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『ヴァイラス』感想

巨大ロシア船の中で機械人間に襲われてやだなあ、って映画。

ジェームズ・キャメロンと仕事をしていたジョン・ブルーノ初の(そして、今の所最後の)監督作品。
原作は同名のコミック。

キャメロン作品ぽい画作りが随所に見られるのでそれなりに重厚感もあって楽しめるのだけれど、脚本は足元にも及びませんでした、って感じ。

敵である電磁波機械人間宇宙人(なんだそれ)が、高性能でなんでも出来るぜ、殺しまくるぜ、って感じにジャーンと登場したくせに、肝心な情報を入手する技術は全然無いようで、人間を捕まえて「起爆装置はどこか言え」とか言って電気ショックを流す拷問のシーンは、なんだかなあ、って感じ。

人間を機械にするみたいな凄い技術持ってんだから、脳みそいじくって情報引き出す、くらいやれるのかと思ってました。やれなかったみたい。

色んなレビューで書かれてるとおり、機械人間を作り出す意味は全くわからないし、恐らく無いのだろうが、多分機械人間のビジュアルがカッコ良かったので作りたかっただけだと思う。
動機としては十分過ぎる程なので、そこは全く問題ないです。

特に機械人間工場のシーンのビジュアルセンスと、そこに足を踏み入れたドナルド・サザーランドのバカ船長の演技が本当に最高で、あの一連のシーンだけでこの映画はもう最高ってことで良くないかな、みたいな気分にさせられる。

映画を全部観ると結構長いし、あらすじは『エイリアン』と大体同じなので、未見の方は、機械人間工場のシーンだけを繰り返し何度も観れば大丈夫です。

#映画 #映画レビュー

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