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ボルネオ島サバの文化を知ろう「Mari Mari Culture Village」

コタキナバル郊外に、サバの先住民の住居や文化を再現した、カルチャービレッヂがあります。

コタキナバルから車でおよそ30分、キオンソンというカンポンです。

ここは、完全予約制なので、フリーで行くにも予約が必要です。
数人のグループに1人ガイドがつき、説明を受けたり文化体験ができますよ。

何度行っても飽きません。
コタキナバルに来たら、ぜひ行ってみてください。

先住民族とは

サバ州に住む先住民は、細かく分けると32種族と言われています。
その中でも割合の多い
⚫︎カザダン•ドゥスン族
⚫︎ルングス族
⚫︎ムルット族
⚫︎バジャウ族
⚫︎ルンダヤ族

の家が再現されています。

カザダン•ドゥスン族

サバの最大民族のカザダン•ドゥスン族は、農耕民族です。
米の貯蔵庫や、ロングハウスと呼ばれる竹造りの家に入って中の様子を見ることが出来ます。

家の隣では、カザダン•ドゥスンの作る米酒である「タパイ」の試飲ができますよ。

カザダン・ドゥスン族と一括りにされることが多いですが、カザダン族とドゥスン族は別種族です。
言語も違います。
ただ、枝分かれした民族なので、類似している点も多くあります。
ドゥスン族の友達にドゥスン語の説明をしてもらったことがありますが、カザダン語は60%から80%は理解できるけど、正確には分からないと言っていました。

ルンダヤ族

ルンダヤ族は山の奥に暮らしていた種族です。
マリマリのサイト説明を見ても、あまり良い書き方はされておらず、酒飲みで不衛生だったとか。

伝染病が流行った時に大勢人が亡くなったようですが、そういった経緯からかタブー的な要素もあるようです。
実際、ルンダヤ族の人には会ったことがありません。
もしくは、名乗らないのかも知れませんが。
ルンダヤは木の皮のベストを着ます。
サラワクのイバン族と近い格好をしています。
ここでは、ルンダヤの民族服を着た人と記念写真が撮れますよ。

ルングス族

ルングスといえばアクセサリーです。
コタキナバルで売られているビーズアクセサリーはルングス族のもが多いです。

ルングス族のロングハウスは特に有名で、今でも実際にホームスティ(宿泊体験)できるロングハウスもありますよ。

まず、1家族に1部屋が与えられます。
その子どもが結婚して家庭を持つと、隣に部屋を作りそこで暮らします。
今でも子だくさんなマレーシアなので、1人ということはありません。
息子が2人いたらニ部屋、3人いたら三部屋になります。
そうやってどんどん横に長くなっていくのです。

中は中二階造りの部屋もあり、女の子は二階、男の子は一階、寝るときはかけたハシゴを外すのだそうですよ。

また、ルングスは蜜蜂を飼っています。
人を刺さないハチの巣を家の外に作らせて、蜂蜜をとります。
ルングスの人の家には、実際に蜂の巣があり、ボルネオのハチミツは有名なんですよ。

ルングスはサバ州の北に多く住んでいます。

ムルット族

首狩り族のムルットの村に入ります。
ここでは吹矢体験や、ムルット族伝統のトランポリンも体験できます。
ムルット族は、テノム地域に多く暮らしています。
昔の風潮かと思えば、テノムの民家には、本当に竹のトランポリンがあるんです。

トランポリンはロングハウスの中心にあり、天井にドクロが吊るされています。
ジャンプしてこれにタッチできたら、一人前の男として認められるのだそうですよ。

竹のトランポリンなので、全く弾みません。

天井のドクロにタッチするパフォーマンスも見せてくれます。

ムルット族の家の端では、ヘンナアートコーナーがあり、無料で描いてもらえます。通常手や腕ですが、希望すれば背中など他の部分も可能でした。

ただし、乾くまで時間がかかるので衣類にかからない部分がおすすめです。

ヘンナは1週間ほどで消えてしまいますが、逆に1週間は落ちません。

次の日帰国したらすぐ仕事、なんて言う方は見えないところがいいかもしれませんね。

バジャウ族

フィリピンから来たバジャウ族は、コタブルドゥという地域に多く住んでいます。
海バジャウと山バジャウがいて、物々交換の場として開いているコタブルドゥのタムー(市)は、今でも有名です。

海バジャウは5分間もの間素潜りができる人もいるそうですよ。

イスラム教徒のバジャウの家には、イスラム式の結婚式の準備がされています。

外では、小麦粉を揚げて作るお菓子「クエ・ジャラ」を実演で作っていて、試食できます。
これはローカルのお店で置いていることもあり、我が子は大好きです。

ダンスショー

家々を一通り周ったら、ショーがあります。
民族音楽と数種族の代表的なダンスが行われますが、ムルット族のダンスは見ものですよ。
他の場所でもムルット族のダンスは見られますが、パフォーマンスとしてのクオリティはマリマリ・カルチャービレッジが一番です。

その辺のショッピングモールでやっているダンスよりはるかに完成度が高いので見逃せません。

最後は、お客さんも参加できるバンブーダンスです。
終わったら、出演者と記念写真も撮れますよ。


ハイティーorランチ

ショーの後は山を登った先で、ランチタイムになります。
メニューはその時によって変わりますが、ローカルフードが楽しめます。
小さいですがお土産屋さんもあります。

ただし、ツアーなどで行くと、帰りのバスの時間がある為、ゆっくり見られないこともあるので注意して下さい。
実際、私も3回目にしてやっとお土産さんに入れました。

予約方法は?

1.マリマリカルチャービレッヂのサイトで申し込む

2.旅行代理店で申し込む

いろいろなツアー会社で扱ってます。
ビレッヂ内のガイドは英語かマレー語です。
日本語ガイドを選びたい場合は、日本語ツアーを行なっている会社で予約しましょう。

少人数の場合は、他のグループと一緒にまわることになります。

場所は?

Kionsonというカンポンです。
KotaKinabalu市街地からなら車で20分程度で到着します。
ただ、バスなどは走っていません。
送迎も有料で予約できます。

自分で行く場合は、タクシーかレンタカーです。
Grab Taxiを使う場合、行きは良いのですが、電波が悪いので帰りのタクシーが呼べない可能性も。
行きのドライバーに迎えをお願いして値段交渉しておくのがおすすめです。

実際に、クアラルンプールから来た人が帰れなくて、市街地まで送ったことがありました。

料金は、マリマリカルチャービレッジで直接予約すると下記の値段です。

送迎を頼むことも可能だと思いますが、別料金になります。

人数によっては、自分で行くよりツアーの方が安い場合もあります。

Mari Mari Culture Village

add:Inanam, 88450 Kota Kinabalu, Sabah

tel:013-881 4921


料金
1人~4人  大人:RM180/子ども::RM160
5人~9人  大人:RM175 /子ども:RM155
10人以上  大人:RM170/子ども: RM150
※4歳以下無料。子供料金は5歳~11歳。

ちなみに、30人以上だと夜6時からのツアー予約が可能です。

ただし、料金は大人RM210/子どもRM190となります。

ロッカウィ・ワイルド・ライフ・パークやキウル川のラフティングなどとセットになっているツアーがあるので、直接予約して1日満喫するのもおすすめですよ。

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