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【500万views突破記念】『神血の救世主』作家陣&編集がネーム・線画・着色各工程の魅力を語る!!
おはこんばんちは!
WEBTOON制作スタジオ「Studio No.9」で編集アシスタントをしている許(きょ)と申します。
Studio No.9は現在、WEBTOON作品(フルカラー縦読み漫画)を鋭意制作中です。
初リリース作品となる『神血の救世主〜0.00000001%を引き当て最強へ〜』がLINEマンガとebookjapanにて好評配信中!毎週水曜更新です!
▼作品ページへはこちらをクリック!▼
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なんと今回は!
『神血の救世主〜0.00000001%を引き当て最強へ〜』がLINEマンガにて500万viewsを突破したことを記念して、
本作の制作チームから、
担当編集:遠藤さん(https://twitter.com/PAGSSIORIO)
ネーム原作担当:江藤さん(https://twitter.com/esfeb0203)
線画担当:疾狼さん(https://twitter.com/Silou_B)
着色担当:Studio No.9所属クリエイターNさん(https://twitter.com/Studio_No_9)
をお呼びして「神血の救世主」の名シーンを元に各工程の魅力を語っていただきます!!(編集者の遠藤さんからも、編集者目線から各工程の作家さんに要求したい要素を語ってもらいます!)
今回選んだ名シーンは
5話最後「大我と戦うことを決意する透晴」の胸熱シーン
です!!
↓5話を読み直したい方はこちらから!!
ではではさっそくこのシーンの「ネーム」、「線画」、「着色」を公開します!!
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ドン!
「着色」はいわば完成品なのでご覧になられた方も多いと思いますが、「ネーム」と「線画」は今回初公開です!!
それでは
各工程の作家さんに魅力や普段意識していることを語っていただきましょう!!
①ネーム
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江藤さんインタビュー
許:このシーンではどういった部分を意識してネームを描いたんですか?
江藤:実質無料の最終話である5話目(4話無料+チケットで1話無料)なので、読者が続きを読みたくなるようなヒキになるように意識しました。そのために主人公スバルにとって最大のピンチをここに持ってきてます。スバルの顔の表情をもっと強調するように線画の方(疾狼さん)に直接伝えた覚えもありますね。
許:ネームの工程の魅力はなんですか?
江藤:良いネームじゃないと良い線画も良い着色も生まれてこないので、良い意味で緊張感をもってやることができる工程だと思います。ネームがあれば最低限ネーム通りに仕上がるんですけど、線画・着色後に自分の想定を超えた仕上がりになることも多々あって、やっぱりそういった楽しさはネームの醍醐味です。『神血』のチームは、この先の展開を含めてネームの意図を汲んでくれるので、ネーム・線画・着色が良い化学反応を起こしていると感じます。
江藤さんありがとうございました。
コメント:
実質無料の最終話に意識して最大のヒキを持ってくるよう計算して制作するのは興味深いですね。
裏話として、当初は疾狼さんとネームの意図を何度も確認していた(スタジオで対面作業するメリットですね)江藤さんですが今では疾狼さんが意図をどんどん汲んでくれるので、最近は「このコマ、良い感じの表情にしてください」とだけ指定する場合もあるようです!
編集インタビュー
許:WEBTOON編集者がネーム作家に求める要素ってどういったところですか?
遠藤:ネームは作品全体の演出を決める上で非常に重要な工程です。大枠では、原作を元に1話を80コマ程度に納められているか、掴み、ヒキや見せゴマが意識して表現されているかを重視しています。80コマというのは週刊連載でクオリティとスピードをを保ちつつ読者の満足感を維持するための適正なボリュームだと考えているので、80コマより多すぎても少なすぎてもよくないと思っています。
またWEBTOONは無料で手軽に読める分、読者が離脱しやすい媒体なので、掴みやヒキは大事です。特にヒキはこれから1週間読者に待ってもらえるようなヒキを意識してもらっています。見せゴマをどこに置くかは原作の方とも連携が必要になりますし、見せゴマに持っていくまでの演出も大事ですね。
他にもI字の視線誘導、上から下の力学、適切なコマ間などWEBTOONの文法がきちんと活かされているかも重要です。初めからこういった要素を完璧にするのはむずかしいと思いますが、意識するだけでネームの質がグッと上がると思います。
コメント:横読みだと見開きにすれば読者に見せゴマだと分かってもらえますが、WEBTOONだとそうはいかないですね。やはり、必殺技を見せゴマにするとしたらその前段階で余白を大きく空けたり、顔のカットインを入れるなど演出の工夫が重要です。あとネームによって線画や着色の作業量が変わるので、この先の工程の作業量を意識して減らす技術も必要な気がします。例えば、群衆など多くのモブキャラを登場させる時は、描き分けが必要な顔側ではなく背中側を見せるなどこういった一工夫で作業時間を数時間単位で節約することができますね!
