見出し画像

ウタハーゲンエクササイズ 1  Physical Destination[体の目的地]

これは自分を観察するエクササイズです。自分の生活を捏造、発明しないでください。


[やり方]
シンプルな活動を選び、それを行います。
例)洗濯物を畳む、サンドウィッチを作る、机を片付ける、部屋を整理する、。
何か日常生活でもやりそうなことです。

自身の生活の中で「これはPHYSICAL DESTINATION」に使えそうだと思うものを発見してください。このエクササイズは2−4分の間で行ってください。

以下のことをメモしてください。
何をやるかの簡単な流れ(Outer Objects)-やってる間頭の中に浮かんでいることをいくつか(Inner Objects)←これらの考えは次になにをやるかにつながります。(もしくは今やり終えたこと) Inner Objectはただメモするだけで構いません、Outer Objectより流動的だからです。


・場所を設定する
演技する場所をカメラの位置から見えやすいように必要に応じて創り直してください。
スタジオにてこのエクササイズを行うときは、スタジオの一角が「自分の住んでいる場所だ」と信じられるのに必要なほど自分の私物を持ち込み、家具や椅子などの持ち込めないものは代用品を使います。代用品は、自分が毎日使っているものかのように扱えるまでリハーサルしてください。100回椅子を引いて自然に座れるようになってください。私物の持ち込みはケチらないでください。自分の匂いがするクッションとスタジオに転がっているクッションではリラックス具合が全く変わります!

・入ってくる&出ていく
必ず、体が入ってくるところから始めて、部屋から出ていくところで終わってください。何かをしていた場所から出て、何かをしながら部屋に入ってきて、するべきことを終え、また新しいなにかをするために次の場所に出ていってください。

・どこからきたのか?今何をしていたのか?
・今、どこにいるのか?今何をしているのか?
・どこに向かうのか?これから何をするのか?
をはっきりさせてください。

思い出してください。このエクササイズは「Physical Destination」です。
やるべきことは、いつ、なんのために必要かがはっきりわかる活動です。
選ぶべきでないのは、筋トレやダンスなどの反復的な動きや、受け身な読書やパソコン作業のような活動です。
パントマイムもダメです。ものを使ってください。テレビやラジオも置かないでください。
ただ、音楽は歓迎します。普段、片付けしながら聴いている音楽があれば同じ曲をエクササイズ中も流してください。感情に影響が出るでしょう。
他の人や動物に話しかけないでください。電話もしないでください。
周りのものに集中してください。


・他の考えるべきこと
  ・状況や環境の中で部屋に入ってくる。(どこでなにをしていたか)
  ・初めてのこととして体験する。常に新鮮にシーンの中を生きる。
  ・目的を持つ。身体で動く。考えてばかりで体が止まることがないよう     に。思い出してくださいinner object とouter objectは同時に起こっています。


・注目する場所を正しく設定することが重要です。うろうろしないように。
・EXPECTATIONS(予測、期待): 毎回新鮮でいるために、必要不可欠なものです。次は何が起こる?何がしたくなる?常に新鮮な気持ちで環境に身をおいてください。


・独り言ーなぜ自分に話しかけるの?ー
 ・自分をコントロールするため
 ・リストを作るため
 ・退屈を逃れるため
 ・自分を落ち着かせるため

一つの2-4分のシーン作りに1時間、または10回は練習してください。毎回力を抜かず、本気で信じて新鮮に取り組んでください。

最後にー自分を観察することー
このエクササイズは場所と時間に根差すために必要不可欠です。
もしあなたが場所を知らなければ、自意識過剰で人目を気にした芝居しかできないでしょう。自分がどこにいて、何をするか、なぜするのかをわかっているから的確な演技ができます。

自意識を捨て、すべきことに集中してください。同時にInner objectも頭の中で動くでしょう、そこにも注意を払ってください。もう一度言いますが、自意識過剰になっている時間はありません。注意を向けるべきは、やるべきこと(outer)のと頭の中によぎること(inner)がどうスイッチしていくかです。私たちはなにか仕事(outer)をしながらでも頭のなか(inner)では違うことを考えていることがよくあるでしょう。常に自己観察をしてください。
 
 私たちは、毎日同じことを同じようにしている、と思っていますが、本当は細かい環境の変化に影響を受けています。(体調や機嫌や感情など) 雨だったり、疲れていたり、コンビニ行かなきゃだったり、仕事うまくいったな、、などなどなど。
 いいかえると、環境や状況ををはっきりさせればさせるほど、あなたは何月何日にどこで何をした、と信じやすくなり、新鮮にシーンの中で生きることができるのです。


 私たちは「今」という一瞬の中で生きています。

このエクササイズはあなたが家でどう練習したか、の過去の出来栄えについては問題にしていません。するべきこと(outer)と頭によぎること(inner)に対して具体的になってください。ぼんやりしたりサラリと流さないでください。
今、すべきことを、今、してください。
自分を観察する洞察力が鋭くなると思います。


※自分用のメモとして和訳したものなので、わかりにくい箇所もあると思います。何かあればお知らせくださいませ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?