VRoidStudioの利便性について

VRoidStudioはピクシブ株式会社が提供している3Dキャラクターを簡単に作り出せるサービスです。私は3Dモデラ―なのですが、最初「こんなもんでまっとうなキャラクターなんで作れねーだろ…」とおもっていたのですが、これが中々優れものだったので、3Dモデラ―視点からどんなメリットとデメリットがあるのかをご紹介します。

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顔、体、髪型、衣装を[スクロールバー]または[選択タブ]から任意に変更することができます。
今までの3Dキャラクター制作ではポリゴンモデリングで1つのキューブからポリゴンを分割し、ヒト型を形成、ボーンとウェイトを設定、アニメーション制御用のコントローラーの制作、モーションブレンドで1コづつ表情を制作…テクスチャ―の制作、マテリアルの設定、物理制御の為の設定……等々。という複雑な工程を経て1体のキャラクターを制作していました。かつ高額です。(モデリングだけでも10万~100万円以上)
そういった複雑な工程をVRoidStudioはかなりカバーしてくれます。
メリット
〇アニメーション可能な状態のベースキャラクター(男・女)
〇すべてのモデルにおいてテクスチャを描くためのUV展開(ポリゴンモデルを平面に切り並べる)がされている
〇リップシンク対応可能なセットアップ済みの表情
〇髪の毛を生成した際に、揺れ物設定可能(物理演算処理)
〇選択可能な衣装なら既にウェイト設定&揺れ物設定がされている
〇.vrmへのエクスポートで、Unityを介しVRchat用のデータに変換するのが容易
〇.vrmからblenderで再編集が容易
めっちゃ便利や~ん!
デメリット
ただし、これはVroidHubを通し、連携サービスで遊ぶ(利用する)を前提としています。
例えば…
■ゲームに使いたい場合はUnityを使用する必要があります。(Unittyがある程度使えないとキツイ)
■追加要素(アクセサリーや布を重ねる追加する等)はその他3Dソフトでの編集が必要
■人型以外は作れない(ねんどろいどとかもちょっと厳しい)
■ポリゴン数が多いので、用途によっては負荷が高く、カクついたりします
(凡そベースモデルで20,000ポリゴン~、OculusQuestでは5,000ポリゴン程度でないと表示が厳しい)
■マテリアルは調整できない

デメリットもそれなりにありますが、めちゃくちゃ時間が掛っていた制作工程を大幅に削減できるのは確かです!

VRoidStudioはここからDLできます。
https://vroid.com/studio

私が作ったキャラクター達です。

簡単にキャラクターを生成してpixivが提供している連携サービスで色々と自作のキャラクターで遊べます。

次回はVRoidStudioの中の機能を書いていきます。

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