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ボルネオ島サバ州のチャンテックボルネオ

コタキナバルから20kmほどのところにある「chanteek borneo」
チャンテックとはマレー語で「かわいい」とか「キレイ」を表す言葉ですが、ほんとにかわいい博物館でした。
まさに民族衣装の博物館です。

マレーシア13州の民族

ボルネオだけではありません。マレーシアは全部で13州、それぞれの代表的な民族服もあります。

左上から順に
Penang /Perils /Kedah 

Melaka/Kelantan/Negari Sembilan

Perak /Trengganu /Seramgor

Johor / Bahan

西マレーシアの11州です。

よく、マレーシアはマレー系、インド系、中華系の民族と言われますが、マレー系と言われる民族も1種族でないことが分かります。

細かく分けると、もっと多いと思います。

サラワク州

サラワクもサバと同様にたくさんの先住民族が暮らしています。
一番多いのがイバン族。ダヤック族なども有名です。

こちらも左から
Bidayuh /Bidayuh Selako /Melanau 

Lin Bawang /Kayan 

Kelabit /Iban Saribas /Iban Remun


サバの先住民族

サバの先住民族は大きく分けて32種族と言われています。
その中のほんの一部ですが、サバはより詳しく紹介されています。

まずは首狩り族のMurut族

これ、全てムルット族です。
同じムルット族でも、地域によってだいぶ衣装が違います。
そして、ムルット族といえばバンブーダンス。
他の民族もやりますけどね。

おうちにトランポリンがあるのも特徴です。

続いてOrang Sungai
スンガイとは川を指すので、川の近くに住んだ民族だと推測しますが、実は初めて聞く名前でした。

正直、同じ民族としての特長が、どこにあるのか分かりません。

Lundayeh /Bisaya/
Kedayan /Idahan /Tidung
Cocos /Suluk

Banjar /Brunei
Bajau Laut /Dusun Bonggi
Bajau Sama /Dusun Gani
Iranun /Dusun Labou

上の写真にも混ざってますが、サバの最大民族と言われているドゥスン族。
コタキナバル周辺で見るドゥスンの衣装は、黒にゴールドの縁取りが多いのですが、それだけではないのが分かりますね。
真っ赤なドゥスン衣装は見たことがありません!

Dusun Bongi /Dusun Gani
Dusun Luba / Dusun Sinab /Dusun KuKuriou
Dusun Tagahas /Dusun Sandayo /Dusun Tangara

まだまだ続きます。全てドゥスン族です。

Dusun Garo /Dusun Sonsogon
Dusun Tinagas /Dusun Gobukan
Dusun Mangkaan /Dusun Sukang

アクセサリーや刺繍もそれぞれ違うんですよ。

Dusun Subpan /Dusun Kimaragang
Dusun Dumpas /Dusu Subpan
DusunKimaragang /Dusun Papar

ドゥスンから枝分かれしたカザダン族を合わせて、カザダン・ドゥスン族と呼んでいます。
このカザダン・ドゥスン族がサバ州の6割を占めているのです

Kazadan Penanpang /Dusun Liwan

Dusun Suang Lotud /Dusun Bundu

Dusun Tobilung /Dusun Bundu /Dusun Tindal

Dusun Tindal /Rungs

Dusun Tomggilan /

Boholian※

Long House

Boholianとは、霊媒師のような女性でカザダン・ドゥスン族の重要な儀式には必ず立ち会う人です。

今でも実在するんですよ。

そして、Long Houseは竹で作られた彼らの家。長屋のような造りになっていて、一家で住みます。

カンポンの風景を見ると、ドゥスン族が使用するものがたくさんありますよ。

例えば、背中に背負っている「ワキッド」。大きなツボは収穫した米から作るお酒「タパイ」を貯蔵するものです。

英語ではライスワインと言いますが、日本酒と似ています。

そしてこちらが、昔のドゥスン族の衣装。
今と比べるとシンプルですよね。

サバ州の人形の前にはQRコードが貼ってあり、読み取るとその場でどんな時に着た衣装なのか説明が見られます。

例えば結婚式用、普段着などなど。

混結もすすみ、チャイニーズドゥスンとか、チャイニーズカザダン、などなど自分たちのルーツをいくつも持っている人がたくさんいるのが現状で、これからは境目がもっと薄くなっていくのではないでしょうか。

でも、こうして自分達のルーツや伝統を守っている場所があるんですよ。

ミュージアムに入るには、大人RM10、子どもRM5です。

民芸品が置いてあるショップが併設されていて、ショップだけならば無料です。

なんと!!!写真で紹介した人形が実際に買えるんです!

ドゥスンのあまり凝っていない衣装であればRM70くらいから。ルングス族のビーズが凝っている衣装だとRM200以上します。 

Chanteek Borneo Indigenous Museum
住所:Kg Lakang, Tamparuli, 89208 Tuaran, Sabah
電話番号:+60 88-792 018
営業時間:5:00〜18:00

コタキナバルからキナバル山に向かう途中にあります。

近くにUP SIDE DOWN HOUSEと3Dミュージアムもありますよ。

ぜひ帰りに立ち寄ってみてください。
民族衣装を着て記念写真も撮れます。


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