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カビの生えた古い情報はマジで要らない。という話

プロのカメラマンになって今年で35年になります。
体力も落ちてきてそろそろ引退を意識するお年頃

「若い頃に習得した写真について分かったことを後世に伝えたい」

「後輩たちが苦労しないように自分の知ってることは無償でいいから伝えたい」

とかっていうのを「老婆心」って言うそうんだそうです

「君のためを思って」
「良かれと思って」
「余計なお世話」
「パワハラ」
「モラハラ」
「上から目線」
「マウンティング」
「居酒屋で隣のオヤジが絡んできた」

とも言うかな

私は写真の専門家なんでついつい
「光とはね」
と偉そうに講釈を垂れてしまうんですけど

「それって30年前の話ですよね?」
「フィルム感度って何ですか?」
「そもそもフィルムって見た事ないし」
「暗室テクニックって今の時代要ります?」
みたいな事になっちゃって
若者の皆さんに役に立つ話なんて何ひとつ無いんですよねぇ
残念なことに

そこを勘違いしてたなー

なまじ35年 プロとして写真一本で生活してきたという自負もあって
天狗になってたというか
ついつい上から目線で「私が教えてあげましょう」
みたいになってたよなー

最近気づいたのですが
若者たちはとっくの昔に現代に合わせてアップデートを繰り返してて
ほんと尊い存在なんだなーってこと

写真なんて生まれた時からその時代の技術の粋を集めた最先端のテクノロジーでることが宿命なんだから

「私が教えてあげましょう」
じゃなくて
「私に教えてもらえませんか?」
の謙虚な態度が欠けてたなーって

55歳
アホなくせに偉そうにして
カビの生えた古臭い理論で
ねぇ、要らないよねぇ?
分かってなかったわー



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