②線画
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疾狼さんインタビュー
許:このシーンではどういった部分を意識して線画を描きましたか?
疾狼:元々イラストレーターだったので、連載当初はイラストの絵から漫画の絵にするよう意識していたんですが、スタジオメンバーとのWEBTOON研究を通して「ベタ塗り」(影を黒く塗りつぶすこと)をこのあたりから意識して入れ始めましたね。「ベタ塗り」を入れるとぐっとWEBTOONぽさが増すんですよ!例えば、3話と5話はどっちもアクション回なんですが、この「ベタ塗り」の有無で結構違う読み味になっていると思います。是非読み比べてみて欲しいです!
許:線画の工程の魅力はなんですか?
疾狼:まず単純に江藤さんのネームがめちゃめちゃ面白いですね。それに自分の線画がNさんの着色によってどんな感じになるのかも毎回楽しみです。また、これは個人的なことになるんですが、線画を描く時は吹き出しを非表示にしているので、完成してから吹き出しを入れて改めて読むと「おおっこんな話だったのか!」ってなって面白いですね。後は単純に毎週絵を描いているのでどんどん自分の絵が上達していって楽しいです。
↑疾狼さんがどんどん絵が上手くなるので、俺TUEEE系みたいだねってメンバー内で評判です。
疾狼さんありがとうございました。
コメント:
イラストレーターの方もWEBTOONに挑戦する人は増えてきていますね。イラストレーターの方は元々線画が上手なので、こういった「ベタ塗り」など少し意識して変えるだけでWEBTOONでも活躍できると思います!WEBTOONは自分の線画に着色が加わるので、アニメ化に通じるやりがいを感じる人も多いらしいです!
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編集インタビュー
許:WEBTOON編集者が線画作家に求める要素ってどういったところですか?
遠藤:線画は時間がかかる工程なので、週刊連載を考えると全部のコマに全力をかけるのはむずかしいと思います。そのため、特に演出したいところを見極めてそこには時間や手間をかけつつ、見せ場以外のコマではある程度力を抜くなど、クオリティ・スピードの両面でメリハリをつけるのが大事ですね。後はWEBTOONには流行りの絵柄があるので、流行りの作品を読んで自分の絵柄に取り入れていく姿勢があると、読者の方に喜んでもらえると思います。作家性が強く出た絵も個人的にはすごく魅力的だと思うのですが、WEBTOONではマーケットイン(顧客のニーズに合わせる)を意識した作り方が重要なので、柔軟にニーズに合わせられる能力も大切になってきます。
お声がけする際のポイントでいうと、ポートフォリオにあげて頂いた過去作品と実際の絵を見比べて、ポートフォリオで魅力に感じたクオリティの絵が週刊連載のペースでどの程度維持出来るか?などは見させてもらっています。
↓前から気になっていたことを追加質問させて頂きました!
許:イラストレーターさんが線画作家になるために意識すべき部分はなんですか?
遠藤:イラストレーターさんは最終的にカラーで仕上げることを前提に描かれていたりするので、立体感や線の強弱などは塗りで表現することから、例えば線画の線を均一に描かれていたりします。イラストの場合はそれでも良いのですが、漫画の場合は白黒なのでパースや立体感の表現のために線に強弱をつけることがあります。自分で色まで塗るイラストと、着色を別の人が作業するWEBTOONでは、こういった線画単体でも強弱で立体感を感じるような線の描き方を意識してもらっています。
コメント:先ほども言いましたがイラストレーターさんが初めてWEBTOONの線画に挑戦する場合、やはり勝手が違うので苦労する方が多いです。線画は着色に影響を及ぼす工程なので着色の方を意識した線を描くことが重要ですね。例えば、キャラの線が最後まできちんとくっついていないから、着色の方が下塗りする際に塗りつぶしツールが使えなくて困ってるケースがありました。複数人で制作するWEBTOONだからこそ常に他の工程を意識した制作が重要ですね。
③着色
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Nさんインタビュー
許:このシーンではどういった部分を意識して着色しましたか?
