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ボアダムスのライブに行った話

大学生の頃、今はもうないW’OHALLというライブハウスに、ボアダムスを観に行った。

もう遥か昔のことだし、内容もほとんど覚えてなく、今回も、これを書くにあたってライブハウスの名前がどうしても思い出せずに、ワムホール、とか、バウハウスとか、おぼろげな記憶で検索をかけていた。
いたのだが、それをしてもさっぱり出てこない。それもそのはずで、なんといってもライブハウスの店名がまるで違うのだから、それで出てきたらそれは別のライブハウスということになる。

仕方がないので「ボアダムス 大阪 ライブ」で検索をかけると、それはそれで沢山出てきて探すのが困難。ピンとくる情報に出会えない。

で、困ったなあどうしようかなあ、などと途方に暮れていたが、ふと、そういえばあのライブには、オープニングアクトで、海外から来たバンドがいたぞ、ということを思い出した。

ライブに一緒に行った、マッキーという気の良い男が、終演後に物販で本人たちから直接CDを買っていた。
うーんと確かバンド名は……ディスガスティーンズとか、そんなんだったような。

でも俺はディスガスティーンズでないことは知っている。何故ならディスガスティーンズは国内のポップパンクグループだからだ。

つまり、ライブハウス名と同様に、ぼんやりとした記憶しかないのである。

確実な情報を何か一つでも出さなければこの霧の中からは抜け出せない。

そして俺は、そのバンドが確か、山塚アイのMCで「オーストラリアからきてんねや」みたいなことを言っていたのを思い出した。

これだ!
俺は「ボアダムス オーストラリア」と打ち込む。
すると、ボアダムスがオーストラリアでライブしたよすごいね、という記事がわんさか。

違う違うこれではないのだ、と「ボアダムス オーストラリア 大阪」と、Googleの方も、海外なのか国内なのかどっちだよ、と愚痴りたくなるであろうワードを検索にかけてみたところ、出てきましたよ。

『リガージテーター ジャパンツアー 1996 大阪W’OHALL with BOREDOMS』という、YouTubeの動画が!

バンド名が、リガージテーターであったこと、1996年であったこと、ライブハウスがW’OHALLであったことなど、すべてのボヤけていた情報が一気にハッキリとしました。

これがその動画だ。

まあ、動画といっても音声だけなのですが、セットリストまで全部書いてあって、本当にネットってすごい。

で、リガージテーターもすごくって、彼らのホームページには今までやったライブの日程などがほぼ網羅されており、そこでボアダムスとやったライブが1996/9/24である事までわかったのだった。

で、ボアダムスのライブだが、これがもう最高で、吉川さんは脱退してたが、まだゴッドママがいて、そして音楽も初期の狂った音からちょうど人力テクノに入りかける中間くらいの音で、とにかくまあ、最高だったのである。
もう既に『SUPER GOING』や『SUPER SHINE』の原型のような曲は生まれていた。吃驚するほどカッコよかった。

ライブ中ずっとステージ全体にコラージュ映像を投射し続けていたのも実にカッコ良かった。そのお陰で照明はほとんどつけられてなかったような記憶さえある。実際はそんなことないのだろうけど。

で、客も超満員で、俺とマッキーもアイちゃんと山本精一さんの二人で唄う『モレシコ』でクラウドサーフなどをしたりして大はしゃぎなのであった。

で、本当に満足したし、今後もボアダムスのライブにだけは生き続けよう、と心に決めるのだけれど、そもそもボアダムスといつどのように出逢ったかというと、ほんの一ヶ月前、東京の青海で開かれた野外フェス『ナチュラルハイ!96』に行った時、メインステージのトリがボアダムスであったのだ。

なんというメンツ。
あと、これ安すぎませんかチケット。

というわけで次は、時間をさらに遡りこの『ナチュラルハイ! 96』に行った時の思い出を、覚えている内に書いときます。

余談ですが『モレシコ』と言えば『松ヶ根乱射事件』ですね。
あれは本当に吃驚したし無茶苦茶カッコよかった。

#雑記 #ライブレポート

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