マレーシアのバティックをボルネオ島で体験してみた
インドネシアから伝わったといわれるバティックは、布にロウで絵を描き、色をつけます。
日本語では「ろうけつ染」と呼びます。
マレーシアのお土産品にもなっているバティック作りを体験して来ました。
ろうけつ染って?
名前は知っていましたが、なぜろうけつ染と呼ぶのかピンときませんでした。
このろうけつ染め、溶かしたろうを急須のようなものに入れ、それで布に絵を描くのです。
漢字は何種類かあるようです。
ろうそくの蝋を使います。
では「けつ」はなんでしょうか。
色をつけてみて初めて分かりました!
蝋が色の浸食を防ぐのです。
蝋結なんです
バティック体験
バティック体験といっても、今回は色塗りのみです。
バティック工房に予約をして行ったら、師匠が予め絵を書いておいてくれました。
2種類の花
魚
オラウータン
師匠の絵、うまいです。
それぞれ絵を決めて、色を選びます。
色付け
色をつける前のバテック。
何色がいいか、とおびただしい数のペットボトルに入れた絵の具に案内されました。
が、見てるだけでは何色かさっぱりわからない。
いくつか紙に試し塗りして、数色選んでみます。
後は色を混ぜて使います。
白は水を塗るんだそうですよ。
色が混ざらないように、1色に1本の筆。
5歳の次男が同じ筆でいろんな色を塗るので、使う度に色が少しずつ変わっていく、、、
そんなこんなで約1時間後に色塗り完成!
受け取りは数日後
旅行者の体験だとこのままお持ち帰りなのですが、工房では色落ちしないよう薬につけてろうを落としたものがもらえます。
この後の作業は師匠がやってくれるそうで、3日後以降に取りに来てとのことでした。
薬は丸1日程度つけるみたいで、これをすることで洗濯しても色落ちしないのだそうです。
できた作品はこちら
グラデーションやぼかしがどう出るのか分からず手探りでしたが、こんな感じに仕上がりました。
クレヨンのごとく筆を使い、色もお構いなしに書いていた次男の作品がこちら。
はみ出した場所もなんだかいい色合いに仕上がってます。
ちまちま描くより思い切った方がうまく仕上がるのかも知れません。
工房の場所は
私は知り合いを辿って、Tuaran Sabahの工房に行きました。
事前に連絡をして予約します。
値段は始め、1人RM35と言われてましたが、体験後にバテックを購入したからか、清算時はRM30/1人になっていました。
工房はTuaran以外にPutatanにもあるそうです。
旅行者でも体験できる
コタキナバル市街地から車でおよそ15分。
ヤヤサンサバという名前の、円柱の建物があります。
この敷地内にバティックセンターがあるんですよ。
残念ながら、3回訪れて3回とも臨時休業という縁のない場所でした。
ここは色を塗ったものを紙の額にいれてその場でお持ち帰りが出来ます。
料金も1人RM15程度なので、お手軽ですね。
また、お土産屋さんも兼ねているので、バテック柄の商品を買うこともできますよ。
サバのバテックは、民族ごと、地域ごとに異なるのでとても面白いです。
YAYASAN SABAH(沙巴基金会大厦)
住所:88400 Kota Kinabalu, Sabah,
電話:+60 88-326 300
昔、インドネシアのジョグジャカルタに、王宮バテックを扱ってる人がいると聞き尋ねたことがありました。
かれこれ20年近く前ですが、機会のプリント型バテックの方が人気があり、手間のかかったろうけつ染めは驚くほど安かったのです。
プリント柄の浴衣が主流になった日本のようなものでしょうか。
こういう伝統は受け継いでいって欲しいですね。
なかなか奥の深いバテック。
次はぜひ蝋から絵を描いてオリジナルバテックを作ってみたいです。
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