緊張から解放され魅力的な俳優になるために
はじめまして!スタジオ共作所のメンバーの
大月利貴です。私は一年前からこのスタジオに通いはじめ、
「エチュード」、「観察」、「ペペデ」など様々な訓練を受けてきました。
今は戯曲「ガラスの動物園」のトム役に挑戦しています。
でもどの訓練を通しても私の一番の課題となるのは緊張です。
舞台上で対象物にさわっているときに、
手が震えたり、意味もなく視線が泳いで
しまったり、意味もなく身体が動いてしまったりと
最初はなぜこのような事が起こってしまうのか
わからなかったのですが、
このスタジオに来てそれが緊張なんだという
事が理解できました。
今振り返れば僕は日常生活でも
沢山緊張していることに気がつきました。
友達と話している時、バイトしているとき、
呼吸が固くなるときが多々あります。
僕は何で自分がこんなに緊張してしまうのか
その原因を探し始めました。
そして一つわかった事があります。
これらの緊張の原因は僕が人から認められたい、
称賛をもらいたい、
脚光を浴びたいという承認欲求から来ていることに気がつきました。
そして、一番問題なのは自分が自分に対して過大評価をしている事でした。そのためちょっと褒められたりすると、
すぐに調子に乗って「俺は天才だ」と思ってしまいます。
だから舞台上で自分をうまく見せようと
はりきって結果現れてしまうのは、
常に緊張している大月利貴が見えてしまうのです。
こんなに悲しい事はないなと思いました。
これでは観客も相手俳優もそして自分も
誰も得しないんだと気づきました。
僕は天才ではないです。凡人です。
だから過信をせず、日々謙虚に訓練に励んで
努力をして自分自身の演技を見つけなければ
道は開かないんだと思うようになりました。
このスタジオが目指す演技は
スタニスラフスキー・システムが土台となっています。
僕はスタニスラフスキーの言葉で大切だなと思ってる言葉の一つが
「意識的な事を通して無意識の領域にたどり着ける」ということです。
最初からうまい人はいない。
だから沢山練習して研究してそれを積み重ねて上達する。
このスタジオはこれまで、エチュード、観察、ペペデ、
ガラスの動物園シーン、などを発表会という場を通して共有してきました。
次は2023年2月にやる『ガラスの動物園』全幕公演です。
俳優が主体となる演劇に興味ある方、
ぜひ全幕公演観に来てください!
大月利貴
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