、サマーキャンプも例に漏れず韓国人の子供たちが大半だったため、先生が話している時以外は韓国語が飛び交うサマーキャンプ(子供談)。少数派の我が子は理解できないので、おぼつかないながら現地の子やフランス人の子と遊んでいた模様。英語は・・・お察しください(笑;)。でもまあ異文化交流という意味では悪くはなかったと思っています。

まあそんな状況で数年過ごした後、いよいよ合宿タイプのサマーキャンプに参加できる年齢になったところで日本に帰国。しかも直後にコロナ・・、そして自粛の日々・・・。サマーキャンプも探しに探して、県内の2~3泊の英語キャンプに入れることに。とはいえ、片田舎の日本の自治体が主催する英語キャンプなので、当然ながら参加者は皆日本人の子。先生がいなくなれば日本語オンリー(泣;)。まあ、仕方ないとは言え、山登りとか、親だけでは中々体験させてあげられなかった経験が出来たらならいいか、と思うことに。

そして自粛が緩くなった2022年、ちょっと遠出させるか?と思い立ち、日本国内ではありますが10日ほどのサマーキャンプに子供を送り出しました!その過程を親目線で備忘録として記述したいと思います。

1.我が家が英語のサマーキャンプに参加させた理由


日本で英語のサマースクールと名のつくものは英会話学校などでも多数ありますが、当然ながら参加者は日本人の子(正確には日本語を母語とする子)が殆どです。それはつまり、いくら英語と謳っていても、子供同士は日本語になってしまうという点。そもそもあまり英語が得意でない子が、ちょっと英語も使えればいいかな?程度の感覚で参加しているのであればそれで十分なのですが、例えば帰国子女やある程度の英語力がすでにある状態で、それを磨きたいために行かせたい(という親の願望)のが主目的であれば、やはりもっと英語がメインになるような環境が整っているところに行かせたい。しかも教室でちょっとお勉強したり絵を描いたり歌ったりという年齢でもなくなる小学校高学年から中学生にもなると、より非日常の体験をさせたいと思い、アメリカのサマーキャンプのような体験が出来るところを探しまくりました!

2.日本で体験できるアメリカのサマーキャンプ(関東圏)


そして我が家の今の在住圏内の関東区域で見つけたのが、Evergreen Outdoor CenterとEnglish Adventureという2つの団体が主催するサマーキャンプでした。

両方とも関東圏で英語のサマーキャンプを実施していて、内容は山登りや川遊び、ラフティングなど、大人と一緒では難しい(または高額になる)スポートを取り入れ、夜はキャンプファイヤー、時には近場の遊び場にも行くという内容です。1~2週間の期間ガッツリ行ってくれるので、その期間親も少しゆっくりする時間が出来ます。スタッフは全て英語で話すのが基本なので、比較的英語に触れる機会も確保できる内容になっており、まあ本場のアメリカほどまではいかずとも、疑似体験には丁度良さげな内容です。似たような団体が主催するキャンプですが、その中で我が家はEvergreen Outdoor Centerを今回は選び、申込みをしました!その経緯や理由について詳しく説明したいと思います。

3.2つのキャンプが英語習得に良いと思える理由


*English Adventure
・参加者の英語のレベル分けがしてあり、子供の英語レベルに応じたキャンプに参加させる事が出来る。
・アメリカのボーイスカウトやガールスカウトのような活動を取り込み、アメリカのキャンプを体験出来る。

*Evergreen Outdoor Center
・インターナショナルスクールの課外活動の委託先となり、自然体験などを実施ししている。
・外国人観光客向けの自然ツアーを実施している。
・アメリカやカナダで実施されているキャンプの内容が体験出来る。
・基本キャンプのスタッフやインストラクターは英語で説明をする。

両方とも基本は英語ですが、English Adventureの場合は英語レベルが分かれているので、英語に自信がない子は初級レベルを選ぶなどの選択肢があるのはいいなと思いました。

他方でEvergreen Outdoor Centerはレベル分けはされていないものの、英語があまり出来ない子を英語が出来る子が助けたり、また逆に日本語があまり出来ない子を両方出来る子が助けたり、と、子供同士の交流や協調性が自然と育成されるような状況にはなっていたようです。その部分については子供の主体性が伸びそうではあります。

4.Evergreen Outdoor Centerを選んだ理由


そして今回、English AdventureではなくEvergreen Outdoor Centerを選んだ理由です。English Adventureの方は、英語のレベル分けは良いなと思いはしたものの、これではやはり参加者は日本語話者という前提があるのかな?というのが懸念点でした。そうなると、やはり参加者である子供同士は日本語で話す事になっちゃうのかな?と。そもそもEnglishと銘打っているからには、対象が日本語話者がメインなような気がしたのです。

