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[留学体験記]#26(後編)RAとは?どうやってなるの?

さて、早速ですが後編のスタートです!

RAになって1週間で…3日間停電!?

9月の頭、大体RAになって1週間くらいのことです。ハリケーンドリアンと呼ばれる台風が大学がある州を襲いました。Hurricane Dorianで調べてもらうと出てきます。

そもそも台風が来ることは、数日前にわかっていたので、寮間で会議をして、何時に物資を交換して、点呼は何時に報告し合って…等の会議が開かれました。基本的に、寮ごとに持っているものが違います。僕の寮では水がたくさんあり、他の寮には乾パンがあるなどです。

点呼は、寮に担当している生徒がいないときに、他の寮に避難している可能性もあるので、情報交換をします。オフキャンと呼ばれる、大学の寮ではなく、キャンパス外で下宿している友達のもとに行く人もいますが、この時だけは生徒にどこにいる予定なのかを提出してもらっていました。

そして、夜7時…停電が起こります。ここは正直来るとわかっていたので、怖くはありませんでしたが、風が強すぎて窓が割れるかと思いました。とりあえず、停電が起きたので、緊急事態宣言がSRAからなされて、僕たちRAはそれぞれのポジションにつきます。

トランシーバーで情報共有を行いつつも、生徒が不安にならないように一緒に歌を歌ったり、集まって他愛もない話をしたりします。

パトロールの番で、寮を歩いていると共有部屋の窓が割れていて、部屋が水浸しになっていたり、生徒が無理矢理壊したであろう非常灯、部屋が水浸しになっている子等…いろいろなものを見かけました。

交代で休憩を取りながら3日間を過ごし、何とか復旧して学校が火曜から再開しました。

HOCO!大学最大のイベントが…

HOCOといわれてピンと来る人は少ないでしょう。HOMEComingとよばれるイベントがあります。これは卒業生達がキャンパスに戻ってきて、イベントに参加したり、フットボールの試合を見たり…等、とりあえずまぁ年内最大のイベントです。

この日は本当にRAは苦労します。大体土曜日にこのイベントがあるのですが、前日金曜日夜8時から4時間交代でメンバーは、担当をします。なぜなら、寮内、キャンパス内で飲酒が解禁になります。

基本、寮内の部屋では飲酒はOKですが、通路や持ち歩きは禁止していますし、カナダの法律上、野外飲酒は禁止です。しかし、この日は寮内も、キャンパス内も飲酒OKなのです…しかも、朝8時から!!!

そんなこんなで僕は朝10時~14時で、寮の担当だったのですが…30分ごとに吐いてるやつの連絡が来たり、警察からは酔ってるやつ見つけたから寮に届けるという連絡が来たり、酔って自分の寮がわからないやつが迷い込みそうになったり、入り口で寝てたり…いやー本当に!本当に大変だった(笑)

午後は、寮以外の仕事があったので、この日は夜の1時まで他の場所でも仕事をしていました。していたのは、医療班と、学校内パブのセキュリティスタッフです。

最後はクビになったぁぁあ!?!?

センセーショナルなタイトルですが、事実です。最後は、クビです(笑)

2月の終わりごろ、学校がコロナを理由にシャットダウンすることが決まりました。そして、その1か月後の3月の終わりに、9個の寮を閉めて、1つの寮に残っている生徒を集めることが決まりました。

実はカナダの現地生徒が9割の僕の大学では基本みんな家に帰っていきました。しかし、僕たち国際生はそれができずにいて、3月31日に寮を閉めるということが、3月30日の朝8時に伝えられました。

ここで問題なのは、時間です。引っ越しの準備を24時間で終わらせて移動する…そして、31日締め切りの宿題も提出する…ほぼ不可能です。僕の寮は一番国際生が多い寮で、残っているRAは僕だけでした。

よって、生徒は「メール読んだけど無理だよ!」ということをまぁしっかりと人数を連れて抗議に来たんですねぇ…僕何もできないのに…ということで、SRAを通り越して、Campus Life Officeという僕の上司に、(この人たちは大人です)抗議に生徒が来てるという事を伝えました。

しかし、彼らは「とりあえず、速く説得させて、次に進めろ」という事でした。これに違和感を覚えて、しかも僕も疲れていたので、「もう1週間だけ待ってくれないか…そうすれば、僕も彼らをサポートして動けるから」というメールを送った結果、「もし従えないならば、来年は雇えない」とまぁ…

脅されて、最終的には従いました。……2週間後……4月中旬ですね、来年チーム発表の日でした。どこのチームにも僕の名前はありませんでした。ようは、従えないやつはいらないということです。

これで僕のRA生活は終わり、今は友達と大きな一軒家で5人で暮らしてます。まぁ、実際5月頃にRA仲間が講義をして、RAになれる機会はあったのですが、あんな上司の下で働くか!という感じだったので拒否しました。

終わりに…

今回は久しぶりに感情を入れて、長く書きました。なかなかここまで書くことはないのですが、正直本当にRAとはユニークな仕事で面白かったので、ここに長く書きました。本当はもっともっともっともっともっと面白いことはありましたが、noteを読んでくださるので、なるべくショッキングなものを持ってきました!!!!

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