e-leaningが始まって思ったこと
2020年3月18日からのマレーシアはロックダウン。
無事、年度が終わり新学期に向けて期待を膨らませているところでした。
我が家はインターナショナル校への編入を予定。
世界中で多くの人が初めての経験をしています。
我が家も思いもよらず、新しい学校にオンライン授業から参加することになりました。
オンライン授業の始まりの前
※全くの無知なので相違やなにいってんだ?ってこともあるかと思います。
我が子の学校はgoogle educationを使用。
入学を予定していた日の週末に、それぞれのメールアドレスと、親の登録方法、時間割等が送られてきました。
それまでは、いままでやっていた日本のカリキュラムのオンライン講座を聞いて問題を解く、というのをマイペースで進めていた状態。
さて、子どもが3人いるので、それぞれの端末に設定をし、何をどうやって勉強するのかを週末に探りました。
私のPCと子どもたちが共有していたipad、それに私のiphoneが全ての端末です。
長男は学校で指定のpcを買わなければならないので、すでに支払済。
ところが、在庫切れで発送不可と連絡がありました。
買いに行くにも店が閉まっている。
てな訳で、長男にはpc、長女にはipad、次男はiphoneを割り当て。
次男はClass Dojoというアプリに先生から動画が送られてきて、それを見ておうちでやりましょう、なので可哀想だが致し方ない。
担当の先生と何度もやりとりしながら、なんとか設定と確認が終了。
オンライン授業の始まり
なんとも思うようにいかない!
オンライン授業なんて受けたことないのだから。
これ以外にも大きなハードルがありました。
⚫︎日本教育の勉強からケンブリッジ式に変わる。
⚫︎学校に通ってないから、自分がなんの授業を受けるか把握していない
⚫︎クラスメイトも知らなきゃ、担当の先生も担任も知らない
そんな中始まったオンライン。
長男12歳
彼はセカンダリーに編入できたが、英語補習付き。
授業を受けながら、放課後の英語補習にも参加。
このことが分かったのが、3日後でした。
まず、時間構わず先生のタイミングでメールが入る。
夜確認したから安心していたら、朝授業の前にたくさん届いていて、え?この授業もでるの?これはどれに参加すればいいの?
てな状態でした。
当たり前ですが全て英語なので、パッと見ても何を指してるのか把握に時間がかかる(私が)
受けなきゃいけない授業も出ていなかったり、全てオンラインで先生が話すのかと思いきや、課題だけ送られてきていて、どこから参加するのか必死で探していたり。
間違えて5年生の補習クラスに入ってたことも。
やっとどこからクラスルームに入るのか分かって受けたマレー語授業。
しょっぱなからテストだったそうです。
第二言語とはいえ、そんなに優しくないので白紙回答。
長女10歳
彼女はまだ英語補習のみ参加してました。
毎日時間が決まっているので、この辺りは慌てなくて大丈夫でした。
が、授業開始の30分くらい前になると、その日の課題が届きます。
違うアプリをダウンロードしなければならなかったり、授業はハングアウトを使用したり。
なので隣にいないとなりません。
他の授業も出ないとならないことが分かったのが翌週。
授業出てないのに課題だけガンガン送られていて、必死で提出する状態です。
ま、授業聞いていてもいなくても、英語がそこまで理解できてないから変わらないと思うのですけどね。
次男5歳
次男は時間割に沿って、朝の3時間、1本ずつmovieが送られてきます。
算数、英語、アートなどなど。
読み聞かせもあり、先生が読んでくれていますが、なにせiphoneのサイズなので本が見えず。
おうちで復習して動画や写真を撮って送るのですが、長男がpcを抱え込んでいるので送れない!し、こちらにも余裕がない。
てことで、宿題添付は免除頂きました。
ところが、中国語の宿題が提出されてません。管理してください、というメッセージが私に飛んでくる。
さて。これはどこに聞けば分かるのだろうか。
オンライン授業の様子
3日目くらいで少し慣れてきました。
長男は一緒に確認して設定の仕方を教えたら、イヤホンをつけて勝手に授業を受けてます。
課題も出るので、メール添付等の仕方を教えるくらい。
長女も自分で立ち上げてイヤホンで授業聴けるようになりました。
オンタイムで問題(グラマー)を解いていくのですが、指一本でやりながらスペル確認したりとスローテンポです。
1週間くらい経つと、部屋の方が集中できる、と1人でやるようになりました。
彼女が参加しているのは、Y4-6の補習のクラス。
オンラインした初日は、先生の授業を聞きながら、自己紹介のチャットの嵐でした。
もちろん、聴きながらチャットも参加して問題を解くなんて芸はできないので、一言挨拶を入れただけでしたけど。
こちらのクラスはマイクもonなので、質問に答えながら、教室と同じように進んでいきます。
違うのは、紙と鉛筆がタブレットになったこと。
ヒソヒソ話がチャットになったこと。
長男の方もチャットがバンバン飛び交ってるそうです。
こういうのはオンラインをやってる日本の学校ではないのかも知れませんけどね。
デジタルネイティブ
学校の編入試験を受けにきたときに、親に向けた校長の話がありました。
そこで出てきたのがデジタルネイティブ
でした。
デジタルネイティブの子どもたちの可能性は無限に広がっている。セキュリティーを含めて、可能性を広げるよう教育しなければならない。と。
自分達も使っているものだけど、使い方を間違えるとマイナスも大きい。
なので、携帯電話はガラケーを渡してあるのみ。
未だスマホは渡せないと思っている。
でも、今回のことでこの考えが少し変わりました。
残念ながら、自分が正しい使い方(正しいというのが適切かは分からないけど)が教えられません。
何が正しいのかが分からないから。
ただのおばちゃんなので、詳しい訳でもありません。
携帯を持ったのは、仕事先から捕まらないので、携帯持ってくれと言われたから。
iPhone 3Gを買ったのも。機種変しようと思ったら、iPhoneが1番安かったから。
生まれた時からスマホを見てる子ども達とは、感覚が全く違うのです。
恐ろしいほど習得も早く、慣れるのも早いことに今更ながら気づきました。
勉強は本とノートと鉛筆でするもので、私が見える範囲での機械はゲームがメインでしたからね。
日本教育の学校でも、作文をワードでつくる、パワポで発表資料をつくることはしていたようですが、その過程は話でしか聞けません。
私は授業中にお手紙回していた世代ですから。
授業中にチャットで話すなんで夢にも思いませんよ。
1人1台pcを持って学校に行くので、実際の授業もそんなことがあり得るのかも知れません。
可能性を伸ばすには
個人的に、手を使って字を書く、本の厚み重みを感じながらページをめくって読む、これは崩したくないと思ってます。
でも、海外にいると日本語の本が簡単に手に入らない、ためになりそうなアプリがたくさんある。
これらをシャットアウトする必要はないとも思います。
同様に、ネットを介してより多くのことを吸収し、可能性を広げることもできるのだな、と痛感しました。
ロックダウン中に長男に許可したものがもうひとつあります。
オンラインゲームです。
家から出られない中、友達と会話しながらのゲームは精神的にプラスに働きました。
もちろん時間を守らせるのは至難の技ですが。
こういうルールも含め、きちんと教育できたら、大人になってからの依存率も減るのでしょうかね?
携帯電話は○歳から、とか、ネットは危険だから近づけない、
そんな感覚が自分の中に根強くあることに気がつくきっかけになりました。
放置すると依存してしまうものですが、蓋をすると可能性も奪うのかも知れません。
うまく付き合う方法を考えていかないとなりませんね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?