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2024年6月の記事一覧

メイズ・ランナー 最期の迷宮

命がけで大迷路を脱出するスリルや集められた謎がとても良かった一作目だったが、三作目となると迷路関係ないノーメイズランナー。 二作目でもう迷路感は薄れていたので嫌な予感はしていたが。 今作で言えば若者が頑張るSF版ダイ・ハードみたいな感じ。 つまらなくは無いが面白くはない。 だって見たかったのは大迷路の脱出だもの。

こわれること いきること

東日本大震災が大きなテーマになっており、残された人々が『震災とは何か、何だったのか』を伝え、知ってもらいたい、劇中では『介護施設』を中心にそれを発信している。 絶望と一言で言えるような経験ではない主人公の心情、そこから立ち上がり懸命に『いきる』姿に心を揺さぶられる。 そして、私は十分毎日のように経験しているが、経験のない方、またはご家族が施設に入居されている方々には、介護員がどんな仕事をしてどんな思いで日々接しているのか痛い程伝わるでしょう。入浴介護のシーンでは機械浴のシ

みなに幸あれ

なんかこの空気…と思ったらやっぱり清水崇さんが絡んでた。 得体が知れないというのでしょうか、訳が分からんと言う恐怖。 だが、映画として怖いのか?と言われれば別に。 薄気味悪いと言った印象はあるものの、恐いまでは届かない。 自分の幸せのために不幸な人を作ると言うのがテーマだが、そこら辺もう少しキチンと描いて欲しかったと言うかわかりにくいと言うかなんだろうなぁ…なんとも言えない。 振り切れていないと言うのが原因かな。 怖さが無いからどうせならめっちゃくちゃ見せて欲しかったか

梅切らぬバカ

植物の育成方法に、元気な芽以外を摘み取って元気な花と実を育てるというものがある、梅もそれに当てはまる。 このタイトルの意味に人間を当てはめると、病気を抱えた人間を誰も見えない場所へと隔離(摘み取って)することで、何事も無かったようにその他の人間は笑顔で元気に暮らせる…と言うことだろうか。 安心して暮らしたい…だから病気の人間は閉じ込めるべきなのか。劇中ではこの考えを持った住人たちが、知的障がいを抱えた人たちのグループホームへとそのベクトルが向いている。 しかし本来は、人

隣人13号

ひっさしぶりに見たけれど、今見ると意味が分かって面白い。 でも後付けで若干強引なメッセージ性をつけた感じが気になった。 しかも勇気を持てば未来を変えられる的なものなので、復習劇をそういう言葉でやんわり薄めましたって印象を受けた、ちょっとそれは違う気がする、折角前半振り切ってたのにガッカリしたなぁ。 トータル的には今でも十分観れる作品でした。

コンクリート・ユートピア

なんちゅー無茶な設定かっ!!!! でも映画としては舞台は整ったって感じで良いと思う。 雰囲気的には『いつゾンビ出てくるの?』って感じなんだけど、ゾンビは出てこない。なんか色々詰込まれてる韓国全開!!!!災害までの展開が超早くてこれは期待できる!と言いたい所だけれど、実はそこから展開が亀の如く遅くて、見たいけどダリィ…そんな感じ。 そしてラストも『は…はぁ…そうですか』って印象。 イビョンホンさんの役作りは凄い、それだけの作品と言っても過言ではないかもしれない。

見えない目撃者

想像を上回った面白さは感じましたが、殺人鬼の行動がワンパターンで、残虐行為もほぼ映し出されていないのが残念。 主人公が無双過ぎるのも気になったなぁ、吉岡里帆さんが可愛すぎるので許せたけれど、視覚障がいをお持ちの方には申し訳ないのですが、個人的な脳内のイメージでは実際ここまで動けるものなのか?と思ってしまう所に違和感を感じずにはいられない。 そして警察が弱すぎるのも気になったなぁ。 さらっと見る分には問題ないレベルで楽しめました。 視覚障がいの吉岡里帆さんから見えてる映像

イシナガキクエを探しています

こんな番組テレ東でしかできないんじゃないか?と思う程の作品。 投げっぱなしではないが投げっぱなしにも感じる。 明確な答えが出ないので、考察が必要になって来るのですが、 この手の作品に慣れていなければ苦痛となり、途中で止めるでしょう。 慣れていても、引き込まれるけれど結構辛い。 徐々にヒントが出てくる感じはたまらなくぞわぞわしてくるのですが、それもやはり自分で考察するからこその怖さであり、なんとなく見ていたら訳が分からない拷問のような作品。 この薄気味悪さ、個人的に嫌いでは

死刑にいたる病

キャスティングが良いので知らず知らずのめり込める。 物語も紐解いていく感じがとても良く、見ている方は手口もわかるし、 心情、人間性などがじわじわと脳内に埋め込まれて行く感覚がとても心地よくて興味をどんどんそそられる。 何より安部サダヲさんが素晴らしかった。 原作にはないラストシーンを付け加えているとの事だが、個人的にはもう少し丁寧にちゃんと答え合わせしてくれた方が良かったかな、流れが凄く良いだけに最後は『考えてみてね』と言われてる感覚が好きではなかったな。気になるので考察

呪餐 悪魔の奴隷

いい!この殺風景な建物、内装もコンクリートむき出しで、廃校か?と思わせる程の建物内部。レイドではこの中で激しいアクションだったけれど、こちらは中途半端な恐怖が襲う。 そして出てくるオープニングタイトルの文字に『2』が! はぁ?へぇ?なにそれ、2?1は何?呪詛?なの?呪呪呪なの?えーーーーーータイトルから既に続編と知ってしまうと凹むわぁ・・・ とても興味をそそって、止めたいのに止めさせない妙な演出の良さと不穏さがあるので、なんだかほっとけない作品。怖さの演出も悪くは無いが今

FALL フォール

これはやられた!!!!!!!!!!!!! 低予算のCG祭りで取ってつけたような恐怖演出だろうと思いきや、次から次へと絶望が襲い来る!これだけ絶望を用意されてしまっては引きずり込まれないはずがない。そして巧な演出が後半に待っている、まさかの!衝撃の!いや、既出しまくっている演出ではあるがその使い方が上手い!ここでこんなもんぶっこむのか!と言う展開に鳥肌が立ち、『うわー!』と声が出た。 そこからのヒロインの強さに圧巻!応援している自分がいました。 まぁ『最初からそれやれよ』と