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『飛びだす 悪魔のいけにえ レザーフェイス一家の逆襲』 感想

レザーフェィスがチェーンソーをギャーン! 若者がウギャー! って映画。

ポスタービジュアルが素晴らしかったので期待して観たのですが、なんだこりゃって感じ。

大傑作『悪魔のいけにえ』のラストシーンから始まって、正式な続編でござい、って顔してるくせに、その結果はレザーフェイスには従姉妹がいたのだ! だって。

従姉妹がスマートフォンとか触ってるので年齢と映画内時間との計算が合わないんだが。

まあ、どうせホラー映画なのでその辺はいいじゃん、と、普段なら思えるのだけれど、いかんせん『悪魔のいけにえ』でそれやられるとちょっと引っかかりましたね。

そんな心意気で手出さないでくださいます? って感じ。

そもそも、トビー・フーパー自らが監督した正式な続編の『悪魔のいけにえ2』をなかったことにしているのが腹立たしい。

なかったことにしたくなる出来だったかもしれないが、あれはあれで愛すべき傑作じゃないか。

丸太と戦うデニス・ホッパーなんて他の映画では絶対に観られないんだぞ。ブーブー。

まあそんなことはさておき、何より許せないのは、レザーフェイスをラストでヒーローみたいな扱いをしたことだ。

そりゃない。

レザーフェイスは話の通じない化物の殺人鬼であるから、レザーフェイスなんでしょう!

と、文句いいながらだけど、なんだかんだいって最後まで楽しんでしまったのでした。

最後、ヒロインを助けるレザーフェイスも、落ち着いて考えれば『少女を守るために普段は幽閉されている化け物』という神話的な構造にも見えてきて、なんだか、これはこれでいいか、という気持ちになったのでした。

なんにせよ、新たな『悪魔のいけにえ』はどんどん作られるべきだし、作られたら作られたらだけ絶対に観るので、これからもやってください。

#映画 #映画レビュー

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