会話を楽しめない人の特徴と会話を楽しむ方法
自慢話や自分の話ばかりする人
モテたい。誰かの気を惹きたい。注目されたい。
そんな時、自分の自慢話をして、アピールばかりをする人がいる。
そういう人は「凄い人」と思われることで、自分を好きになってもらえたり、崇めてもらえるようになると思っている。
だから、いつも自分の話ばかりをしようとするし「俺はこんなに凄いんだ」」と、自慢話ばかりをする。
「俺はこんなことができる。」
「私の知り合いにはこんな凄い人がいる。」
会話はいつもそんな調子で、自分がどれほど凄くて、素晴らしくて、価値のある人間であるかを延々話し続けるのである。
そうすれば、誰もが「この人は凄い人なんだ」と感じて、注目するようになると信じている。自分の価値を相手に伝えることで相手に自分を認めてもらおうとする。
だから必死になって自分の話をし、自慢話をエスカレートさせていく。
しかし、そういう人はモテることがないし崇められることもない。
それどころか、まともに話を聞いてもらえることもない。
自慢話や自分アピールを続けたとしても、思い描いているような、羨望の眼差しで崇められたりするようなことにはならないのである。
自分をアピールすることを考えると楽しめなくなる
自分をアピールすることばかりを考えると人の話を聞けなくなる
自分の自慢話ばかりをして、自分をアピールすることばかり考えているような人は、自分自身が誰かによって高く評価されないと不安になってしまう。
だからその不安を払拭するために、、自分がどれだけ凄いかを相手に伝えるための自慢話をするしかない。しないと落ち着いていられない。
頭の中は常に「どうすれば自分が凄い存在になれるか」「どうすれば自分が注目されるようになるか」というようなことばかりを考えている。
だから誰かの話にも集中できないし、自分と関係のない話が盛り上がれば盛り上がるほど、自分の存在がなくなってしまうのではないかと不安になる。
結果、相手の話には共感することもできないし、会話の流れやタイミングを無視して、無理やり自分のしたい話を始めてしまう。
当然、周りの人は戸惑うことになる。
会話は自分をアピールするための場所ではない
そういう人にとっては、会話は全て「自分をアピールするためのもの」である。
なので、自分が話たいと思うこと、自分に関係のない話以外は無駄な時間に思えてしまう。
誰かの話や他愛のない話をみんなと一緒に楽しむことができない。
自分自身が中心に居られないような会話は、自分自身の存在が消えてしまいそうなほど自分自身が無価値に感じられるので、耐えきれなくなる。
「ねぇねぇ。そんなことより聞いて」と、強引に自分の話したいことを話し始めてしまう。
周りの人はいつもいつも、そうして話の腰を折られるので「またか」と思ってしまう。
会話は自分をアピールするための場所ではないのである。会話は人とのコミュニケーション、いわば情報交換の場所なので、お互いの情報を交換しあうという相互通行でなければいけない。一方通行では成立しない。
自分の話ばかりをし続けると人が離れていく
会話を自分のアピールの場所と考えてしまうと、せっかく周りが盛り上がっていても、自分自身が中心に居られないような会話では楽しめない。
最後には我慢できずに、今までの会話の流れを全く無視して「そうそう!そういえば!」などと自分の話を始めてしまう強行突破になる。
しかし、そのような唐突な話は無視されてスルーされるか、自分が望んでいるような「え!そうなの!?」というような相手の反応は得られない。
せっかくの切り札的な会話のネタが無駄になってしまう。
それはその話がつまらないからではなく、あまりに唐突過ぎたり、会話の流れとは全く関係のない話なので共感できないのである。
「一体何の話?」「どうして急にそんな話を始めたのか?」を最初に理解する必要があるために、その話を理解する時間が必要なのである。だから思ったような反応が得られない。
それどころか、せっかく盛り上がっていた話に水を注されるのだから、気分が良いはずはない。
ましてや、そういうことが重なれば、周りの人は次第に疎ましく思うようになる。
会話はタイミングが全てである
会話は連想ゲームに似ている
日常の会話では、話題はいつも関連した話の中で少しずつ移り変わっていくものである。
関連する話題なので、唐突な話にはならないし、理解もされやすい。うまく話題が噛み合えば、会話は延々と続いていくし楽しいものになる。
しかし、何の脈略もない突然過ぎる話題は「心の準備」も「頭の整理」もできていないので理解に時間が掛かってしまう。
「ほんとそれ!」「そうそう!」などというような共感の反応をすることができないから、話題は途切れ、盛り上がることもない。
会話の基本は「連想ゲーム」だと意識しよう。
その会話の最後に話されていたことと同じか、関連する話題を心がけるのである。
