小説『Hope Man』第63話 球技大会
学校と言うものは容赦がない、中学三年の秋だと言うのにクラス対抗の球技大会を行うと言うのである、この仕打ちはいかがなものか。人の2倍3倍の勉強をしなくてはならないと言う龍一にとって、うぜぇとしか言いようが無かった。
『と、いうわけで今回の球技大会はサッカーに決まりだからな』
受験を控えた生徒たちによくもまぁこんな言葉を早朝から言えるものだと龍一は怒りすら覚えたが、トーナメント戦だと聞き、この期に及んでまだ戦わせるのかと思い、その怒りは『呆れ』に変わった。呆れではなく自分が神