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菩提(覚者)の木 日本で菩提樹とよばれる木は大別するとクワ科イチジク属と、アオイ科シナノキ属があります。 菩提はサンスクリット語の「budh」が由来で「覚醒する」「転じて知り尽くす」「完全に理解する」という意味をもつそうです。 釈迦がその木のしたで悟りをひらいたことから仏教三大聖樹のひとつとされ、菩提樹の名で釈迦の物語を伝承してきたのはクワ科イチジク属、学名 Ficus religiosaだろうと伝承されています。 ボーの木、ボーディの木、ピーパルの木など呼び名はい
「自己こそ自分の主である。他人がどうして(自分の)主であろうか。自己をよくととのえたならば、得難き主を得る。」 byブッダ 4月8日は、お釈迦さまの誕生日です。お釈迦さまのお母様のマーヤ夫人は、里帰り出産のために移動しているところを産気づき、途中のルンビニーの花園でシッダールタ王子を産んだので、この日を「花祭り」といいます。 この時、生まれたばかりのお釈迦さまは、七歩歩いてから右手で天を、左手で地を指してこう言いました。「天上天下 唯我独尊 三界皆苦 吾当安此」(てんじょ
「すべてのものにおいて「私」とか「私のもの」という実体はない。すべてのものは、その関係性においてあるだけ。」 byブッダ お釈迦さまの教えには、4つのキホンの考え方があります。 ⒈一切皆苦(いっさいかいく) まずは、「四諦」の回でもお話したことですが、すべてのものは皆思い通りにならない、この世で生きることは苦しいことだ、と知ること。これが仏教の出発点です。苦しみの代表選手、「四苦八苦」のお話もしていますので、よろしければそちらもご覧ください。 ⒉諸行無常(しょぎょうむじ
「まことでないものをまことであると見なし、まことであるものをまことではないとみなす人々は、あやまった思いにとらわれて、ついに真実に達しない。」byブッダ 皆さんは「般若心経」というお経を聞いたことがありますか?日本でもいくつかの宗派にまたがって読まれるので、耳にしたことがある方もいらっしゃると思います。今回は、「般若心経」と、その中心になる考え方の「空」についてなるべくシンプルにお話しします。 まず、以前の記事で、お経というのはお釈迦さまの教えを後に弟子たちによって形にし