確かに親目線だと子供に英語をなるべく話してもらいたいのですが、まあ子供からしてみればそんなの知ったことではないし、親の監視がない環境なら尚更好き勝手するでしょう。そんな中で日本語話者の子供ばかりだと、他のサマースクールと大差ないかも?と思ったのが正直な感想です。まあ、キャンプ内容自体はアメリカのキャンプの要素を盛り込んでいるようでしたので、楽しそうではありましたが。

また、他の参加者の口コミを探してみたところ、両者ともあまりサマーキャンプに関する口コミはネットにはなかったのですが、Evergreen Outdoor Centerの方はTripadvisorに多数の口コミを見つけました!それも殆どが外国人の方の書き込みです。つまり、Evergreenの方は外国人観光客向けの対応に慣れていて、多分子供をキャンプに行かせたいと思う外国人のご家族も、ここだとネットの口コミも多いし、と検討する可能性があるだろう!と思い、それなら日本語話者以外の子も参加しているのではなかろうか?という淡い期待を抱かせてくれた、このEvergreenに今回は決定しました!

5.Evergreenに子供を参加させた感想(子供談含め)


そして参加後の感想です!一言で言えば、我が家としては大満足でした!

まずは期待通り、外国からの旅行客や都内のインターナショナルスクールに通う外国人のお子さんも何人か参加しており、国籍はアメリカ、インド、オーストラリア、台湾、ロシア、シンガポールなど、様々な国のお子さんが参加されていたようです。日本人と外国人のミックスのお子さんも何人かいらっしゃったようで、子供たちは日本語オンリーという状況は回避できたようです。我が家としてはここが重要だったので、この点で高評価です。インターナショナルスクールに通う日本語話者の子供が6~7割、その他が日本在住のミックスか外国人の子供、プラス旅行で日本を訪れているご家庭の子供、という構成のようでした。我が家の子供は普通の公立校に通っているので、かなり少数派だと思います。

また、中には自分の国の言語(非英語)と日本語しかできないという子もいて、英日両方できる子が助ける場面もあったようで、子供同士が助け合いが出来る環境はいいなと思いました。

キャンプの内容も、カヌーやラフティング、ハイキング、サイクリングなど、かなり充実した内容で、子供も満足していました。家でニンテンドー三昧にならなかったのは凄く良かったと思っています。

とはいえ、親の私自身が参加した訳ではないので、内容の詳細が語れる訳ではないのですが・・・(汗;)。でもアメリカらしいキャンプで、色々な国から来た子達と交流できたのはいい経験になったと思っています。

6.追記・子供談によるキャンプの感想


子供目線なので、どこまで公平かつ真実かはかなり怪しい話になりますが、参考程度に・・・。

*食事は朝食は和洋、夕食は洋食が中心

朝食は和食と洋食両方がブッフェ形式で出されたそうですが、夕食はハンバーガーやピザなどの洋食が多かったようです。と言っても、サラダも出てくるので、野菜などのバランスはある程度考えられているみたいでした。毎食和食でないと嫌という子は滅多にいないかもしれませんが、基本和食が好きな子だとちょっと後半キツく感じるかもしれません。

*お小遣いでのオヤツ・ジュースはOK

コテコテ日本式のサマーキャンプだと食事中はお水かお茶、間食は基本なし、ですが、そこはやっぱりアメリカン。自分達で持ってきたお小遣いでお菓子やジュースを買うのはOKだったそうです。我が家の子供は炭酸水もジュースも好きではないので、その点は助かりましたが、お菓子は・・・多分食べていたと思います。自己申告はされませんでしたが(笑;)。

子供談として、中にはジュース3本、4本と買って飲む子もいたそうで、さすがにスタッフが途中で止めさせたそうです。ちゃんと止めてくれるのは良い点と言えそうです。

*シャワー室には石鹸、シャンプー、リンスあり

コロナという事もあり、どういう対応なのかが分からなかったので、一応子供に全て持たせましたが、全て備え付けがあったので、あまり使わなかったようです。でも他の子と共同使用させたくない場合は持たせる方がいいかもしれません。

*部屋の広さには当たり外れがあり

部屋の指定などは当然出来ないのですが、我が家の子供が使うことになった部屋は2段ベッドが置かれた狭い部屋に子供2人だったそうで、荷物を置く収納スペースもなかったと、そこだけは不満のようでした。仲良くなった子の部屋に遊びに行くと、そちらはもう少し広く、収納棚もあったようで、「いいな~」とこぼしていましたが、この部分については当たるか外れるかは運次第という感じでしょうか。個人的には体格が大きい子は広い部屋になるんじゃないのかな~?なんて思ったりしますが、真相は不明です(笑;)。

という事で、我が家の子供サマーキャンプ体験記でした!


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