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デジタルハリウッドを修了しました(5)


グラフィックワーク(1) 名刺とバナー

入学手続きを終えて、オリエンテーションで学習システムのアカウントが発行されたら、いよいよ動画による学習をはじめます。

※本記事は、私がデジハリ札幌で受講した「Webデザイナー専攻+WordPress講座」のケースを元に執筆しています。学習時期やスクールによって内容が異なる可能性があるのでご了承ください。

まず最初に「グラフィックワーク」の講義です。
内容としては、

  • 学習システムの概要

  • Webデザインの概論

  • Adobe Illustratorを使って名刺とロゴを作成

  • Adobe Photoshopを使ってWebページ用のバナーを作成

  • Adobe Photoshopを使って架空のWebページのデザインカンプの作成

となっています。
デジハリでは、このカリキュラムを入校から1ヶ月程度、40時間程度で終えるのが目安となっています。

学習システムの概要

学習システムの扱い方や進め方についてです。サクッと視聴してしまいましょう。

Webデザインの概論

入学してすぐに始める概論なので、サクッと進められるのですが……。
配付の資料を読んでみると、デザインの考察やワークフローの説明、さらにはクライアントワーク時に直面する難題や見積もりの出し方など、かなり踏み込んだ内容の資料です。
どれも大事なことなのですが、たぶん初学者が理解できる話ではないし、時間が全然足りないと思います。私も、この資料を見返しながら圧倒されています。というか、どこまで自分が理解できているだろうかと不安になったりします。
なので「とても大事な話だけどまずはカリキュラム」と割り切って、動画の視聴を終えてしまいましょう。おそらく卒業制作に取りかかる頃には、この資料の話が身に染みると思います。

Illustratorで名刺とロゴを作成

Adobe Illustratorを使って手を動かす授業が、ようやく始まります。まずは動画の通りに手を動かしましょう。
名刺の作成では、テキストの扱い、オブジェクトの描画と配置の仕方。
ロゴの作成では、オブジェクトの配置の仕方とパスの扱いについて、それぞれ学習します。

もし、動画の説明が速いと感じたら再生速度を落としましょう。あるいは一旦、最後まで見てしまい、操作に詰まったら該当箇所を見直すというやり方でも良いかもしれません。
ある程度Illustratorの扱いを知っている方なら、動画の内容は物足りないかも知れません。そういう方は、ガンガン進めていきましょう。

課題は名刺作成

課題で作成した名刺

はじめての課題は名刺の作成です。課題作成の要件をまとめたPDFが支給されるので、これに従って名刺を作成します。
これまでのワークで作った名刺のデータを要件に合わせて差し替えても、もちろん作れます。
でも、Illustratorに慣れていないのなら、ワークを振り返りながらファイルを新規作成して、一から作った方がIllustratorの操作がより身につくと思います。

課題にはいろいろと条件があります(私の場合は、名刺の記載事項が指定され、オリジナルロゴを添えることが必須でした)。
制作条件を満たすことは、Webに限らず制作会社で働く上で必須となります。「名刺」なのに「デザインを優先」して名前を入れない名刺を作ったら――困りますよね?
スクールの課題とはいえ、指定された条件を満たすとか、作業時間を考慮するなど制作会社で働くときに重要なことも含まれています。せっかくの学習の機会なのだから、こういうところも練習のつもりで取り組んでみましょう!

PhotoshopでWebページ用バナーを作成

Adobe Photoshopを使って、Webページ用のバナーを作成します。名刺の講義同様に、動画を見ながらバナーを作っていきましょう。
デジハリで学ぶまでバナーの存在を意識したことがなかったのですが、バナーはWebページで情報を広報するために重要なパーツです。
このあたりのことはデジハリONLINEのブログでも、分かりやすくまとめられていました。

課題はバナー作成

課題で作成したバナー
写真は自分で撮影したものです

次の課題はPhotoshopでバナーの作成です。
名刺の課題同様に要件をまとめたPDFが支給されるので、要件を確認しながらバナーを作りましょう。
講義内でも話があったかと思うのですが、バナーは用途や目的によって求められるサイズがあります。用途や目的も想定してサイズを決めましょう。

作業をしていると「そもそも何をデザインすれば良いか分からない」と詰まってしまうことがあると思います。デジハリでは、こういうときはFAQを読んでほしいと促しています。
正直言って、FAQを読んですべてが解決できるとは限りませんが……名刺でもバナーでもアウトプットするには、インプットの量を増やすしかありません。
それでも、どうにもならないことはあるでしょう、人間だもの。そんなときは、とりあえずワークで作ったものを使って、

  • 色を変える(赤→青に変えるぐらいで十分)

  • テキストの内容を自分のものに変える(「デジハリ」となっているところを自分の名前に変えるとか)

  • 写真を変える(フリー素材を見つけられなければ、家の中にある無難なものをスマホで撮影)

ぐらいで、十分じゃないかなと思います。考えても出てこないし、調べてもわからないならしょうがない。
そのうえで「デザインのアイデアがまったく出てこないので、課題はこれを提出しました。でも将来のために、きちんと作りたいのでデザインについてご相談したいです」ぐらいのカンジでトレーナーさんに相談してみるのはいかがでしょうか。
私もこんなカンジの相談をした記憶があります。せっかく、授業料を払って学校に通っているのだから、質問はたくさんした方がお得です。

課題の推奨時間

グラフィックワークの講座には、名刺作成とバナー作成の2つの課題がありました。それぞれに制作条件と一緒に、制作にかける「推奨時間」が設けられています。実は課題に制作時間が設けられているのは、けっこう重要だったりします。

スケジュールの目安

一番には、スケジュールの目安です。今後のカリキュラムの消化もあるので、「課題はこのぐらいの時間が掛かるだろう」とデジハリが目安を示しています。目安の時間通りに終えられれば、スケジュールは順調です。
ただし、アプリの操作を練習するとか、デザインについてトレーナーさんに質問する時間は含まれていません。

2時間程度で終わらせるという条件

自分が手掛けるものは、とことんこだわりたいという意図は十分に理解できます。しかし「課題」の制作ではカリキュラムの消化が優先されます。
2時間で手早く作った名刺も、10時間かけた至高の名刺も、カリキュラムの消化という意味では同じです(手抜きとは意味が違うので要注意)。

私としては、まずは推奨時間内での課題提出をオススメします(アプリの練習やトレーナーさんとのやり取りは、この時間に含みません)。
まだ学習を始めたばかりなので、カリキュラムの消化を優先したいところです。私はとにかくカリキュラムを優先しました。
その上で、こだわりの名刺は課題フィードバック会やコンペに向けて作った方が良いと思います。カリキュラムの消化が厳しければ後回しにします。
こうすることでスケジュールをコントロールできるし、課題用とコンペ用の作品が2つ作れて良いことずくめじゃないかな、と私は思ったりしました。

実際の案件では時間内での制作は重要

実際の制作案件では、制作にかける時間は重要です。デジハリの講義でも、制作に掛かっている時間はメモするようにと、たびたび指導されます。
これはスケジュールに間に合わせるために、締め切りを設けるという意味もありますが。
野放図に制作時間をかけても、売上増加には繋がらないという世知辛い理由もあります。
時短をするために手抜きをするのは論外ですが、求められた時間と予算に応じてクオリティを合わせることも時としては求められます。
なので、デジハリではまずはカリキュラムの消化を優先。コンペなど別の機会でこだわりを存分に発揮した方がスケジュールは楽になる、と考えてみるのも良いんじゃないかなかと思います(個人の感想です)。

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