『シャークナイト』 感想
殺人鬼の殺し道具はなんと、鮫! って映画。
午後のロードショーで観ました。
意外と面白かったです。
て言うか、かなり面白い方でした。
それもそのはず、監督は『ファイナルデスティネーション』シリーズのデヴィット・エリスで、調子に乗った若者が惨たらしく死ぬ映画は得意なのでした。
ちなみに今作がエリス監督の遺作となってしまいました。合掌。
物語は単純で、河にバカンスに来た若者が次々と死んでいくという単純明快でご機嫌なアレなのですが、淡水に鮫が沢山いる理由が、物語の芯にキチンと絡んでいるばかりか、それ自体が犯人のネタバレになっているので意外と脚本がキチンと書かれてることに感心します。
更に、主人公の男の子が最後まで生き残る理由も、ちゃんと物語に整合性というか理由があるので、なるほど! と思いながら見入ってしまいます。
そんで何よりも素晴らしいのは、このアイデアですよね。
世に映画の殺人鬼といえば、そのトレードマークになる武器を工夫して来たわけですよ。
ジェイソンなら鉈、フレディなら爪、マイケルなら包丁、レザーフェイスならチェーンソー、ジグソウなら、手間の掛かった拷問道具、みたいに。
この映画の殺人鬼が使うのは、生きた鮫! ですからね。
その発想はなかった。
と、いうわけで、割と中盤で殺人鬼の正体も判明してそこからてんやわんやあるわけですが、更にこの映画の偉いところは、そこから更にどんでん返しを持って来てるところ。
更に、使い捨てかと思われた被害者が、意外に活躍したりと、観ていて飽きさせないアイデアに満ち溢れているのです。
これは、掘り出し物レベルにお勧めですよ。
テーマというか殺人動機もキチンと現代的だし。
でも不満点がないわけではなく、それは何なのかと言うと、よくわからない早送り演出がなんの効果も生み出してない癖に多用されるのにイラついたからです!
そこを気にならない人にはお勧め!
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