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『頭海』が描きあがるまで

『シャレコウベ展』なるものにオファーをいただきました。
速攻で頭の中に髑髏の海が浮かびまして、
さて、じゃぁその海をどうするのか・・と考えた時に、
壮大と言うか、大きさというかスケールみたいなイメージが
浮かび上がりました、じゃぁこの海にモンスターを・・・
いやまて・・・現実に居るものがいい、それとあり得ない海の
コラボ・・・ん・・・融合ってところか。
海なんだから鯨が知ってる限りでは一番デカい、鯨のジャンプは
その映像を見ただけで寒気がするほど恐怖を感じた。
なんだろうあの恐怖感。

と言うわけで頭の海を泳ぐ鯨に決定。

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まず選んだ紙は以前紹介したクラフト紙。

効果的に『白』を使う事を決めていたので、
白と相性が良いこの紙をチョイス。

ザクザクと思うがままに頭の中のイメージをアウトプットする。
よく『資料観ないで描けるの凄い』って言われるのですが、
資料見ないなんて言ってませんけどね、ただの一度も(笑)
嘘を描きたくないので基本的に私は資料を見ますよ、
鯨となれば鯨を調べるのは私の中では当然です。
仮に空想の生き物であっても、間接や可動域なんかには
リアリティーを出したいので、例えば鯨系の空想の生物を
描くのであれば鯨を見ます。
所持しているのなら立体物を見たいのが本音ですけど。
例えばこれぐらいの感じでも。

さて、ペン入れですが今回はコピックライナーをベースに描きました。
コピックで色を入れるのを前提としていたからです。
コピックライナーはその名の通り、コピックのアルコールでも
滲む事がほぼ無いので、カラーリングの時に『うへぇ!』とは
なりにくいので安心です。
ちなみに私はTOOさんのコピックライナーがお気に入りです。
ペン先がグニャリにくい気がするのと、黒がより黒な気がするからです。
延びも良いし、紙をあまり選ばないと感じています。

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場所によっては色々なペンを織り交ぜて描きます。
ただ、それはカラーリングが終わってから。
上で述べたように『滲む』可能性があるからです。

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カラーリングは基本をコピックで行いました。
色塗りの基本の、淡い色をコピックで最初に置いてます。
少し時間を置くとどれほど沈んでどれほど色が出るのかわかりますので、
ここは焦らずさらさらと色を置いたら寝かせます。
パッチテストみたいなものですよね。
今度詳しく触れますが、コピックとはこちら

セット本数が多ければ多い程金額は上がりますが、
初めて使うのであれば基本的なセットがおすすめ。
そこらへんも含めて次回の講釈で。

さてパッチテストが終わったらその上に色鉛筆を置いていきます。
配色は何も考えていません、目に付いた色を片っ端から置いていきます

納得の色が出来たらハイライトを入れていきます。
個人的に一番好きな作業です(笑)
ハイライト用と言うのは特に決めてないと言いますか、
実際ハイライト専用と言う画材は無いような気がしますけどどうだろう。
私はこちらを使っています。

別にTOOさんの回し者ではないのですが、
『良いな』と思って長く使っていたらそれがTOOさんだったって感じ。
白にも色々あるのですが、私はこの白が好きです。

そんなこんなで完成しました、
作品は別の記事で紹介させていただきます。







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