吹奏楽でフリューゲルホルンを積極的に使ってみましょう！　小編成バンド向け

　みなさんこんにちは！今回はフリューゲルホルンについて記事を書いていこうと思います。個人的に大好きな楽器ですが露出が少なく吹奏楽に関連した記事はインターネットで調べてもあまり情報がでてきません。
　非常に魅力的な楽器ですが吹奏楽での出番が少ないのはもったいないですね。実はこのフリューゲルはとても使い勝手がいい楽器で、とくに人数の少ない吹奏楽バンドではとても活躍してくれます！私自身も何回かフリューゲルホルン専属で吹奏楽の本番に出ていてその使いやすさを実感しています。

楽器の特徴

　フリューゲルホルンとは姿形はトランペットに似ていて音色はトランペットをより柔らかく丸くした楽器です。金管バンドで主に使われていて吹奏楽ではソロで使われる程度であまりみかけません。

　主にトランペット奏者が持ち替えで吹く楽器で、ベルがトランペットに比べて大きく音色は柔らかく色々な楽器に溶け込みやすいです。

音域はトランペットと同じですが高音域は少し苦手で中低音域が得意です。

名前にホルンと付いていますがサックスの発明者「アドルフ・サックス」氏が考案した楽器でサックスやユーフォニウムなど同じ仲間「サクソルン属」に分類されホルンやトランペットとは全く別の楽器になります。

　トランペット奏者が持ち替えるケース多いためトランペットパートの人数にに少し余裕がある場合は是非活用してみましょう！（トランペットパートが最低二人はほしいところ）できれば2nd以下の奏者が受け持つ方がいいかなと考えます。トランペット1st奏者は負担も大きくできればトランペットパートに専念したい為です。

フリューゲルホルンの使い方

私の勧める使い方は以下の2点です。
①ホルン　トロンボーン　ユーフォニウムのハーモニーの補完
②同じくホルン　トロンボーン　ユーフォニウムのメロディーの補完
これだけです。シンプルですが小編成バンドにとっては非常に重要な事です。一つずつ解説します。

①ホルン　トロンボーン　ユーフォニウムのハーモニーの補完
小編成では人数が少なくハーモニーがつくれない場面が多々あります。
上記の楽器で吹き替え等駆使してもどうしても補いきれない場面が出てきます。そこで登場するのがこのフリューゲルホルンです。
この楽器の特性上中音楽器の音と非常に溶けやすくきれいなハーモニーがつくれます。ホルンと合わせてもトロンボーンと合わせてもユーフォニウムと合わせても違和感なくきれいなハーモニーができます。1st～4thまでどの音を担当してもスッと溶け込みます。

②ホルン　トロンボーン　ユーフォニウムのメロディーのサポート
ハーモニーと同じくこれらの楽器のメロディーの音が足りないときのサポートとして使えます。特にホルンの高音域でのサポートにはうってつけです。
仮にホルンやトロンボーンがミスってしまってもフリューゲルの音が鳴っていれば最悪の事態は免れるでしょう。

これらの動きはトランペットでも可能ですが音抜けが良すぎたり音が溶けにくかったりする事があります。金管中音楽器のサポートという意味ではフリューゲルホルンの音は非常に適正があると私は考えています。

フリューゲルホルンを使うときの注意点

上記のお勧めの使い方は大編成では使えません。
理由は各パート人数がそろっている場合はわざわざフリューゲルホルンで手伝う必要がないからです。
　またトランペット奏者が持ち替えで吹くことが多いですがトランペットと同じ感覚で吹く事はNGです。トランペットと同じ息使いで吹くとフリューゲルホルンらしい音が出ず、トランペットとほとんど変わらない音が鳴ってしまいます。息の使い方もトランペットと違うのであくまでも違う楽器という認識で吹きましょう！周りの音と溶け合うような柔らかい音を出すイメージで感覚さえつかめばすぐに慣れると思います。

最後に

　フリューゲルホルンを吹奏楽以外のジャンルで使っている方や吹奏楽であまり使った事がない方は記事に書いたような使い方に？？と思う事もあるとは思いますが、「別のこういった使い方もあるんだな」とフリューゲルホルンのもつ色々な可能性を知っていただければと思います。
　トランペットパートに少し余裕がある小編成バンドは騙されたとおもって使ってみてください。きっと使い勝手の良さを実感してもらえるはずです。
　私はJマイケルのFG-550Sという格安楽器を使っています。格安楽器とあなどる事なかれとてもフリューゲルホルンらしい音がするのでお勧めです。マウスピースは付属ものはあまり使えないのでデニスウィックの深めのもの使うといいと思います。　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　それでは！