護られなかった者たちへ
震災と貧困が色濃く描かれているので、事件も進行していることを忘れがちになり、関連性がどうにもピンと来ないと言うかわかりにくいと言うか、なんだか無理を感じてしまう。どこが?と言われると答えに困るけれど、犯人がどうのこうのではなく、何となくサスペンスというより問題提起のように思えてならなかった。この映画は『生活保護』について深くメスを入れているので、そっちの方に感情が行ってしまうわけです。観る人によってさまざまな感情を抱くのは映画では当たり前ですが、この作品は特にその思いが強く出