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【Studio No.9マガジン vol.3】韓国WEBTOON業界の動向/統一感を出す塗りのコツ/作品に動きを出すテクニック

こんにちは!
WEBTOON制作スタジオ「Studio No.9」で編集アシスタントをしている刀根です。

Studio No.9は現在、WEBTOON作品(フルカラー縦読み漫画)を鋭意制作中です。
この「Studio No.9マガジン」では、毎回国内外のWEBTOON関連ニュースや作家さん向けの制作tipsを紹介していきます。

今回vol.3では、WEBTOONヒットの地・韓国に注目し、新たな業界ニュースをピックアップしてご紹介します!


■業界ニュース

・「韓国のトキワ荘」!?200作品のK-WEBTOONが生まれる聖地

※韓国語記事です

【記事概要】
韓国の「WEBTOONの聖地」ともいえる釜山で、WEBTOONのますますの隆興がうかがえるニュースです。
シャーク』『魔王の娘に生まれました』等の有名作品を輩出している釜山グローバルウェブトゥーンセンターでは、56名の作家さんが制作に取り組まれています。
この釜山グローバルウェブトゥーンセンターが、2026年までに500人の作家発掘200作品の連載を目標とすることを発表しました。また、こちらのセンターでは、作家さん自身がセンターの運営やフェスの企画も行っています。現状でも韓国発作品がほとんどのWEBTOONですが、韓国の勢いに負けじと日本からもヒット作が生まれるのが待ち遠しいですね!

▼釜山グローバルウェブトゥーンセンターの様子
https://book.asahi.com/article/12593000

・テーマは「二重生活者」?本場韓国で新たなコンペが開催

※韓国語記事です

【記事概要】
日本では動画配信サービスで有名なWATCHA(ウォッチャ)ですが、3月15日に韓国国内での源泉IP発掘を目的としたストーリー公募展を開催しました。
なんと募集ジャンルは「二重生活者」!短編小説、長編シリーズもの、ウェブトゥーンストーリーの3部門で募集しており、賞金6,300万ウォン(日本円にして約645万円!)規模で開催されることからも、かなり力を入れていることが伺えますね。
「二重生活者」というと、日中はサラリーマン、夜はヒーロー!みたいな感じでしょうか?こういったジャンルの作品は、横読みでは『静かなるドン』などが有名ですが、WEBTOONにはまだまだ多くありませんので、新しい要素が既存のトレンドにどのように作用するか楽しみです!

■作家さん向けの制作tips

・統一感にはカラーセットが肝心?瞳の塗りを時短で終わらせる方法

【記事概要】
WEBTOON作品の多くは週刊連載で続いているため、作家さんにもハイペースな制作が求められます。
こちらのtipsは、ハイペースで着色作業を行いたいクリエイターさんのための着色テクニックの解説記事です。
ただ単にキャラごとにカラーセットを作るのではなく、「キャラの肌や髪などの基本色」と「キャラの瞳の色」とを分けて作ることで、より効率的に着彩作業を進めることができます。
記事内の「目のテンプレートと応用例」では、テンプレートを用いた驚くべき時短テクニックが披露されています…気になった方はぜひ記事内の動画をご覧ください!
私自身もイラストを描くためにクリスタを使うことがあるのですが、長年使っていても「こんな機能があったの!?」と新鮮にビックリしてしまうほど、クリスタには多くの機能が備わっています!

・フィルター機能で作品をより映像的に!動きを出すためのテクニック

【記事概要】
WEBTOONでよく見る「ブレ」や「ぼけ」の演出ですが、一体どうやって作っているんでしょうか?上記の記事ではそんな「ブレ・ぼけ」をクリスタで再現するためのテクニックが解説されています。
記事内「ガウスぼかし」の項を見てみると、「ガウスぼかし」一つで複数の演出効果に活かせることが分かります。2人の人物が描かれているコマで「ガウスぼかし」を使うと…片方の人物にのみピントを合わせた写真のようなワンシーンの完成です!これだけでぐっと遠近感が増しますね。
「ガウスぼかし」以外にも、「モーションブラー」「ラジアルブラー」のフィルター機能を使うことで、イラストの衝撃や疾走感をより強調することができます。クリスタで作業をされている作家さんは、ぜひ一度フィルター機能を使ってみてはいかがでしょうか?


最後までお読みいただきありがとうございます。

今回は、WEBTOONの本場・韓国にクローズアップした業界ニュースと、WEBTOON制作で使えるクリスタの機能をご紹介しました。
「今まで縦読みにはあまり興味がなかった…」というクリエイターの方にも、WEBTOONをより身近に感じていただけるきっかけになれば嬉しいです!

そしてこの度、「Studio No.9」は5月5日(木・祝)東京ビッグサイトで開催されるコミティア140出張編集部にも参加いたします!
「直接話を聞いてみたい」「WEBTOON制作に携わってみたい」という方は、ぜひブースへお立ち寄りください!

今後もnoteやTwitterを通じて、WEBTOON関連の情報発信を行っていきます。
ぜひStudio No.9メンバーのTwitterのフォローもお願いします!

【編集者】
・遠藤(@PAGSSIORIO)
・福田(@fishblueman)
・井田(@ida_pei)

【アシスタント】
・刀根(@no9_tone)

●採用情報

現在、ナンバーナインではWEBTOON編集者を募集しています。
ますます盛り上がりを見せているWEBTOON業界。
日本発のWEBTOONヒット作を作りたい!という方のご応募をお待ちしております!

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WEBTOONの制作に興味のある作家さんも大募集中です!
全員の方と面談させていただいておりますので、
「WEBTOON制作について聞いてみたい」「得意な工程だけ挑戦してみたい!」という方はぜひ下記Googleフォームよりご応募ください!

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※制作の詳細の条件については弊社代表小林のnoteをご覧ください