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【Studio No.9マガジン vol.4】韓国WEBTOON業界の動向/クリスタ自動アクションの活用法/戦闘シーンを映像的に見せるテクニック

こんにちは!
WEBTOON制作スタジオ「Studio No.9」で編集アシスタントをしている刀根です。

Studio No.9は現在、WEBTOON作品(フルカラー縦読み漫画)を鋭意制作中です。
この「Studio No.9マガジン」では、毎回国内外のWEBTOON関連ニュースや作家さん向けの制作tipsを紹介していきます。

vol.4では、vol.3に引き続き、WEBTOONの本場・韓国の業界ニュースと、制作工程の中でも線画にピントを当てたtipsをご紹介します。


■業界ニュース

・デッサン用3Dモデルのクラファンが開始!制作作業をより効率的に

※韓国語記事です

【記事概要】
韓国でイラスト制作用3Dモデルのクラウドファンディングが始まりました。このプロジェクトを主催するのは、ご自分でもWEBTOONを作っているという푸른달さんで、より効率よくキャラ作画を進めるためのデッサン人形の開発を目指しています。
こちらのクラファンですが、執筆している現時点で既に達成率が330%を上回っていました!制作現場における3Dモデルの需要の高さを実感しますね…!
モデルの体格や髪型などに注目すると、WEBTOONのみでなく韓国ドラマの俳優やK−POPアイドルのようなビジュアルが多く、トレンドが強く表れている部分だなと思います。
CLIP STUDIOにも3Dデッサン人形が搭載されていますが、こちらは男女2体のみで、体格を変えるのにも自分で数値を設定していかなければなりません。
日本でこういった制作用のオリジナル3Dモデルが販売される日も、そう遠くないかもしれないですね。

・『俺レベ』ヒットの一因?Web小説とWEBTOONのシナジー効果

※韓国語記事です

【記事概要】
俺だけレベルアップな件』の版権を管理しているD&C MEDIA。『俺レベ』読者の方であれば、一度は目にしたことがある会社名なのではないでしょうか?
D&C MEDIAが激戦のWEBTOON業界で営業利益率を上げ続けているのには、「ノーブルコミックス事業」が大きく影響しています。
D&C MEDIAの管理する版権として有名な作品は、『俺だけレベルアップな件』の他にも『皇帝の一人娘』『捨てられた皇妃』などがあります。どちらも日本で根強い人気のある作品ですね。
ヒット歴のあるWeb小説をWEBTOON化することで、原作の完成度の高さを売りにしたWEBTOON作品として売り出すことができる上、WEBTOONの読者はWeb小説版を、Web小説の読者はWEBTOON版を読む、というシナジー効果が生まれます。
D&C MEDIAはこのビジネスを「ノーブルコミックス事業」と呼び、今後はアニメやゲーム、ドラマ等の領域にも手を広げていくそうです。
メディアミックスが当たり前になってきたコンテンツ業界の中でも、WEBTOONとWeb小説、二つの相互作用の強さを改めて実感しました。

■作家さん向けの制作tips

・いつもの作業を一瞬で!クリスタの自動アクションを最大活用

【記事概要】
普段からクリスタを利用しているという方であれば、一度は使ったことがあるであろう「CLIP STUDIO ASSETS」。作業工数が多く週刊連載が基本のWEBTOON制作では、こういった自動アクションが作業効率の明暗を分けるのでは…と感じます。
主線をぼかしたり周囲の色となじませたりすることができるほか、髪のハイライトや背景の草木を描画できるアセットなど、様々な種類のツールがCLIP STUDIO ASSETSに登録されています。これらのアセットは、ライセンス素材を除き全て商用・非商用問わず自由に利用ができますが、もちろん自分でアセットを作成し利用することも可能です。
ちらっとCLIP STUDIO ASSETSを覗いてみただけでも、「DLして使ってみたい!」と思うような素材が多くありました。「こんなアクションがあればいいのに…」という場合は、オリジナルのアセットを作ってみるのも良いですね!

・重要なのは「アイテムの動き」?戦闘シーンを映像的に描く方法とは

【記事概要】
戦闘シーンに動きを出したい場合、髪や人物の身につけている小物を大きく動かすことによって、より映像的な迫力を出すことができます。
記事内[3. Consider moving parts.]の1枚目の画像を見てみると、頭を壁に叩きつけるアクションをより映像的に表現するために、人物の腕や足、割れた壁の破片などをアクションとは逆方向に引っ張っています。
2枚目の画像はさらにダイナミックなアクションですが、髪の流れの向き服のなびく方向など、小物の動きによってアクションが印象付けられていることがより分かりやすく伝わってきますね。


最後までお読みいただきありがとうございます。

今回は、WEBTOONトレンドの先端といえる韓国の業界ニュースと、WEBTOON制作においてはスピードが重要視されることを踏まえ、作業の効率化をテーマに記事をピックアップさせていただきました!

クリスタユーザーだけど、まだWEBTOONは作ったことがない!という方にも、WEBTOONの制作過程のイメージを持っていただければと思い、上記の記事をご紹介しました。

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