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土木の風景

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今までに出会った「土木の風景」についてFaceBook投稿や、冊子に投稿した記事などを寄せ集めました。興味のあるかたは、のぞいていってくれると嬉しいです。
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#景観

西田橋との再会

1ヶ月くらい前、NHKで再放送やってる「篤姫」を見てたら、西田橋が出て来て、無性に鹿児島に行きたくなり、本日、新幹線を使った日帰り旅行を決行。 詳しい説明は省くけど、西田橋は、30年くらい前、移設か現地保存かの議論に関わったことがあり自分にとって思入れの強い橋。 公園に移設されて、橋の下で子供が楽しそうに水遊びをしているのを見てぐっとくるものを感じる。あの頃の私は移設反対派で、いろいろ顰蹙なことをやったんけど、この未来に繋がったわけね。。と、感傷に浸る。 「これはこれで橋

百年後の評価を問う  -京都近代化の礎・琵琶湖疏水-(1999「造景」投稿)   

大変古い記事になりますが、四半世紀前にカメラマンの尾花基さんと組んで、「造景」という雑誌に寄稿しました。 尾花さんのホームページに当時のリンクが残っていたので紹介します。

通潤橋の弟「ひ」洗玉橋(2023ponte投稿)

ひふみよ橋のポンテ投稿をきっかけに、「ふ」の橋のたもとにある「ほたると石橋の館」の館長内田 理絵さんと縁ができ、石橋にかかわるイベントに声をかけていただけるようになりました。一〇月二一日は、「ひ」の橋「洗玉橋」の架橋一三〇年の記念イベントにお声掛けいただき、夫婦で参加したので、報告します。 一、今でも愛される洗玉橋  イベントは、「八女上陽の『ひふみよ橋』を守る会」の主催で朝一〇時~一五時まで、半日かけて行われた。マイクロバスによる現地移動~神主さんによる神事~記念橋渡り~

新天地「福岡」の景観(2012年ponte寄稿)

1.はじめに  私事で恐縮だが4月から、46年慣れ親しんだ関東を離れ、単身赴任で博多に住んでいる。ponteの編集に関わっている身ではあるが、この生活はしばし長くなりそうなので、これからもこの紙面で九州の話題をお届けしていきたいと思う。語りたいことはいっぱいあるが、今回は住環境が変化した、混乱の過程で「景観の評価」に対し自分なりに考えることがあったで、ここに書き留めたい。 外からの視点と内からの視点  初めて博多に住み始めたとき、自分の心の中に「不安感」が生じた。これは