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ボルネオ島のサバ州・ラフレシアってどこに咲いてるの?

ボルネオ島に来たら一度は見てみたい 世界最大の花「ラフレシア」

とはいえ、あちこちで咲いてるわけではないんですよ。
ラフレシアが咲くのは標高1,000m〜なので、山に行かなくてはなりません。

サバ州のコタキナバルから旅行者でも行ける「ラフレシアポイント」はこちら

1.ポーリン温泉付近
2.タンブナン・マフアの滝付近
3.ラフレシアセンター

1.ポーリン温泉付近

キナバル山を超えた先に、ポーリンという村があります。
ポーリンとは先住民の言語で「竹」という意味なのですが、文字通りこの辺りには竹がたくさん生えているのです。

日本にも生えている竹ですが、ボルネオの竹は生え方が違います。
日本の竹は1本1本並んで生えますが、なんとボルネオ島の竹は数本が塊で生えるのです。
面白いですよね。

国立公園の一部に、第二次世界大戦中に日本軍が掘らせた温泉があり、そこがポーリン温泉と呼ばれています。
60℃の源泉が湧き出る温泉で、先住民たちは恐れて近づかなかったのだそうですよ。

温泉の話はまたの機会にして、
この国立公園に行く一道沿いに、「ラフレシア咲いてるよ」って看板が出ています。

近くにその地主の家の人か、バイトかしらと思うお兄ちゃんがいるので、声をかけてみましょう。
有料ですが案内してくれます。

2.タンブナン マフアの滝付近

コタキナバルから車で約1時間30分。
クロッカー山脈が連なるタンブナンという町があります。
山道をひたすら走り、家が見えてくるとこんな光景が。
道の真ん中で牛が寝ていることもあるので、気をつけてください。

この、タンブナンにある、マフアの滝の受付で、ラフレシアのガイドを頼むことができます。
まずは、受付で入場料を払う時に
「ラフレシアが咲いているか」
聞いてみましょう。
咲いていれば有料で案内してもらえます。

私は普通に英語で話したのですが、なぜかガイド料はマレーシア人価格のRM5でした。
外国人だとRM10〜RM15くらいでしょうか。
咲いている場所はその時々ですが、かなり急斜面な山を登りました。
呑気にビーサンで行ってしまったので、泥濘みに足をとられ大変でした。

咲いていたのは1輪?だけで、小ぶりでしたが、柵も何もなく、3カ所の中で1番近くで見られました。
花びらに触れなければいいよ、という事で、触らせてもらえましたよ。

そして、その足元には蕾が2つも!
ラフレシアの蕾が見られるのも貴重です。

3.ラフレシアセンター

タンブナンに行く途中に通ります。
ラフレシアセンターのメリットは、花が咲いていることを事前に電話確認できることです。
片道1時間半はかかるので、行って咲いていなかったらガッカリですものね。

このセンターは入場無料ですが、ラフレシアを見るためのガイドを付けるとRM100かかります。
しかし、センターといってもその敷地は広大で、咲いている場所によっては1時間以上あるくこともあります。
履き慣れた靴やトレッキングシューズで行ってくださいね。

ちなみに、私は2度ほど問い合わせましたが、咲いていませんでした。

センターはラフレシアについても学べるので、興味があれば花が咲いていなくてもおすすめです。

Rafflesia Information Centre
住所:500, 89650 Tambunan, Sabah,
電話番号:+60 88-899 589

ラフレシアにも種類があるって知ってる?

「ラフレシア」と一口に言っても、種類があり、標高によって咲く種類が違うんですよ。
種類はなんと10種類以上あるんです。
1番大きな花を咲かせるのは、ラフレシア・アルノルディで、大きいものだと直径1.5mほどあるそうです。

サバ州で確認されているのは3種類です。

ラフレシア・ケイティ
ラフレシア・プリシィ
ラフレシア・テングゥ・アドリンィ

大きいものは直径90cm、小さくても直径30cmくらいあります。

ラフレシアはいつ咲くのか?

その生態は分からないことがたくさんあります。
つぼみになるまで9か月から16か月かかり、花が咲いても1週間で枯れてしまう、なんとも不思議な花です。

貴重な映像です。
ラフレシアを見に行く途中に、つぼみを見つけましたが、現地に暮らす人でも、そのつぼみがいつ花を咲かせるのか全く分からないそうです。

花が咲いているのは約1週間。
咲いたばかりの花は綺麗な色をしていますが、日が経つにつれて黒ずんできていまします。
そして、枯れる前に強烈な臭いを出し、虫を呼び込み受粉させるようですよ。

ただし、サバで見たラフレシアはそれほど悪臭を放っている訳ではありませんでした。


不思議な生態

なんと、ラフレシアは、茎も葉も根もなく、花だけしかありません。
ブドウ科の植物で、他の木に寄生するんです。
多くは木の根元に咲いていますが、中には木の上咲いていることもあるんですよ。

食虫植物と間違えられることが多いですが、ラフレシアは違います。

でも、花に手を入れたら パクッ と食べられてしまいそうな感じはありますけどね。

不思議な花「ラフレシア」、ぜひ一度はその目で見てみてください。



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