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ウタハーゲンエクササイズ2  4th side (客席に向けて芝居をする)

[目的]

 芝居中のプライベートを保ち、人目を気にせずに自由でいられることによって、役者が客席やカメラのこと気にしたり不安に思わなくて済むようになる。

4th sideを具体的に設定することで、自分の想像した場所がより深く信じられるようになる。 

 このエクササイズでは、4th sideの物をメインの目的にせず、あくまでサブの目的として活用すること。

電話中に4th sideの時計を凝視したりしない。 

サラッと目をやったりするだけでOK.役者が4th sideを気にしすぎると、観客も後ろを振り返ってしまいます。


 1 最近実際にあった電話を選ぶ。

 2 電話の途中から初めて途中で終わっても良い(電話を切るところまで演じても良いが)2-3分で終わるようにすること。 

3 電話はかけてもいいし、かかってきたのをとってもよい。(職場からかけてはいけない) 

4 電話はクラスで発表しても良いものを選ぶ。あまりに感情的だったり恥ずかしいものは選ばない。 

5 場所を設定する。1のDestinationでやったように、稽古場に部屋を再現する。(オンラインの場合はカメラに役者の正面が映るように、壁向けに置かれている机をカメラ向きにするなど工夫する)1のエクササイズと同じ部屋を使っても良い。 

6 1のエクササイズのように、体の目的地をはっきりした理由を持って順序立てる。部屋の外(カメラの外)からはいってくる設定はやってもやらなくても良い。 

7 体は観客が見えるようにすること。(一瞬なら良いがベッドに横たわったまま電話してはいけない) 誰と話しているか、何を話しているかに集中する。 

8 部屋の中で目につきやすいもの(絵や本棚や窓からの風景)を観察する。その中の3つを4th sideに配置する。 

9 電話の内容は台本にして覚えなくて良い。ただ、誰と何を話すかは決めておくこと。 

10 電話の相手はあなたがよく知っていて話してて楽しい人物にすること。劇的な状況を設定しないこと。 

11 1時間(もしくは10回)事前にリハーサルをし、5回は本気で本番通りにリハーサルをすること。



観客の前やカメラの前でも

「自然に」かつ「演劇的に」動くための練習です。

「どう見せようかなー」という下心は捨てて、

1-11の項目をしっかり読み込み集中して演技をしてみましょう。

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