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土木の風景

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今までに出会った「土木の風景」についてFaceBook投稿や、冊子に投稿した記事などを寄せ集めました。興味のあるかたは、のぞいていってくれると嬉しいです。
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#福岡

西田橋との再会

1ヶ月くらい前、NHKで再放送やってる「篤姫」を見てたら、西田橋が出て来て、無性に鹿児島に行きたくなり、本日、新幹線を使った日帰り旅行を決行。 詳しい説明は省くけど、西田橋は、30年くらい前、移設か現地保存かの議論に関わったことがあり自分にとって思入れの強い橋。 公園に移設されて、橋の下で子供が楽しそうに水遊びをしているのを見てぐっとくるものを感じる。あの頃の私は移設反対派で、いろいろ顰蹙なことをやったんけど、この未来に繋がったわけね。。と、感傷に浸る。 「これはこれで橋

福岡には神様がいる?

私の実家は東京で宗派は仏教ですが、福岡に転勤してからもっぱら神社をお参りするようになりました。 東京・京都・奈良など、かつてのみやこは神社よりお寺のほうが多い反面、九州は神社のほうがお寺より多い気がします(ちゃんと調べてません(笑))。 福岡では、日常の中でしばしば「神様はいるんだなーと」実感する神々しい空を見かけるので紹介します。

神風がむすぶアジアハイウェイ(2015年ponte寄稿)

 福岡に赴任し、三年になります。仕事柄高速道路を多用しますが、道を走っていて気になるのが福岡都市高速の、「ある場所」に掲げられているAH1の標識。これは「アジアハイウェイ」の略称。何も知らない当初は「福岡は国際的だな〜」の感想しかもちませんでしたが、標識の裏に隠れたロマンが見えてきたので紹介します。 1.アジアハイウェイ構想  「アジアハイウェイ」とは、福岡の人が思いつきで付けた呼称ではなく、現在のシルクロードを目指し、1959年に国際連合アジア極東委員会にて提唱された道

新天地「福岡」の景観(2012年ponte寄稿)

1.はじめに  私事で恐縮だが4月から、46年慣れ親しんだ関東を離れ、単身赴任で博多に住んでいる。ponteの編集に関わっている身ではあるが、この生活はしばし長くなりそうなので、これからもこの紙面で九州の話題をお届けしていきたいと思う。語りたいことはいっぱいあるが、今回は住環境が変化した、混乱の過程で「景観の評価」に対し自分なりに考えることがあったで、ここに書き留めたい。 外からの視点と内からの視点  初めて博多に住み始めたとき、自分の心の中に「不安感」が生じた。これは