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国際線の飛行機はどこの国の法律に従うの?

国際線を飛ぶ飛行機ってどこの国の法律に従うと思いますか?
どこかの国の領空内だったら、その国の法律(日本だと航空法)に従うわけですが、じゃあ「どこの国にも属さない場所」を飛んでいたらどうなるのでしょう?実際に公海(洋上とか)上空はどこの国にも属していません!

ICAO(国際民間航空機関)

ICAO : International Civil Aviation Organization
空のルールを決めてる親玉的存在です。”アイケーオー” と呼びます。
航空界の様々な原則を定めており、非常に多くの国が加盟しています。そして、その加盟国の航空に関する法律はこのICAOの原則をほぼ順守しています。つまり、加盟国の空の法律はほとんど一緒(細かく見れば結構違う部分も多い)ってわけです。
例としては、滑走路のマーキングとかですかね、どの国のパイロットでも意味が分かるように統一されています。

FAA(連邦航空局)

FAA : Federal Aviation Administration
アメリカの空を取り仕切っている機関です。

JCAB(国土交通省航空局)

JCAB : Japan Civil Aviation Bureau
日本の航空を取り仕切る機関です。

こんな感じで各国にその国の空のルールを取り決める機関が存在しており、国際線を飛ぶ飛行機は、出発地、経由地、目的地、それぞれの国の法律を満たす必要があるのです。例を挙げると、運航する航空機はその国の基準をクリアしたものである必要があります。当然、ボーイングやエアバスと言った有名どころの飛行機は各国の航空法の基準をパスしているわけです。ちなみに三菱が開発していたMRJはFAAの試験をパスできずにいろいろ苦労していましたね。
パイロットの資格も国ごとに存在しています。今後、資格対策の投稿でFAAとかJCABって単語が出てくるかと思いますが、どの国の資格なのかを表しています。

タイトル回収

公海上では、その航空機が所属する国の法律に従う!!

日本に登録されている航空機は、どの国にも属さない空域を飛行する際は、日本の法律に従うってことです。予想通りでしたかね笑
もちろん、他の国の領空内ではその国の法律に従います。


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