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ゲムマ24春2作品うらばなしと、おしらせ

ゲムマ2024春販売の『モノクロエンドゲヱム』『愛至斬―アイシキル―』について、制作に関する裏話を書いていこうと思います。

『モノクロエンドゲヱム』

「寄宿舎を舞台に、〈白百合の君〉と〈黒百合の君〉が勢力争いをする」ゲームは、元々非対称2人対戦ゲームとして計画していたものでした。しかしなかなかシステムの構築が上手くいかず、一旦保留して他のゲームに取り掛かっていました。

昨年、23秋の『Lingage-リンゲイジ-』の試遊卓を持たせて頂くため、オープン会「ミスボド本厚木」様にお邪魔しました。その時、同じく新作試遊卓として4作品を遊ばせて頂いたのですが、そのうちの3作品がトリックテイキングでした。

もふなべ -豪華版- | 『ゲームマーケット』公式サイト | 国内最大規模のアナログゲーム・ テーブルゲーム・ボードゲーム イベント (gamemarket.jp)

10トリックレイター - フダコマゲームズ - BOOTH

マスカレイドトリック レビュー評価など1件(Masquerade Trick)|ボードゲーム情報 (hoobby.net)

恥ずかしながら、私はその時トリックテイキングというものを初めてきちんと遊びました。
そして、このメカニクスを使えば、つくりかけて放置しているあの物語をゲームとして成立させられるのではないか……と、帰り道にふと思い至りました。

完成品を見ると、かなりいい雰囲気が演出できているのではないかと感じます。
2人対戦ゲームとして作っていた頃の名残として、カードデザインはチェスをモチーフにしています。「エンドゲーム」という言葉もそうですし、役職カードに薄く描かれているのはチェスの駒、スートカードの絵もそのようなイメージです。
イラストもグレースケールで制作して頂きました。尚、パッケージを見ると袴の脚部分がズボン状に分かれていますが、これはこういうオリジナルデザインでと私がお願いしたものです(根拠となる資料があったはずなのですが見失いました……)

『愛至斬―アイシキル―』

正直に言って、このゲームを思いついたきっかけは全く覚えていません。ただ、ゲームのルールからカードの効果まで合計2時間くらいで決まって、ほとんどそのまま入稿まで至った、ということだけ分かっています。
またこのゲームに関しては、先にゲームシステムが出来上がり、百合要素を後付けしました。スタジオ・カヤノナカから出る以上は百合ゲーでなければならないので……

影響を受けた……というより強く意識したのは、『曇天/斬合』です。
曇天/斬合 Tactics(Donten no Kiriai Tactics)|ボードゲーム情報 (hoobby.net)
刀での決闘というモチーフも、キャラメル箱という形式も被っているので、可能な限り「違うゲーム」にしなければと強く意識しました。

このサイズ感で「キャラ別固有能力」を実装できたのが一番のお気に入りポイントです。
特殊カードで各キャラがつけている能面は、地が「若女面」、風は「老女面」、水が「痩女面」、火が「般若面」で、「生老病死」です。


それぞれのイラストレーター様にお渡ししたキャラ設定画を公開します。ここから何度かのやり取りをしつつ進めて頂きました。
絵が描ける方ってほんとうにすごい
(『モノクロエンドゲヱム』の〈舎監〉は没になったキャラです)

能面の画像はWikipediaより

そしてお知らせです。
こちらの新作2作、及び旧作『Lingage-リンゲイジ-』について、取り置き予約を開始しました。

同時購入割引もあります。ぜひチェックしてみてください。
よろしくお願いいたします。

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