その会話を同じ内容で継続させたいなら、最後に話されていた話題と同じ話題で別の話をする。
その会話とは別の内容で話をしたいなら、最後に話されていた話題に関連した別の話をする。
そうすることで、自然な流れの中で会話を進めることができるようになる。
同じ話題でもタイミング次第で反応は変わる
会話は、関連した事を話しているうちに、少しずつに話題が別の事に展開し流れていくものである。
例えば「暑くなってきたね」という天気の話から「もうすぐ夏だね」「夏といえば夏休みだね」「夏休みはどこか行く?」「海かな」「海と言えばこの前、湘南にいったんだけど」という具合に連想ゲーム的に進展していく。
この自然な流れの中で、たまたま自分の得意な分野の話題になった時に、初めて自信を持って得意な話をすれば良いのである。
その時こそが、自分の得意な話題を切り出すベストタイミングなのである。
そうすれば会話の流れとして不自然ではなく「よく知ってるね」「なるほどね」などの反応を得られるようになり、周りからの評価も高まるだろう。
同じ内容の話題でも、タイミング次第で、すごく盛上がりもするし、微妙な空気をつくり出してしまうこともある。
会話は話題を切り出すタイミングが全てなのである。
それを見失わないためにも、会話は「連想ゲーム」が基本であることを常に意識しておきたい。
会話は楽しみながら情報交換するのが基本
会話がつまらないと感じると、その会話を遮って、自分の得意な分野の話題や、自分が興味のあることを話したくなってしまうものである。
しかし、だからと言って、今現在の会話を遮って自分の好きなことを話し出してしまうようなことをしてはいけない。
その会話を「つまらない」と感じているのは自分だけかもしれないし、多くの場合、周りの人はその会話を楽しんでいるのだから。
会話をつまらないと感じるのは、得意分野の話題で「自分をアピールしたい」などと考えているからである。
つまり、自分の得意分野の話題で、自分をアピールしようと考えているので、そのチャンスがやってこないからその会話をつまらないと思うのである。
これは会話の目的の大いなる勘違いがそうさせている。
会話とは、自分をアピールするためのものではない。
会話とは、お互いの情報交換をするためのものである。
だから、それがどんな話題であっても「知らないことを知るチャンス」「相手を理解するための情報」と思えれば、自然と楽しくなるものである。
唐突に自分の話したいことを話し出してしまい、せっかくの会話を遮り、場の雰囲気を壊してしまうような人はそれを理解していない。
だから、自分の興味のある話題でないとつまらないと感じるし、誰と話しても、どんなグループの中にいても、心から会話を楽しめることがない。
気がつけばいつも、お互いがまったく関係のない話をしあっているような噛み合わない会話をしていたりする。
会話のための知識を増やすのは会話
常にどんな話題でも積極的に参加出来るような豊富な知識を身につけることができれば、どんな話題でも自分をアピールすることができるかもしれない。
しかしそれは現実的ではないし、会話は講演会ではないのだから誰かの話を聞くために集まっているわけではない。
会話はいつも流動的で、テーマは常に変わっていく。その中で、知らない話題があって当然だし、それは問題ではない。
大切なのは「どんな話題でも興味を持って聞ける」ということである。そうして聞いたことが、また別のどこかの会話の中で役に立つこともある。
先にも書いたように、会話は情報交換の場所である。どこかで得た情報をまた別の場所で伝達して情報を広げていく。
これこそが会話の基本であり、最大の目的なのである。
会話は話すことが全てではない
会話の中で、自分の得意分野の話をして、会話を盛り上げようとすること自体は悪いことではない。
しかし目的を勘違いし、タイミングを間違えば、会話は途切れ、周りをしらけさせてしまう。
会話は話すことが全てではない。
そのタイミングが来るまで「聞き役」になることも、会話には大切で、話を聞くこともまた会話なのである。
そして、人は自分の話を楽しそうに聞いてくれる人に対して好意を持つこともある。
聞くことでも、結果として自分をアピールできるのである。
要するに、「話すこと」「聞くこと」が会話なのである。
会話で大切なのは自分をアピールすることではない。無理に盛り上げることでもない。
会話において最も大切なのは、その場にいる人と真剣にその会話を楽しむことである。
楽しむためには、会話を自分をアピールする場所とは考えず、情報交換の場所として考えることである。
そうすることで、相手の話に興味を持てるようになり、また適切なタイミングで自身の知識や話題を相手に聞かせることができるようになる。
これらを意識して、是非、会話を楽しめるようになって欲しい。
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