N:この頃は下塗りから着彩まで全部1人でやっていたので、作業量が多くて大変でした!(現在下塗りは別の方が担当中)特に5話はショッピングモールなど細かい背景が多く、5話最後のこのシーンを塗ってる時は達成感がすごく、ウイニングランのような気持ちでしたね。
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許:着色の工程の魅力はなんですか?
N:まず何よりも、着色は最後の工程なので自分がチームで作った作品を完成させる楽しさが魅力ですね。後はネームの指示を守りつつも、自分で工夫ができるので創作意欲が刺激されるところも魅力です。例えば今回のシーンの虹のオーラが実は1個前のコマまで伸びているんですが(5話を読んで確認してみてください!)、これはネームの指示ではなく自分で工夫したところを江藤さんにいいね!って採用してもらったやつです。自分が工夫したところを他の人に褒められるのはやっぱり嬉しかったです。
Nさんありがとうございました。
コメント:
着色はWEBTOONの横読み漫画と違う最大の魅力ですね。色の選び方やエフェクトの付け方によって作品の読み味が180度変わってくるので、やりがいのある工程だと思います。ちなみに「神血の救世主」は当初「虹の救世主(仮)」と呼ばれていたので、最初らへんの話は特に虹色が多く使われていたようです。最近は「赤色」の画面を占める割合が高くなりつつあるとか…?
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この頃は吹き出しまで虹色が使われていたんですね!
編集インタビュー
許:WEBTOON編集者が着色作家に求める要素ってどういったところですか?
遠藤:線画の回答と被ってしまうんですが、塗り方にも流行りがあるのでそこを積極的に取り入れていただけるとありがたいです。また、作品を作る時にベンチマーク(参考にする作品)となる作品をいくつか設定していて
、それらの方向性とうまくマッチしているかも大事ですね。例えば、絵としては1影だけで成立している作風でも、ベンチマークとなる作品が2影やエフェクトまでつけていれば、そこまで仕上げて頂くのをお願いしたりします。
また、複数の作品を担当する場合は作品によって塗り方を使い分けたりもお願いしています。例えば男性向け作品と女性向け作品は塗り方やエフェクトのかけ方が全然違ったりするので!
遠藤さんありがとうございました
コメント:横読み漫画でも着色がなされる場合はありますが、剣閃や稲妻など、"発光エフェクト"の多用はスマホのディスプレイに最適化されたWEBTOONならではなんじゃないかなーと思います。エフェクトには無限に使い方があると思うので、独自の使い方も模索してみてください!もし、流行る使い方を発明したら自分の名前が付く可能性も!?
以上、「【500万views突破記念】『神血の救世主』作家陣&編集がネーム・線画・着色各工程の魅力を語る!!」でした!!
江藤さん、疾狼さん、Nさん、遠藤さんありがとうございました!!
このnoteで各工程の凄さや魅力が少しでも伝われば幸いです。
好評であれば『神血の救世主』関連の企画もどんどんやっていきたいのでスキ♡お願いします!
ナンバーナインではWEBTOONの制作に興味のある作家さんを大募集中です!
全員の方と面談させていただいておりますので、
「WEBTOON制作について聞いてみたい」「得意な工程だけ挑戦してみたい!」という方はぜひ下記Googleフォームよりご応募ください!
▼ご応募はこちら
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※制作の詳細の条件については下記のnoteをご覧ください
今後もnoteやTwitterを通じて、WEBTOON関連の情報発信を行っていきます。
ぜひ今回インタビューに答えていただいた、江藤さん、疾狼さんのTwitterのフォローお願いします!
また公式Twitter、Studio No.9メンバーのTwitterのフォローもお願いします!
【作家】
・江藤さん(@esfeb0203s)
・疾狼さん(@Silou_B)
【公式】
Studio No.9(@Studio_No_9)
【編集者】
・遠藤(@PAGSSIORIO)
・福田(@fishblueman)
・井田(@ida_pei)
・車塚(@kuruma_21)
【アシスタント】
・刀根(@no9_tone)
●採用情報
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ますます盛り上がりを見せているWEBTOON業界。
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