【1人全奏】「ぼっち・ざ・ろっく!」の『星座になれたら』を1人で全楽器フル演奏してみた【1人結束バンド】
TVアニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」の劇中曲『星座になれたら』が好きすぎて全楽器フル演奏してみました。ぜひ下の動画をご覧ください!
2回目の1人”結束バンド”
「ぼっち・ざ・ろっく!」の最終回で流れたこの曲、初めて聞いたときになにこの曲?!と衝撃を受けました。アニメの中で演奏される結束バンド楽曲はギターロック系な曲が多い中で、the band apartを思わせる『星座になれたら』は明らかに異質な感じ。一目惚れならぬ「一聴き惚れ」したので、他の1人全奏動画作成を後回しにしてでも作りたいと思って作りました。演奏するに当たってまさにワタシの「やりたい」ことが詰まった曲でもあります。
『星座になれたら』の凄いところ まとめ
コードがすべてセブンス系
ギターのぼっちちゃんパートが超かっこいい
ギターのカッティングも超かっこいい
ベースのグルーブ感が超気持ちいい
ドラムのタイトな刻みがすごく心地良い
以下、凄いところの解説です。
セブンス系コードの効果
(ちょっとマニアックな話でスミマセン)普通、コードって1度3度5度の音から成りますが、セブンスコードにするとそこに7度の音が入ります。これがあるのとないのとで響き方がだいぶ変わります。
例えば曲の最初のコードはD♭M7ですが、これは単純なD♭(レ♭、ファ、ラ♭)の明るい響きに加えて高いドの音が加わります。これにより、1度3度5度の明るいD♭と、3度5度7度からなる暗いFmの響きが足し合わされて、独特のハーモニーになります。
こんな感じで、他のコードにも7度の音を足したことで、曲全体の印象が普通の曲と違ったように感じられます。ジャズ系に近いのかな。
……他にも語りたいところですが、マニアックになるのでこの辺で。
ギターのぼっちちゃんパートは全編ソロだ!
結束バンドの楽曲のメインパートはぼっちちゃんパートのギターということで、この『星座になれたら』ではAメロで裏メロ的な旋律を、Bメロで速弾きシーケンスを、サビで単音弾きとオクターブを交互に弾いて、全編通して楽曲に変化と彩りを与える秀逸メロディーを奏でるパートと言えるでしょう。作曲した内藤英雅さんとアレンジした三井律郎さんが作ったフレーズかっこいいし、歌のメロディーとうまいこと絡んでいる様子がいいですね。
スケール的にはあまり難しいことをやっていないのかもしれないですが、ギターをあんまし弾かないワタシにはぼっちちゃんパートすべてが激ムズなわけで、練習しているときはずっとソロで弾いてるみたいな感覚でした。
ギターのカッティングが曲の雰囲気を作る
喜多ちゃんパートのギターですが、全編通してキレのあるカッティングなのはもちろん、特にイントロや間奏の16分音符カッティングがかっこいい!D♭M7からCm7→Bm7→B♭m7というベースとともに半音下降するコード進行が理論的にも聴覚的にも非常に滑らかで、最後は半音下降の流れを維持したまま裏コードのAM7を経由してトニックのA♭M7に落ち着くのがいいですね。
リズミカルなカッティングでセブンス系コードのふわふわした響きを奏でるこの喜多ちゃんパートはまさに曲の雰囲気を作る重要パートでしょう。って言うかこれ弾きながら歌う喜多ちゃんスゴイ。
ベースのグルーブ感がたまらん!
イントロと間奏はスラップ、それ以外は指弾きで細かな動きのベースライン。ゴーストノートやスタッカートを多用してパーカッシブな感じを出しつつ、スライドもそれなりに使って音程差のある横の動きもあって、聞いてて非常に心地よく感じます。ドラムとあわせてリズム隊って言われる所以がよーく理解できるパートですね。ってかこれ弾いてるベーシストのセンスが羨ましい。こういう動きのあるグルーブ感を出せるようなベース弾きたいですねえ。
ドラムの細かい刻みがベースやカッティングと馴染む
ドラムは全編16分刻みでまったく休みなく曲を埋めている感じですね。フレーズとしては典型的ですが、ベースやカッティングとあわせて聞くとタイトかつブレないまっすぐなリズムでこれまた聞いてて気持ちいいです。実際に録音したときもあんまし譜面にこだわらずに自由な感じで叩いてました。
すごいところ番外編:アニメ補正もきっとある
この曲を聞いたのは「ぼっち・ざ・ろっく!」最終回の学園祭での演奏シーンで、ぼっちちゃんギターの弦が切れて絶体絶命なときに、たまたま目に入った飲んだくれ先輩の酒の空きビンを使ってボトルネック奏法でソロ弾いて切り抜けたっていうある意味衝撃的な光景も相まって、かなり印象に残っている人も多いのではないかと思われます。こういうアニメ本編での印象の強さも『星座になれたら』のすごさの一部になっているかもしれません。
あとは編曲の三井律郎さんが実際に演奏中に弦をペンチで切ってからボトルネックで弾いてた動画の衝撃も忘れてはいけません。
曲のすごさだけでだいぶ長くなったので、実際の動画作成の様子についてはまた後日書きます。
私、Nishyは【1人全奏】動画を作っています。
演奏してみた系動画の作者の中では割と変人の部類ですが、よろしければ下のリストから他の動画もどうぞ。
https://www.youtube.com/channel/UCvaIXmjiCnw45ipqkO9m6mQ/playlists
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